国土交通省のレポートに見る高層マンションに対する不満

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高層マンション

 国土交通省から国会に提出された首都圏白書の中に高層マンションの居住状況についてのレポートがあるそうです。

 都心の高層マンションというと、その眺めの良さには憧れがありますが実態としてはどんな住み心地なのでしょう。

 満足度としては平均で92.5%の人が満足している、またはどちらかというと満足していると答えているようなので、非常に満足度は高いようです。

 しかし、駅からの近さ、使い勝手の良い間取り、住宅の広さ、採光・日照条件の良さ、通勤・通学の利便性、治安の良さ、騒音の少なさなどが、そもそもの期待レベルよりも大きく現実レベルの方が低かったというアンケート結果がでています。

 特に治安に関してはギャップが大きいのですが、エレベータに長時間乗る機会が多かったり、また、色々な人との共同住宅になることからでしょうか。

 また、騒音に関するギャップも大きいのですが、何となく想像できないような感じがします。交通騒音を発する地表から高くなるほど音源が離れることになりますので、騒音は気にならないのでは?という気がします。

 WEBで情報を探してみると低いところでは聞こえないような都会的騒音が高いところでは聞こえることがあるということが書かれていました。通常、高層ビルに行ったときには窓などは開かないので外の音を聞くことが出来ません。どんな音がするのでしょう。

 また、地震や火災に対して不安という声も大きいようです。下層階から火事になった場合には確かに逃げ場を失うような気がするので怖いです。色々な安全対策が二重三重に施されているものと思いますが、実際に火事になったという話しも聞かず、各々の安全対策がどれほど有効に機能するかも判らないので、何となく、漠然とした不安は確かに付きまとうと思います。

 また非常に人気がある割には、今の高層マンションへの永住志向も高くないようなので、中古として出回る機会も多くなるのではないでしょうか。

(2005.12.12追記)

 テレビを見ていると、震災などが発生すると、高層マンションのエレベーターが復旧するまでの間は、上の方の階に住んでいる人がとても大変だということを報じていました。実際に川口の方にある高層マンションで最上階(55階?)から1階に階段で下りて、水などの防災用品(約10Kg)を受け取ったあとに、また最上階まで階段で上るという設定でしたが、特に上りのほうはつらそうでした。超高層マンションの上の方の階に住んでいる場合には、通常よりも災害時の備えを多めにしておいたほうがよさそうです。