高速データ通信を実現するADSLの誕生と衰退

インターネットのFTPによるファイル転送ややWWWによるブラウジングは1990年代から徐々に使われるようになりました。それまでは、無手順接続のパソコン通信が主流になっていました。最初は電話回線にモデムを接続し、音声通信帯域内で信号を送受することでデータ通信を実施していました。当時のデータ通信速度はは2,400bpsから24,400bpsあたりが主流だったと思います。続いて、ISDN回線が始まって、64Kbpsで通信ができるようになりました。その次に導入されたのがADSLです。

ADSLはメタルの電話回線に高周波の信号を送受信してデータ転送を実現しています。電話交換局には通信会社がADSLの通信装置を場所を借りて設置していました。(コロケーションサービス)

交換局に設置された装置で高周波のADSLの信号は分岐されて、ブロードバンド回線でインターネット網に接続されます。これにより、数Mbpsという、それまとは2桁以上違う通信速度でインターネットを体験することができました。

その後は光ファイバー網によるデータ転送に切り替わっていき、電話も光ファイバーを使った、ひかり電話などのIP電話サービスが使われるようになりました。これにより、メタル回線は使われなくなり、順次、ADSLサービスも終了しています。

 

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