ソフトバンクの宮川社長が「楽天モバイルの契約増はどこから湧いてくるのか?」と発言

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 ソフトバンクの7月6日の決算発表で宮川社長は楽天モバイルの契約数の増加について触れ危機感を示すとともに対抗策について説明したことをケータイWatchが記事にしていました。楽天モバイルの契約数が750万に届くなど当初は思ってもみなかった成長を示していることに対して、さすが三木谷さんと発言しています。

 また、「ソフトバンクに影響があるかと言えばほとんどない」とも発言しています。したがって、「この楽天モバイルの純増数がどこから湧いてくるのか」という発言につながっています。今までは、オセロゲームのように各携帯電話会社が持っている契約者を取った取られたという競争が目立っていたのですが、楽天モバイルは新たなマーケットを開拓しているのではないか?という脅威を感じているようです。

 ソフトバンクのサブブランド、LINEMOでは6月にベストプランを発表しています。これが楽天対抗プランにあたることを宮川社長は素直に認めています。このサービス、今まで興味がなかったので知らなかったのですが、3GBまでは税込990円、10GBまで税込2090円となっています。10GBまでのデータ通信かだけを見ると最安価格ということになりますが、10GBを超えた瞬間に楽天モバイルのほうがお得になります。さらに、無制限のプランはこちらにはありません。やはり回線容量の圧迫につながるので無制限の提供には慎重になっているようです。(そういう意味では、まだ楽天モバイルはソフトバンクほどの契約者数がないので「無制限プラン」を提供できているわけで弱者の戦略として優秀なのだと思います。昔のソフトバンクのホワイトプランのことを思い出しました)

 実はIIJは8月7日の決算発表会で、法人モバイルは255万3000回線、個人向けIIJmioが129万回線、MVNEが118万2000回線で合計500万回線を突破したことを発表しました。したがって、楽天モバイルはMVNOのシェアを奪っているというわけでもないようです。

 楽天モバイルが黒字化するためには、まだ契約数の上積みが必要です。まもなく実施される決算発表会でも進捗が説明されるはずです。この進捗を受けて今度はどんな戦略を繰り出してくるのか楽しみです。

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