NTT東日本が23年の歴史で初めてフレッツ光の値上げを発表

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NTT東日本が常時接続回線(ブロードバンド)サービスのフレッツ光を2025年4月から値上げすることを発表しました。

今まで、通信料金に関しては通信の自由化以来、値下げの傾向が続いてきましたが、値上げが発表されるのは非常に珍しいことだと思います。フレッツ光に関しても、2001年にサービスを開始して以降、初めての値上げとなります。

戸建て向けのフレッツ光の場合は一番安い場合で現在は5720円ですが、来年の4月以降は5940円になります。正直、月間で6,000円、年間で72,000円の出費はかなり痛いです。

このうち、戸建て向けでは、最も安い場合で現在、5720円となっている月々の料金を来年の4月利用分からは5940円に引き上げます。今回の報道では明らかになっていませんが、もしもNTT東日本から光コラボ事業者に提供している卸価格も値上げするのだとすれば、光コラボ事業者からの値上げの発表も今後は相次ぐかもしれません。

MM総研の調べによると、ブロードバンド回線事業者の加入件数は2023年度全体で82.4 万件の純増です。しかし、純増数は年々減少していて、純増数が100万件を割ったのは2002年度以来です。少子高齢化、人口減に加えて、一つの携帯電話回線契約で自宅でもテザリングを通してブロードバンド回線を使わずに通信をしている人が増えている影響だと思います。今後はブロードバンド回線は純減になる時代も近いと思います。

ブロードバンド回線事業者の契約件数シェアについては、NTTの光回線(フレッツ光とコラボ光)が58.6%で過半数になっています。この数字、2023年3月末からの1年間で見ると1ポイント低下しています。(コラボ光単体で見るとシェアは42.4%)

ブロードバンド回線サービスでは維持費などの固定費が必要になるので、契約者数が減少すると徐々に原価率が高くなってしまいます。携帯電話のように一人で2回線という売り方はブロードバンド回線ではできないので、今後の契約者純減の世界は想定しておかないといけません。今後、ブロードバンド回線は解約して、携帯電話のデータ通信をテザリングして活用する人がさらに増えると思います。となれば、携帯電話におけるデータ通信量は今よりも増えることになるので、楽天モバイルのような無制限プランが着目されるのではないかと思います。

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