バスの減便と大雨時にバス停で乗せきれない乗客

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 最近、運転手不足でバスの減便が続いています。以前は地方での出来事のように感じていましたが、今や都市圏の乗客数が多いバス便でも減便が行われるようになってしまいました。

 また、テレワークをする人が減ってきたためか、バス通勤をする人が少しずつ増えています。通勤時について晴れている日はなんとかバスの供給と乗客の需要が釣り合っているので特に問題はないです。しかし、強い雨が朝から降っている日は普段、自転車通勤などをしている人がバスを利用するので、バスの乗客が大幅に増えます。

 今日も朝から強い雨が降っていましたが、やはりバス停には長蛇の列ができてきました。しかも、雨の日は道路が混雑しているためバスの到着が遅延するほか、すでに私が乗車するバス停の前でバスは満員になっているため、乗客を乗せることができません。バスの運転手さんも車外に向けて申し訳なさそうに、「満員のため通過させていただきます」という放送をしていました。結果、バスを2つ見送ることになりました。バスに乗ることができるまで、15分くらいはかかったと思います。

 このような現象は全国いろいろな場所で発生しているようです。

 私が乗車したバスも直ぐに満員になってしまい、次のバス停以降からは乗客を乗せることが出来ず、各バス停には長い行列が出来てしまっていました。駅に近づくにつれてバスに乗ることが出来なくなるような状況です。

 バスは構造上、どうしても後ろドア付近から後ろはあまり乗客が行きたがらないので空いていることが多いです。

 そこで、運転手さんによっては運賃の徴収を後回しにして、後ろドアから乗客を乗せる場合もあるのですが、それでもバス停で待つ乗客をさばき切れる状況ではありませんでした。時計を気にしながら何処かに電話をしたりメッセージを打っている人が多かったので、始業時間に間に合わなかった人が多かったのではないかと思います。もちろん、空車のタクシーが来るようなこともありませんでしたので、タクシーは選択肢になりませんでした。

 この減便により乗客がバスに乗り切れなくなる問題、解決することが非常に難しいように思います。例えば、連接車のようにバスに乗せる乗客の数を増やす案が運転手不足との両立が図れるようにも思いますが、道路が広いところでしか適用できません。片側一車線しかないような通常の道路では運行が難しいです。

 バスの運転士を一時的に増やすことも難しいですし、自動運転バスの導入も今の技術ではまだ一筋縄ではいきません。

 乗り切れないほどの乗客が待っているような状況では、すでにバスに乗車する権利を持っている定期券客を優先して乗せるような案も考えられますが、通常の運賃を払って乗る乗客からの反発は非常に大きくなると思います。

 バスの運賃を値上げして運転士を確保しやすくしても、値上げにより乗客が敬遠してしまえば晴れている日の利用者が減り、雨の日との乗客のバランスが現在よりも崩れると思います。

 今一度、テレワークの活用を推進していくのが良いのかもしれません。雨の日など公共交通機関が混雑したり遅れたりしやすいときに会社まで無理に行くことは合理的でない場合もあるので、柔軟な働き方ができるようにした方が良いと思います。

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