ルータ(ADSLモデムMN DR30F/CE)の設定方法

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 LANとインターネットを接続するためにはブリッジタイプのADSLモデム等を直接、LANのハブに接続する方法もありますが、これだと同時にインターネットに接続できるパソコンは1だけとなってしまい、LANを使っている意味がほとんど無くなってしまいます。

 従って、LANとWANの間にはブロードバンドルータを設置するのが普通になっています。これによってプロバイダから割り当てられるグローバルIPアドレスが一つだけであっても、自動的にプライベートIPアドレスとの間の変換(NAPT機能)を行ってくれ、同時に複数のパソコンをインターネットへ接続できるようになります。

 こちらのページで紹介したようにNTTのMNモデム(NEC製 DSL ND ATUR-E2)はディップスイッチの変更によって、それまでのADSLモデム機能に加えてルータ化することができますが、このルータの設定方法について、自宅サーバーを公開することを前提に記録しておきたいと思います。

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1.サーバマシン側の設定

 サーバマシンのIPアドレスを「自動的に取得する」設定にすると、サーバマシンのIPアドレスが最悪は立ち上げるたびに変わってしまう可能性があります。IPアドレスが変わってしまうと、ルータが「どのマシンがサーバマシンか?」を判らなくなってしまい、正常にWEB等を外部へ公開できなくなってしまいますので、IPアドレスを固定で指定するようにしてください。WINDOWS XPを例に、固定化の方法を整理します。

 → こちらのホームページをご確認ください。

2.ルータ側の設定

(1)操作メニュー

 ファームウエアのデフォルト設定では、ブラウザから(http://192.168.0.1/)を指定すると、認証用のwindowが現れるので、ここでidにconfigと指定すると設定画面に入ることが出来ます。設定画面は以下のようなイメージで表示されます。左のフレームから、「かんたん設定」というメニューを選びます。

(2)かんたん設定

 かんたん設定を指定すると下記の画面が現れますので、ログイン名およびパスワードを設定します。通常のプロバイダの場合はDNSアドレスは自動取得で大丈夫だと思います。(もしも、ドメインネームからIPアドレスへの変換がうまく行かないようでしたら、ご加入のプロバイダで加入者向けに公開されているDNSサーバーアドレスを直に指定してみてください) ADSL側インタフェース設定はフレッツADSLの場合には「設定2」を選択します。他のホームページで「設定4」という情報があったので、これでつなげてみようと思ったところ、うまくつながらなかったので、設定2を試してみてところ、つなげることができました。こちらのホームページに関連する情報がありますので、あわせてご確認ください。

 上記の設定が終わったところで、プロバイダに接続できるようになったか否か確認してから次のステップにお進みください。

(3) パケットフィルタの設定

 今度は左のフレームから「パケットフィルタ」のメニューを選択します。この画面の下の方を見ると、ポート番号21と80をフィルタリングしている設定があると思います。これが残っていると自宅のホームページを公開することができません。私は次に紹介するポートマッピングの設定をしても外部からホームページを参照することができなくて随分と苦労しました。結局、ここの設定でポート80がフィルタリングされているためにアクセスが出来なかったのだと判明しました。ホームページを公開した場合は80のエントリを削除してください。また、FTPで外部とファイルをやりとりしたい場合は21のエントリも削除してください。(フィルタリングの設定を削除すればするほど、セキュリティ上は脆弱になります。必要以上の設定削除はしないように注意してください。できれば、この辺の情報が持つ意味を勉強してから変更すると良いと思います)

(4) ポートマッピングの設定

 外部から直接アクセスがあるポート番号とルータ内部の機器を一対一で結びつけ、指定のポートに来たパケットは全て指定の機器へ送るようにするための設定です。

  • インタフェース フレッツADSLで今回の設定を行っている場合は「PPPoE」を指定
  • プロトコル   「TCP」を指定

ポート番号  以下を参照

  • FTP   21  : 外部とファイルをやりとりするFTPサーバを立ち上げる場合は指定
  • SMTP  25  : メールサーバを立ち上げてメールを送信したいときに指定
  • HTTP  80  : WEBサーバを公開したいときに指定
  • POP3 110  : メールサーバを立ち上げてメールを受信したいときに指定

ローカルホスト

 指定のポート番号にパケットが届いたときにどのマシンにそのパケットを送るかということを指定します。

 IPアドレスを指定すると、そのIPアドレスを持つマシンにパケットが送られます。しかし、IPアドレスを「自動的に取得」という設定にしていると、そのマシンのIPアドレスが立ち上げるたびに変わってしまう可能性があるので、マシンのネットワークの設定で、IPアドレスを常に固定で払い出されるように設定を変更する必要があります。

 MACアドレスというのは、ネットワークインタフェースアダプタに個々に固有に物理的に降られているIDのことです。コマンドプロンプトで IPCONFIG /ALL とコマンドを打つと physical addressという部分があります。これがMACアドレスとなります。MACアドレスを指定すると、たとえIPアドレスが変わっても、ハードウエア的にLANボードを取り替えない限り常に同じMACアドレスとなるため、パソコンの設定を「IPアドレスを自動的に取得」という簡易な設定にしていても大丈夫になります。

 WINNYを使用するときはWINNYのデフォルト設定ではポート番号7743番を、実際にWINNYを使っているマシンのIPアドレスに向けてポートを開いてください。これで「ポート警告」というメッセージが出ていたのが無くなると思います。

(2002.12.28追記)

→WINNYの最近のバージョンではポート番号が変わっているようです。「システム情報」にてAcceptポート番号を確認のうえ、設定を行ってください。

(5) マニュアル

 以下のホームページに更新されたファームウエアと一緒にマニュアルが公開されています。かなり詳しく解説されていますので、必要な方はご確認ください。

  • http://121ware.com/product/atermstation/verup/directstar/dr3035ce_all.html

(6) 日付時刻

 この製品はリブートするたびに日付と時刻を忘れてしまいます。従って、リブートするたびに日付時刻というメニューから、日付と時刻を設定するようにしてください。パソコンから自動取得するようにすると便利です。

(7) 設定データのダウンロード

 設定画面の一番下の「S/W・設定ファイル管理」というところで本体設定をパソコンにダウンロードしておくと、問題が発生して設定を初期化しなければいけなくなったときも、すぐに設定を元に戻せるようにできます。

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