Canon デジタルビデオカメラ FV400KITの購入と商品のレビュー

3.0

 今までもデジタルビデオカメラを持っていたのですが、規格がデジタル8であったため、最近はビデオテープの入手性が悪くなってきていました。デジタル8という規格は今となってはあまり馴染みが無くなってきているのですが、デジタルビデオカメラが普及する前に使用されていた8mmビデオカメラと同じビデオテープ(高画質なHi8というテープ)を使用してデジタル録画をしようという製品です。アナログであれば120分録画ができるテープに60分のデジタル録画ができます。基本的なスペックは現在普及しているミニDVテープを使用したデジタルビデオカメラと同じなので、画質そのものには不満はありませんでした。

 デジタル8のもう一点の弱点はビデオテープがミニDVテープよりも大きいこと、そしてテープを取り回す機構が複雑で、どうしても最新のビデオカメラと比べると、ビデオカメラのサイズがデジタル8は大きくなってしまうことが欠点です。子供の運動会や音楽会などにビデオカメラを持って出かけると、他の人のデジタルビデオカメラよりも二回りくらい大きいので、何となく引け目があります。

 そんなこともあって、機会があれば新しいミニDV規格のビデオテープが使用できる小型のデジタルビデオカメラを購入しようと思っていたのですが、良い商品を見つけたので、購入に踏み切りました。

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商品の選択

 最近のデジタルビデオカメラは本当に安くなりました。以前は10万円以上の出費を覚悟しないと、とても手に入れることができるような代物ではなかったのですが、最近では5万円を割って販売されていることも珍しくありません。しかも昔はバッテリーなどが「アクセサリーキット」などと称して別売りにされていました。このアクセサリーキットはなかなかのくせ者で、メーカーによってはビデオカメラを収納するための袋など、必要なさそうなものまで抱き合わせにして、1万円以上もの値段を付けてアクセサリーキットを販売している場合もありました。しかし、最近ではバッテリーやACアダプターなどの必要最低限のモノは同梱されるようになってきていますので、より安く商品を購入できるようになってきています。そんななか、楽天市場でビデオカメラの商品群を安い商品順に並べて、安いモノから順番にネット上で使い心地や画質などをチェックしながら調べていくと、今回購入したCANONのFV400KITに行き着きました。下記のリンクをクリックすると、 楽天市場  のビデオカメラを安い商品順に並べて表示します。

商品の購入

 今回は 楽天市場  の 天神ベスト というお店で購入をしました。値段は税込み、送料込みで3万9800円でした。正月休み直後にもかかわらず、注文した翌々日には商品が自宅に配達されました。迅速に対応してくれて良いお店でした。

Canon デジタルビデオカメラ FV400KIT

 箱をあけて商品を取り出すと、確かに本体が小さくて良い感じです。ACアダプターとバッテリーを取り付けて電源を入れると、うまく電源が入りました。バッテリー警告ランプとビデオテープが無いという警告が液晶ディスプレイに掲示されていましたが、これは充電してビデオテープを入れれば消えるものでしょう。

Canon デジタルビデオカメラ FV400KIT
Canon デジタルビデオカメラ FV400KIT
Canon デジタルビデオカメラ FV400KIT
Canon デジタルビデオカメラ FV400KIT

 商品にはいくつかの付属品が付いてきます。バッテリー、ACアダプター、ロングストラップ、AVケーブルです。残念ながらIEEE1394ケーブルやミニDVテープなどは入っていませんでした。この辺は別に購入する必要があります。

DM-FV400 同梱品
FV400本体ステレオビデオケーブルSTV-250NコンパクトパワーアダプターCA-570バッテリーパックBP-508ショルダーストラップSS-900

バッテリーの追加購入

 付属のバッテリーだと1時間程度の撮影しかできないようです。そこで、この商品を購入するのと同時に、ROWAバッテリーバンクというところから、大容量バッテリーを購入しました。このショップでは非純正のものではありますが、純正品と比べると非常に安価に各種のバッテリーを販売しています。今回、このお店からははじめての商品購入で、実際にどんなものかはよく判りませんが、商品が届いたらレポートしたいと思います。

(2005.1.10追記)

 ROWAバッテリーバンクで購入した大容量バッテリーが自宅に届きました。発送の方法では定形外郵便を使用した送料無料の発送も対応していますが、郵便事故にあうと心配なので、今回はプラスして210円を払い配達記録付きで注文をしました。今回、購入したのはBP-535という本機種で使用できるバッテリーの中では一番大きなモノです。もしも純正品を購入したとすると、2万円近くする商品です。

 この商品をROWAバッテリーバンクで購入すると、台湾製セルを使用した商品で何と3000円台で購入できてしまいました。台湾製セルの商品は何かとトラブルも多いという噂もネット上で見ていたのですが、ROWAバッテリーバンクでは3ヶ月の交換保証が付いているので、万が一の場合でも安心です。

 購入したバッテリーは純正品が黒色なのに対して、こちらはグレーでちょっと本体に装着したときの感じは違和感がありますが、特に工作精度が低いとかそういうことは無くて、FV400本体にカチッときちんと装着することができました。ACアダプターを本体と接続してさっそく充電開始です。

 1秒間に1回の割合で充電ランプが点滅しています。充電の割合が50%になるまでは、このまま点滅を続けて、50%を超えたときから1秒間に2回(ツー・ト・ト)の割合で点滅を行うようです。うまく充電も出来ているようなので、一旦寝て、朝起きてみると、どうも充電ランプの点滅の仕方が変です。0.5秒に1回の割合で早めに点滅(ト・ト・ト・ト・ト・・)しています。説明書によればバッテリーの異常のようです。これはマズイと思い、一旦、カメラの電源を入れてみると、1/3程度は充電が出来ているようです。ここでもう一度、充電をはじめてみました。すると、50%を超えたときの充電ランプの点滅状態になりました。これならば大丈夫そうなので、また様子を見てみます。

 そのまま、充電を続けていくと、無事に充電ランプは点滅状態から点灯状態になりました。100%の充電が出来たようです。これならば、うまく行きそうなので、使っていきたいと思います。

操作性

 詳しくはビデオテープを購入して検証してみようと思いますが、基本的には従来使用していたデジタル8のビデオカメラと同様の操作ボタン配置で、使い勝手は良さそうです。ビューファインダー側にあるバッテリーのすぐ横に赤いボタンがありますが、これが録画のスタート、ストップをするためのボタンです。そしてその上の方にあるW-Tと書いてあるのがズームのためのダイアルです。基本的な撮影中の操作はこの2種類で出来るはずです。

(2005.10.6追記)

 このビデオカメラ、かなり使い込みました。今日も運動会で撮影をし続けました。上で紹介したROWAバッテリーバンクで購入した大型バッテリーはちょっと後ろにはみ出してしまって、撮影が少々しにくくなりますが、バッテリーがいつ切れるかと心配をする必要が無くなるメリットは非常に大きいです。

 まず、ズームが光学で18倍まで可能なのは素晴らしいです。園庭の向こう側に座っている子どもの顔をアップで表情を写すことができます。デジタルズームと組み合わせれば360倍までズームが可能です。デジタルカメラの光学レンズは廉価機種では3倍程度のものしか付いていないのに、デジタルビデオカメラになると、なぜこんなに強力なズームが廉価版の機種でもつけられるのか不思議な感じがします。

画質

 近所のコジマ電気でDVテープを購入しました。5本で1480円でした。このビデオテープをカメラにセットして、子供たちをつれて近所の公園へ行きました。1月なのでちょっと寒かったですが快晴で明るい状況です。

 その動画をDV形式のままでここに掲載できれば画質を確認するためには一番良いのですが、動画のサイズが数十MBあったので、WMVでコンパクトに再エンコーディングしたものを掲載しておきます。再生にはWindows Media Playerが必要です。

 総画素数は34万画素しかありませんが、ふつうのテレビで見る上では十分な画質です。今後、ハイビジョン対応テレビなどが普及すると不満に思うこともあるかもしれませんが現時点では十分に解像度も満足しています。

DVD-Rへの動画のダビング (2005.2.12追記)

 今まではデジタルビデオカメラで動画を撮影したあとには、パソコンへ動画を取り込んで、ある程度の編集のあとにDVD-Rに焼いていました。しかし、IEEE1494端子がついているDVDレコーダー、東芝RD-XS53を最近になって入手したので、こちらでV400で撮った画像を吸い上げて、DVD-Rへ焼いてみることにしました。結果、DVDレコーダーを使用したほうが操作がしやすい点、必要な時間から考えて、あまり編集をしないのであれば、パソコンを無理して使わなくても良いだろうと思いました。

製品の不良に係わる発表 (2005.10.6追記)

 CANONより本製品に関する不具合の発表がありました。(キャノンのニュースリリース)

【現象】

対象製品を、とりわけ高温多湿環境下で保管、あるいは使用した場合、製品に搭載されたCCD内部の配線接合箇所が外れる場合があることが確認されました。

この場合、撮影モード時にCCDからの信号が正常に出力されなくなるため、 撮影画像が「乱れる」、「映らない」等の現象が発生します。なお、これらの現象は撮影時に対象製品の液晶モニターの画面で確認することが出来ます。また、記録された画像にも同様の現象が発生します。

【対応】

本現象が発生した対象製品につきましては、CCD内部の配線接合箇所の外れが確認された場合は弊社規定の保証期間を過ぎておりましても、無償にて修理させていただきます。

なお、この不具合についての修理は11月上旬より開始する予定で準備を進めております。修理の開始時期やその他詳細につきましては、改めてご案内致します。

ご不明な点につきましては、下記のデジタルビデオカメラ/デジタルカメラコールセンターまでご連絡ください。

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