ポータブルプレーヤー「Creative Muvo2 FM 5GB」の購入とレビュー

3.0

 ポータブルMP3プレーヤーとしては、RIOのS10という商品を現在も使用しています。すでにこの商品については、こちらのページで紹介をいていますので詳細は割愛しますが、ずんぐりむっくりしたRIOらしい形状ながら、音質の方はかなり良く気に入って使っています。このプレーヤーには本体に64MBのメモリーを内蔵していますが、とてもこれだけでは足らないので256MBのSDメモリーカードを突き刺して使っています。

 しかし、最近、スポーツクラブへ行くようになり、ランニングマシーンとかエアロバイクをやっているときにRIO S10を使っていると、64MB+256MBもの容量があるにもかかわらず、曲のレパートリーに飽きてきてしまいました。かといって、家に帰るたびに中身を入れ替えるのも非常に面倒です。また、スポーツクラブにはテレビが3種類の番組を放送していて、その音声はラジオの電波を使って飛ばしています。テレビを見たい人はカウンターで頼めばラジオを無料で貸してくれるのですが、RIO S10とラジオを2台持ち歩くことになり、今ひとつ不便です。このラジオの電波はどんな周波数を使っているのかはよく判らないのですが、貸してくれるラジオを観察すると、どうも普通のFMラジオに見えるので、たぶん、FMラジオの周波数帯を使っていると想像できます。

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Apple社のiPod mini

 ちまたでは、ポータブルMP3プレーヤーといえば、apple社が発売を開始したiPod-miniに人気をさらわれている感があります。最近になってやっと在庫も潤沢になってきたようで、予約をしなくても各色のiPod-miniが購入できるようなってきました。対応フォーマットがAAC、MP3、Audible、AIFF(Macのみ)、WAVとなっています。対応フォーマットは比較的多いというものの、私はいつもWindowsでは標準に付いてくるWMA(Windows Media Audio)を使って音楽を圧縮しているのですが、これに対応していないのは私にとっては不便です。パソコンを使えばiTunesでWMAからの返還ができるようですが、移送するときにわざわざ変換しなければいけないのは使い勝手の面で今ひとつです。ハードディスクは4GB分が付いていて、さすがにこれだけのハードディスクであれば中に入れておいた曲に飽きてしまう心配は無いでしょう。むしろ、自分が持っているCDを全部圧縮しても、まだHDDが余ってしまうかもしれません。

 バッテリーによる駆動時間は約8時間となっており、毎日充電を行えば十分な時間だと思います。パソコンとのインターフェースはIEEE1394とUSB2.0の両方に対応しているため、パソコンへの接続性も問題ないでしょう。

 残念ながら、この製品にはラジオは付いていません。WMAに対応していないことと合わせて、今回はiPod-miniは候補外としました。

クリエイティブ Muvo2 FM 5GB

 やはり大容量の音楽を記録するためには現在のところは、フラッシュメモリを使ったタイプのものではなく、小型ハードディスクを使用したタイプのものが有利です。現時点で1GBのコンパクトフラッシュメモリが1万円台まで値段が落ちてきていますが、まだ容量的にはこれ以上が欲しいところです。小型ハードディスクを使用したタイプのポータブルオーディオプレーヤーは、さほど選択肢は多くありません。中には、ノートパソコンで使用する2.5インチタイプのハードディスクを使用するようなポータブルMP3プレーヤーも存在しますが、少し、サイズが大きくなってしまうため、今回は候補から外すことにしました。すると、1インチのハードディスクを使った商品が今回の候補と言うことになります。

 そうすると、候補になるのはクリエイティブ社のMuvo2 FM 5GBということになります。ほかにもRIO社から製品の発表が行われてますが、現時点ではまだ発売はされていませんでした。AMAZONでは既に予約が始まっていましたのでリンクを掲載しておきます。

 Muvo2 FM 5GBのほうはどこのお店にも在庫は潤沢にあるようです。AMAZONの商品紹介およびレビューを掲載しておきます。

 少し前まではMuvo2 4GBという商品が売られていました。この製品は別売りでFMラジオ付きのヘッドフォンが揃えられていて、これを買えば私が使いたい用途に対応できると思っていました。しかし、そこへ、Muvo2 FM 5GBという商品が発売になりました。この商品ならば、本体にFMラジオが内蔵されているようです。もちろん、WMA形式の音楽ファイルに対応している上、バッテリーも14時間もつようです。このバッテリーは付属のACアダプターを本体に接続して約3時間で充電できるほか、パソコンと本体をUSBケーブルで接続してUSBで供給される電気を使用した充電も5時間で完了するという便利な仕様になっています。(単にUSBケーブルで接続した状態では「転送モード」になっており、充電はされずに、エクスプローラで本機のドライブのところで右クリックをして「取り出し」を指定すると充電が開始されるようです) これならば、一々、ACアダプターを持ち歩かなくてもパソコンのあるところであればUSBケーブルだけで充電を実施することが出来ます。さらに、USBストレージクラスに対応しているため、パソコンにUSBケーブルで接続すると最近のWINDOWS OSであれば、一つのドライブとして認識されます。従って、音楽の移動などもわざわざ専用ソフトを立ち上げなくても、普通のエクスプローラーなどで移動が出来てしまいます。また、ハードディスクの容量もiiPod-miniよりも1GB大きい5GBとなっており、私の使用する用途から考えると、十分な仕様です。

 そのうえ、中にはSEGATE社のハードディスクが入っているようなのですが、このハードディスクがコンパクトフラッシュインターフェースのあるデジカメなどで使用できるらしいという情報が随所で報告されています。このハードディスク自体がこのMP3プレーヤーの価格よりも現時点では高いようなので、このプレーヤーを購入して中身からハードディスクだけ抜き出して使い回している人が、結構いらしゃるようです。また、もぬけの殻になったMuvo2には通常のコンパクトフラッシュが認識できるようになる改良版のファームウエアが配布されているようです。私自身は純粋にMuvo2をMP3プレーヤとして使うことを前提に考えているため、ハードディスクの取り出し等は実施しないことになるとおもいます。

 なお、中に入っているハードディスクはSEAGATE社のMD5GSという型番の商品ですが、 楽天市場  の「いーでじ」で2万円弱の値段で単体販売されていますので、無理して壊すよりも、「いーでじ」に在庫があるうちはこちらを購入した方が良いかと思います。

商品の購入

 商品の購入はいつもように楽天市場を使用して購入することにしました。楽天市場の中で最安値のお店を探してみると、「いーでじ」が送料込みでもっとも安い値段になっていました。下のリンクをクリックすると、この商品の安値順の一覧を確認することが出来ます。

 3連休の真ん中の日に注文したのですが、買った瞬間に送られてくる楽天市場からのメールの次の、いーでじからの納期のお知らせが次の日になっても届かなかったので、メールで問い合わせてみると、すでにその日に出荷したという返事が返ってきました。最近、このお店はかなり商品が安値で売られていて、商品の注文が殺到しているため事務処理が追いついていないように見えますが、今回は、すぐに送付の手続きをとってくれていたのでとりあえず満足です。メールを送ってくれていれば満点だったのですが・・・。

 このコンテンツを作成している途中で「いーでじ」から出荷完了のメールが入りました。メールの中に書いてあった佐川急便の荷物追跡システムで照会をかけてみると、無事に商品は営業所を出発したようです。相模原を出発したようなので、きっと明日の午前中には家に届くでしょう。今から楽しみです。「いーでじ」の事務所は新百合ヶ丘にあるようですか、荷物の出荷は相模原から行われるところを見ると、やはり商品の管理は「いーでじ」の母体である量販電気店の「ノジマ」と一体になっているのでしょうか。

交換用のバッテリー

 まだ、Muvo2 FM 5GBで使用できるか否かを確認できていないのですが、下記のサイトでバッテリーが本記事掲載時点で送料込み1960円という値段で売られていました。もちろん純正品ではありません。使えるか否かを確認できたら、一つ注文しておこうと思います。

商品の使い勝手

 商品が無事に届きました。段ボール箱をあけると、中からはパッケージに入った商品が出てきました。本体にバッテリーパックを付けて、付属のACアダプターを接続し本体に充電を開始しました。そして、今度はUSBケーブルをノートパソコンと本体へ接続します。ノートパソコンの方はWINDOWS XPがインストールされているIBM THINKPAD X31(レポート)という機種ですが、MUVO2をUSBケーブルで接続すると、一つのリムーバルディスクとして認識してくれました。何もドライバをインストールしていない状態で簡単に認識してくれるので非常に使い勝手が良いです。残念ながら私が持っているTHINKPAD X31はUSBの規格が1.1であるため、2.0ほどの音楽ファイルの高速転送が行えないところが残念です。

音楽ファイルの移動

 手持ちのCDをWMA形式で圧縮したファイルについては、2階にあるディスクトップパソコンの中に入れてあります。そのフォルダを共有フォルダに設定し、ノートパソコンは無線LANで接続したネットワークにして、その共有フォルダにアクセスできるようにしました。そして、エクスプローラを使って、MUVO2のディスクへコピーを行いました。さすがに途中に無線LAN、しかもこの規格が802.11Bで、数MBの実効的な転送速度しか期待できないため、転送には1時間弱の時間がかかってしまいました。

ヘッドフォン

 付属のヘッドフォンはあまり音質が良くないという情報を見ていたので、このヘッドフォンは袋から出さずに、ゼンハイザーという会社のMX400という製品(レポート)を使うことにしました。このゼンハイザーという会社はドイツの名門メーカーで、よく放送局のヘッドフォンとしても採用されている会社であるため、このMX400というヘッドフォンは安い割にはそのクラスを超える音質でなってくれると思います。MUVO2本体からリモコンコードを付けてリモコンはそのまま使えるようにして、リモコン部分に付いているヘッドフォンジャックに上記のMX400をつなげるという形になります、そしてさきほど転送した音楽ファイルを演奏してみると何も問題なく音楽が演奏され始めました。

選曲

 5GBものハードディスクがあると、最高で2500曲もの音楽ファイルがMUVO2の中に格納されることになります。このとき、自分が聴きたい曲をすぐに選曲できるか否かというのが一つの選択肢を決める条件となると思います。

 MUVO2では選曲をするときには、フォルダーの階層構造を辿っていくような仕組みになっています。私の場合は第一階層目はアーティスト名、第二階層目はアルバム名、そしてその中に曲名が付いた音楽ファイルが入っているような構造にしてあります。従ってルートから見ていくと、まず最初にアーティストを選択して、次にアルバムを選択し、そして曲を選択するという形でターゲットの曲を選びます。

 また、このようなフォルダー構成にしておくと、アーチスト単位、アルバム単位でも演奏を行うことができます。このときはアーティスト単位の順次演奏、ランダム演奏、アルバム単位の順次演奏、ランダム演奏を楽しむことができます。また、2500曲全体に対して、ランダム演奏や順次演奏も楽しむことができます。

 色々な演奏モードが準備されているので、普段、音楽を聴く分には、特に選曲上の問題は感じていません。

FMチューナー

 付属のFMチューナーは感度が悪いという評判でしたが、さほど問題は感じていません。屋内などにいると、FMラジオを聞き取れないこともありますが、主に都心近くにいるときが多いので、屋外などでは受信することができます。また、スポーツクラブの構内で放送されているテレビも無事にFMチューナーで受信することができました。全部で3チャンネル分が流れているのですが、うち2チャンネル分だけが受信可能でした。どうも、もう1チャンネルは90MHzよりも高い周波数で放送されているようです。MUVO2のFMラジオ自体はワールドワイド対応なのですが、地域を日本に設定していると上限は90MHzまでとなってしまいます。たぶん、うまくすれば90MHz以上の周波数も受信できると思うので、研究してみたいと思います。

音楽ファイルの準備

 このMUVO2には5GBものハードディスクが内蔵されているので、このハードディスクいっぱいに音楽ファイルを詰め込むのは至難の業です。私も最初にハードディスクに音楽ファイルを転送した時点では、まだ1GB程度の音楽ファイルしか有りませんでした。

 そんなときに役だったのが、実はオンラインショップのBOOKOFFです。BOOKOFF自体は色々な町にフランチャイズ展開されていて私の家の近くにも2件ありますが、特価中古CDについてはオンラインショップの方が選択肢が多かったです。また、2000円以上購入すると、送料が無料になるため、オンラインショップの弱点も補えます。1990年代前半くらいまでのアーチストについては、100円から500円程度でアルバムを購入することができてしまいます。

 ちょうど自分が学生時代に流行っていた曲がちょうど安く売っているので、私にとっては天国のようです。レンタルビデオ屋さんでCDを借りてくるよりもずっと安く入手することができました。eBOOKOFFには下記のバナーから入店してみてください。

 また、CDからWMAフォーマットで圧縮ファイルを作成するときには、MUSICMATCHを使用しています。WINDOWSに標準で付属してくるWINDOWS MEDIA PLAYERでも同様の作業はできるのですが、以前からMUSICMATCHを気に入って使っているので愛着があります。日本語版は有料で売られていますが、オリジナルの英語版はフリーソフトとして配布されています。(機能を強化したPlus版は有料です) こちらのページにレポートがあります。

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