購入に至る経緯
一番最初は10BASE-Tを使用した家庭内LANを組んでいましたが、居間でこたつに入っていたり、風邪で寝ているときにノートパソコンで寝っ転がりながらインターネットをしたりするときに、LANケーブルをいちいち繋げるのは非常に面倒くさいし邪魔なので、無線LANが欲しいとずっと思っていました。しかし、まだこの時期はアクセスポイントもLANカードも高かったので、なかなか手がでるものではありませんでした。
そんなとき、平成13年の11月頃にツクモネットショップで無線LANセットが安く売られているのを知り、すぐに購入してみました。本体(AP-2)と無線LANカード(SL100)が3枚のセットで6000円程度の値段だったと思います。ただし、通信速度は今どきの1Mbps、しかし、家の中のいろんなところでノートパソコンを使ってWEBを見る程度ならば、ちょうど良い感じです。
製品の特徴
ICOM社の製品紹介ホームページより
- 無線LAN※と有線LANを結ぶブリッジ機能。※無線LANカードを使用。
- 無線LANカードを1枚付属。(SL-200付属タイプ、SL-100付属タイプの2種類があります。)
- リーズナブルなプライス。
- 全てのアイコム製無線LANカードが使用可能。(同型の無線LANカード、およびSL-200とUX-136の組合せで相互通信可能。)
- 無線LANは、スペクトラム拡散方式。高速伝送レート最大2Mbps(SL-200、UX-136使用時)。
- 無線LANと有線LANの間でルーティングが可能。
- WWWブラウザによる、AP-2の動作状態を管理、設定(DHCP機能)可能。
- ファームウェアのバージョンアップが可能。
- セキュリティ、ローミングなど優れた機能群。
おもな定格
- 電源電圧: 12V±20% DC
- 消費電流: 最大600mA
- 設置方式: マイナス接地
- 動作環境: 0℃~+40℃ 5~95%RH(結露がない場合)
- 寸法: 230(W)×167(D)×38(H)mm(突起物を除く)
- 重量: 約0.7kg
<有線LAN部>
- 物理層データフォーマット: IEEE802.3/Ethernet
- コネクタ: RJ-45ジャック(IEEE標準 10BASE-T)
<無線LAN部>
- 対応無線LANカード: SL-200、SL-100、UX-136
- コネクタ: JEIDA Ver4.2/PCMCIA Rel2.1(PCMCIA Type-Ⅱ)
WINDOWS2000環境における使い方
さっそく、商品が届いて困ったことがりました。それは私のメインで使っているノートパソコン(富士通LOOX)にはWINDOWS2000をインストールしているのですが、商品にはWINDOWS2000用のドライバが付いてこなかったんです。WEB上でいろいろ探してみたのですが、当時はみつかりませんでした。(注:現在はWEBページでSL-200用のWINDOWS2000ベータドライバが登録されているようです) パソコンの環境に依存する部分もあると思いますので動作の保証はできませんが、以下にそのときの導入方法を書いておきます。なにかの参考になれば幸いです。
- ICOMのホームページよりSL-200のドライバをダウンロード
- 解凍してできるWIN2000フォルダの下のnetSL200.INFを以下のように編集
- テキストの下の方のstringsセクションを以下のように編集
- [Strings]
- Icom = “Icom”
- DisplayClassName = “Network adapters”
- SL100.DeviceDesc = “Icom SL-100”
- SL100.Service.DispName = “Icom SL-100”
- 「SL-200」を「SL-100」で一括置換
- 「SL200」を「SL100」で一括置換
- ファイル名をnetSL100.INFに変更
- テキストの下の方のstringsセクションを以下のように編集
- SL-100のドライバディスクのWinNTディレクトリにnetSL100.INFを保存
- デバイスマネージャでnetSL100.INFを認識させてドライバをインストール
- 再立ち上げ
- デバイスマネージャのリソースタブでIRQ:10、IO範囲:1020-102Fに手動設定
- (IRQ、IO範囲とも他のデバイスと衝突なしを確認)
WINDOWS2000 SP3 の適用 (2002.8.11追記)
しばらく上記の状態で調子よく使っていたのですが、WINDOWS2000に関してサービスパック3が公開されたという情報があったので、さっそく適用してみました。適用後にリブートして、無線カードを差し込んでみると、赤ランプがつきっぱなしになって接続がでいません。
デバイスマネージャーから該当のデバイスを確認してみると、びっくりマークが付いています。リソースの割り当てがうまくいっていないようです。IO範囲の方を上記で手動設定していますが、他のデバイスと競合してしまっていました。PCIバスのIO範囲と競合していたのですが、手のつけようがありません。しょうがなく、アプリケーションの追加と削除から、SP3を削除してみたところ、また以前のようにつながるようになりました。どうも、SP3の方の不具合であるような気がしますが、対策が発表されるまではSP3の適用は見送ろうと思います。試される場合H、SP3の適用時に旧環境をバックアップするというオプションを選んでSP3を適用したほうが良いと思います。
売却 (2002.12.15追記)
本品でも通常のインターネット接続には十分な速度だったのですが、ファイルサーバにあるMPEG2ファイルの再生等をするのにはさすがに1Mbpsでは不満が出てきました。そんなときに秋葉原のサトー無線でIODATA社の無線LANアクセスポイントおよび無線LANカードのセットが安売りされており、これを購入したことにより、本機はYahoo!オークションで売却しました。7000円で落札されました。
その後 (2003.2.3追記)
さらにNTT-ME社のLivingGateという商品を購入したことによりIODATAの無線LANアクセスポイントも不要となりましたLivingGateに関する紹介はこちらのホームページをご覧ください。
(2004.2.14追記)
IODATAの無線LANアクセスポイントも大量なデータを通信中にハングアップする事象が発生することと、802.11gの規格に対応した54Mbps通信ができる製品の価格が安価になってきたため、BUFFALO社製のアクセスポイントを購入することにしました。別途、レポートをします。
(2005.4.5追記)
BUFFALO社製のアクセスポイントを購入してレポートを公開しています。レポートへのリンクを掲載しています。
BUFFALO WLA-G54
先日、雑誌社からの取材を受けて思い出したのですが、このページが、この「ホームサーバーWWEB」のきっかけになったページです。自分なりに工夫して無線LANカードをWINDOWS2000で使えるようにしたのは非常に嬉しかったのと、自分なりにメモをまとめておきたかったので、このページを公開しました。すると、このページを見て同じくWINDOWS2000で使えるようになった喜びのメールが届くようになり、自分で使用したパソコン周辺機器のレポートを公開しようと決めました。
無線LAN関連商品に関して
iCOM社に関しては、無線通信分野の第一人者として引き続き無線LAN関連商品を中心にラインアップを拡張していたようですが、現時点では楽天市場で商品を検索してもICOM社製のLAN関連製品は見あたりませんでした。他社の無線LAN関連製品に関してご紹介しておきます。
楽天市場で取り扱われている無線LAN関連製品です。楽天市場は同じ商品について複数のお店の値段を比較して買い物ができるので便利です。
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