IP電話の回線でFAXは使えるか?

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 今は、NTT東日本のBフレッツに加入しています。また、IP電話用のVOIPアダプタをNTT東日本から借用しており、@niftyからIP電話のサービスを受けています。従来は普通の子機付き電話機を使用していたのですが、家族からFAXが欲しいという声があり、検討をはじめました。

 一番最初に気になったのは、IP電話の回線網でFAXを使うことができるのか否かです。IP電話は音声通話を行うことは基本的に保証されていると思いますが、果たしてFAXの送受信までサポートしているか否かが不安だったのです。普通の電話回線であれば、回線品質が悪い場合でも、IP電話の回線品質が悪いときほどの劣化は無いことが普通です。IP電話で回線品質が悪いときは、ディレイが発生したり、エコーが発生したり、最悪の場合では途切れたりすることもあります。しかし、最近のブロードバンド回線を利用したIP電話は回線品質さえ良ければ、普通の電話機と遜色がないレベルで通話ができるようになってきています。幸い、私の家の場合も、Bフレッツを利用している関係で、数十Mb/秒の実効速度は得られているので、回線品質には問題が無いように思えます。

 インターネットでも色々情報を探してみました。こちらのサイトでは家庭用のFAXならば接続できることも多いと明確に書いてあります。他にも、IP電話でFAXが使えている人も多いようだったので、購入に踏み切ることにしました。 

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機種の選定

 続いて機種の選定に入りました。今までは子機が1台しか無い電話機を使っていたのですが、引っ越した関係で、子機が2台必要になっていました。そこで、子機が2台付属しているFAXを購入候補にしました。また、最近はLモード対応をうたった、液晶カラーディスプレイ付きのFAXもありますが、普段からすぐにパソコンを使ってインターネットに接続できる環境が揃っているので。正直に言って、Lモードを使うことはまず考えられません。従って、子機2台付きの普及機種を購入することにしました。

 今回も楽天アフィリエイトで貰った楽天スーパーポイントに余裕があったので、楽天市場で購入することにします。

 私が探していた時点では、CANONのCF-S10Wという機種がもっとも安く、かつデザインも良かったので、この機種を最有力候補としました。

 価格.COMの掲示板は商品を購入する前によ私は使用します。ここは機種別に掲示板が構成されていて、その機種の良いところや悪いところが、使っている人の意見として判るためです。ほかに2chの掲示板もときどき利用します。今回、価格.COMのこの機種の掲示板で気になったのは、子機どおしの会話が他機種と比べて非常に使いにくいらしいことです。しかし、親機と子機の間はよく使うことが見えていますが、子機子機間は同じ二階の部屋どおしということもあり、あまり使わないと思ったため、この使いにくさはあまり問題にならないと判断しました。

購入

 この機種をもっとも安く売っていたのは、楽天市場の「い~でじ!!  」というお店です。ちょうど、株式を市場に公開したことを記念して、セールを開催していたので、そのセール会場から購入しました。

 商品は購入の申し込みをした翌々日には自宅まで配送されました。妻にセッティングを依頼しましたが、特に困ることなく、セッティングが出来ていました。

仕様

 この機種は安価な割には普通紙で受信が出来ます。記録方式が「熱転写方式」と書いてあったので、何か特別な用紙が必要なのかと最初は思っていましたが、普通に売っているコピー用紙で大丈夫でした。熱転写には特別なロール式のリボンが採用されていて、これは無くなってしまったら交換しなければいけないようです。

 画面が3.4インチのモノクロ液晶です。単なる操作ガイダンスとしての機能しか求めないのであれば、この画面で十分だと思います。

親機の仕様

● 本体仕様
項目内容最大送信原稿サイズA4最大受信原稿サイズA4記録紙サイズA4有効読取幅A4(208mm)有効記録幅A4(204mm)使用回線※1一般加入電話回線、ファクシミリ通信網(16Hz)、NCC回線走査方式CSによる固定電子平面走査走査線密度主走査:8dot/mm、副走査:3.85line/mm(普通)、7.7line/mm(細かい)記録方式熱転写方式電送時間※2約20秒FAXモデムスピード9600、7200、4800、2400bps(自動フォールバック機能付き)圧縮方式MH相互交信G3電源AC100V 50/60Hz消費電力※3待機時 約1.8W
送信時 約11W 受信時 約12W コピー時 約10W 最大 約110W外形寸法(幅×奥行き×高さ)※4344×248×281mm本体質量※5約3.7kg
※1他の電話機などをブランチ(並列)接続しないでください。※2A4サイズ700字程度の原稿(独自)を「普通」で送ったときの時間です。
これは、画像情報のみの転送速度で、通信の制御時間は含まれません。
なお、実際の通信時間は、原稿の内容、相手機種、回線の状態により異なります。※3消費電力はA4サイズ700字程度の原稿(独自)を使用して測定しています。※4受話器、記録用紙トレイ含む、突起部、アンテナ除く。※5受話器、記録用紙トレイ、インクフィルム含む。

子機の仕様

● コードレス子機仕様
項目内容使用可能距離※約100m充電完了時間約15時間使用時間連続通話時約7時間待ち受け時約200時間外形寸法(幅×奥行き×高さ)子機:46×32×181mm、充電台:53×102×87mm本体質量子機:150g(バッテリ含む)、充電台(ACアダプタ含まず):75g
※子機から本体に電波が届く範囲は、周囲の環境によっても異なります。
状況によっては、100m以下となる場合があります。

IP電話網下の動作

 さっそく、IP電話網下でうまく動作するのか否か確認してみることにしました。まず、発信です。ここでは手軽に自分の携帯電話へ発信をしてみました。無事に接続ができました。次に携帯電話から、NTT東日本から通知されている電話番号へ連絡してみました。これも無事に接続できました。次に、@niftyから貰ったIP電話の電話番号(050で始まる番号)に電話してみました。これも無事に接続できました。電話機能については問題がないようです。

 ここからが心配なFAX機能の検査です。しかし、これはどうやって試験してみればいいのか困ってしまいました。近くのコンビニからFAXを自宅向けに送るという方法もあるのですが、これでは面倒くさいので、インターネット網からFAXを自宅向けに送るサービスが無いか、検索してみました。その中で見つけたのが@niftYのサービスです。これならば、新しい契約を結ばなくても現在のIDでそのまま使えてしまうので、テストにはこれを使うことにしました。文字だけの原稿ならば、送るのに1枚あたり42円かかるようです。

 送信の手続きをしてそのまま5分程度待っていると、電話がなり始めました。そのまま放っておくと、自動的にFAX受信モードとなり、FAXの受信を開始しました。何ら問題なく受信できることが確認できました。残るは送信機能ですが、こちらは確かめる手段がありません。会社にでも送れば良いのでしょうが、会社の物品を私用で使うのも気が引けますし困ったものです。送信のテストは、また使う機会があるまで、保留しておくことにしました。 

 まずは、思ったよりもうまく動作してくれて胸をなで下ろしました。IP電話を使っていて回線品質に問題を感じないようであればFAXもうまく動作するかもしれません。

ひかり電話の導入 (2006.1.1追記)

 今までは@niftyフォン-Cを使用していました。比較的初期から@niftyはIP電話に取り組んでいて、その流れでずっと続けていたためです。しかし、NTTでは「ひかり電話」の宣伝を大々的に実施し始め、ひかり電話では魅力的なオプションサービスの提供も始まってきました。そこで、@niftyフォンCについては解約をして、ひかり電話に切り替えることにしました。ひかり電話への切換に関するレポートは「ひかり電話」に整理してありますので、ここでは、ひかり電話契約後にFAXはどうなったのかを整理しておきたいと思います。

 結論から言ってしまえば何事も問題なく使用することができています。ひかり電話導入時のコンサルティングで業務用のFAX装置は使っていませんねと聞かれたのですが、業務用だと何か支障があるのかもしれません。しかし私が使っているのは完全に家庭用のFAXです。その旨をコンサルティングの人に伝えると、あっさりと問題なしという結論になりました。ひかり電話にしたからといって、別にFAXの送受信速度が速くなるわけでもなく、今までと何と操作性も変わりません。既にメタル回線の方は休止の手続きをしてしまったので、FAXの送受信で問題が出てももう逃げ道はありませんが、特に問題が出る気配もないので、このまま、何事も無かったかのように使っていこうと思っています。

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