NTTのインターネット回線「フレッツADSL(1.5M)」の導入

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1.導入に至る経緯

 いままではフレッツISDNを使用していて、時間を気にせずに常時接続でインターネットを楽しむ環境はできていました。しかし、回線速度が64Kbpsでは、だんだん普及してきたブロードバンドコンテンツを見るにはまったく不十分な速度でした。ADSLサービスは始まっていましたが、まだ東京23区内等一部の地域に限定されたサービスでした。

 そんなときに、突然、Yahoo-BBがかなり広い地域を対象にしたサービス開始を宣言しました。従って、そもそもはフレッツADSLを導入するつもりはありませんでした。華々しく、Yahoo-BBが予約を開始した方が先だったので、Yahoo-BBへ予約をしていたのです。しかし、このときの騒動はかなり有名になりましたが、当初、Yahoo側が予定していたようには、なかなかサービスエリアが広がらず、自分が住んでいる地域には、なかなかエリアが広がってきませんでした。Yahoo側は「設備をNTTの電話局内にコロケーションするときのNTTの対応が悪いから遅れた」という宣言までもして、当時の新聞などでは、かなり話題になりましたが、Yahoo!側も事務手続きにもいろいろなトラブルが多発していて、なかなか導入工事の案内が来る状況にはなりませんでした。

 Yahoo!はまだかとイライラしていたときに、NTT東日本のほうでサービスエリアの拡大についてアナウンスがあり、私が住んでいる地域もサービスエリアに入りましたので、フレッツADSLのほうへ申し込みを行いました。当然のように混乱しているYahoo-BBよりも先に、体制がしっかりしているNTTのフレッツADSLのほうが先に手続きが進んでいき、フレッツADSLの1.5MBサービスが開始されました。

 なお、ADSL回線を開通させようとしている場所でフレッツADSLがサービスされているか否かを確認するためには、下記よりフレッツサービスに関するサービス提供状況の確認ができますのでご使用ください。(⇒サービスが無くなったためリンクを削除しました)

2.フレッツADSLの概要

 自宅から電話局までは普通のアナログ電話回線を共用して、電話局で分岐するという基本的な仕組みは他のADSL業者とまったく同じなのですが、フレッツADSLシリーズの最大の特徴は、フレッツに対応したプロバイダを自由に利用者が選択できるところにあります。他のADSL回線業者では、Yahoo-BBのようにYahooが経営するプロバイダしか利用できなかったり、Accaやeアクセスのようにプロバイダから申し込みを行うため、プロバイダを変えようとすると、変更手続きに非常に手間がかかったりします。具体的なフレッツADSLのイメージは下記のリンクをクリックしてご確認ください。

フレッツADSLの仕組み → フレッツ・ADSL

 ADSLに必要な機器はNTTからレンタルしてもらうことができます。購入しても良いのですが、通信関係のインフラはどんどん進化していて、買い取った機器がいつまでも通信インフラをサポートし続けるとは限らないので、今のところはNTTからレンタルさせてもらった方が良いと思います。多少、進化のスピードが止まった時点では機器を購入した方が逆に費用を節約できるでしょう。NTTが販売している機器には下記のような機器があります。

NTT東日本のモデム・ブロードバンドルーター
Web Caster 720Biglobe+Bフレッツ(東西日本共通機器) Web Caster FT-STC-Na/g Web Caster 710OCN+フレッツADSL(東西日本共通機器) Web Caster 720Biglobe+フレッツADSL(東西日本共通機器) NTT東日本 無線LAN 型番:00654207 Web Caster FT-STC-Pa/g (NTT東)
Web Caster 720Biglobe+Bフレッツ(東西日本共通機器) Web Caster FT-STC-Na/g Web Caster 710OCN+フレッツADSL(東西日本共通機器) Web Caster 720Biglobe+フレッツADSL(東西日本共通機器) NTT東日本 無線LAN 型番:00654207 Web Caster FT-STC-Pa/g (NTT東)
ADSLモデム-MS5OCN+フレッツADSL(東西日本共通機器) Web Caster 6400MWAKWAK+フレッツADSL(東西日本共通機器) ADSLモデム-NVIIIWAKWAK+フレッツADSL(東日本専用機器) NTT東日本 TA (ターミナルアダプター) 型番:00643984 VoIPアダプタ (IP電話用アダプタ)
ADSLモデム-MS5OCN+フレッツADSL(東西日本共通機器) Web Caster 6400MWAKWAK+フレッツADSL(東西日本共通機器) ADSLモデム-NVIIIWAKWAK+フレッツADSL(東日本専用機器) NTT東日本 TA (ターミナルアダプター) 型番:00643984 VoIPアダプタ (IP電話用アダプタ)

3.モデムやルータ等の設定

 モデムは何の変哲もない横置き型のモデムでした。工事開始の電話とともにそれまで使っていたISDNルータを取り外し、スプリッタとこのモデムの取り付けを行いました。そして、購入しておいたブロードバンドルータ(LINKSYS社BEFSR41)を取り付けて、おのおのをスイッチオンしパソコンの電源を入れると、ルータについているDHCP機能で自動的にIPアドレスが払い出されました。BEFSR41にユーザIDやパスワードを設定すると簡単にインターネットに接続することができました。ルータのファームウエアはPPPOEに最初から対応していたようで助かりました。

4.ブロードバンドルーター

 自宅には家庭内LANを組んであったのでブロードバンドルータが必須アイテムでした。今まではISDNのダイアルアップルーターを使っていたのですが、この製品は残念ながらブロードバンド環境では使用することが出来ません。近所の中古屋さん(HARDOFF)でたまたまLINKSYS社製のBEFSR41という機種が安く売られていたのですぐに購入しました。WAN側が10Mbps、LAN側が4ポートの100Mbpsのインターフェースを持っているという非常に無難な商品ですが安定性では定評のある商品です。実際に購入後に、ハングアップする等の事態は発生していません。非常に良い商品だと思います。

(2005.8.5追記)

 すでに、フレッツADSLの契約で開始したブロードバンド回線も、Bフレッツへ契約するところまでになりました。上記のルーターについては実効速度があまり出ないので、ADSLの通信速度が限界なのですが、Bフレッツになっても上記のブロードバンドルーターの系列の機械を使用しています。同じく、Linksys社のBEFSR41C-JPという機種です。筐体がコンパクトになったにもかかわらず、実効速度で100Mbps近くまでサポートしています。安定している上にファームウエアもメーカーから安定してバージョンアップが繰り返され提供されています。本当に良い製品だと思います。

5.接続速度

 さすがにISDNのときのような64Kbpsのときとは大きく異なり、フレッツADSLでインターネットに接続すると、スイスイと画面が表示されます。明らかに早いことが、手に取るように判ります。それもそのはずで、今まではスピードアップとは言っても、たとえば9600bpsのモデムを28800bpsに取り替えた等、2倍から3倍程度のスピードアップに喜んでいたわけですから、今回のように23倍も早くなれば、今までと桁違いのスピード感を味わうことができて当然です。

 これから先にもADSLをスピードアップする機会がありますが、そのときはせいぜい数倍の速度アップですので、未来も含めて、こんなに凄いスピードアップを体感する機会は無いのだと思います。ADSLはベストエフォート型のサービスですので、1.5Mbpsで接続できるとは限りません。電話局からの距離ですとか、電話線オンまわりのノイズの存在等に大きく依存します。どのくらいのスピードが出ているのかを確かめるために、インターネットのスピードテスト等で実速度を確認してみると1Mbps程度で接続できていることが確認できました。比較的良好な環境であるようで、満足なスピードです。

6.その後

 NTT東日本でフレッツADSLの8Mサービスが開始され、いよいよ私が住んでいる地域における申し込みがはじまったため、NTT東日本へ申し込みを行いました。あとから考えれば余裕があったので、直接、NTTに申し込みを行わず、特典がいろいろ準備されている販売代理店から申し込めば良かったなと反省しています。1.5Mを8Mにしても驚くほどの速度向上は求められませんが、フレッツADSLの8Mサービスで用いるモデムには、いろいろなお楽しみがあります。次のコンテンツも合わせてご覧ください。

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