テレビを画期的な進化に導く首都圏の地上デジタル放送増力の前倒し

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 日本におけるテレビ放送は当初からアナログ方式で続けられてきましたが、より電波の帯域を有効に活用できて画質もきれいなデジタル方式に切り替えが行われています。地上波については2003年(平成15年)12月1日の正午にアナログ放送と併用する形で導入が開始されました。アナログ放送については一定の併存期間を経て停波する予定になっています。

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地上デジタル放送の躍進

 2004年時点ではUHF放送の混信防止のため東京湾の方角の一部だけが地上デジタル放送のエリアになっていますが、今日の日経新聞によると混信防止対策が順調に進んでいるため、今年の10月にも前倒しで増力するそうです。これにより首都圏の受信可能エリアの世帯数は640万戸にも及ぶようなので、たいていの場所では見ることができるものと思われます。

 でも、まだまだ地上デジタル放送の受信チューナーは高いですよね。楽天市場でもっとも安い商品でも5万円弱の値段がします。

 これから各社も生産体制を強力にして、こちらも前倒しでチューナー類の供給を始めるようですが、こちらの値段も、せめて1万円台程度まで下がってこないと、本格的な普及は難しいと思います。ちょうど、SkyPerfecTVのチューナーは1万円前後の値段で売られていますが、この程度まで値段が下がってくれると良いのですが、どんな形で価格が推移していくのか楽しみです。


【2012/10/01追記】

アナログ放送の停波

 この記事を書いているときは、完全地デジ化はまだまだ先だと思っていたのですが、2011年7月24日(東日本大震災の被災3県は2012年3月31日)にアナログ放送は停波されました。

 あれだけアナログテレビが普及していて、まだまだ見ることが出来る機械も多い中で、地デジ化は無謀なのではないかとも思っていたのですが、意外と混乱も少なく、達成できてしまったような気がします。

 私の家ではまだアナログしか受信できないブラウン管テレビが残っているのですが、CATVがデジアナ変換をしてくれているので、まだブラウン管テレビを使うことも出来ています。

 ただ、最近では薄型テレビの値段は驚くほど安くなっているので、CATVのデジアナ変換が終了して買い換えを迫られたとしてもそんなに抵抗なく乗り越えることができそうです。

 居間や寝室にはすでに大画面の薄型テレビを導入してありますが、それまでのテレビと比較すると間違えなく画質が綺麗です。ちょうど、LPプレーヤーからCDプレーヤーに乗り換えた感じといえば良いでしょうか。

 ノイズなどもなく、画質がとてもくっきりとしています。これから先、日本の家電メーカーでは解像度がさらに高い4Kテレビの発売などを考えているようですが、これから先、テレビがどんな進化を遂げるのかは非常に興味深いところです。

【2024年1月31日追記】

 この投稿を最初に公開してから20年が経過しています。今の20歳くらいの成人までは、「アナログ放送ってなに?」、「ブラウン管テレビってなに?」という感じになってきました。

 ブラウン管テレビが主流だった時には、画面サイズのインチ数に1万円をかけたくらいが購入金額の目安でした。例えば20インチであれば20万円といった具合です。当時の30インチを超えるようなブラウン管テレビはサイズもとても大きくて持ち運びも大変でした。

 ところが液晶テレビになってからは、42インチのテレビであっても、外国製であれば5万円以下で購入できてしまいます。ブラウン管テレビのときと比較して、価格が一桁安くなったイメージです。大画面テレビでもさほど重くはないので持ち運びも容易ですし、本当に技術の進歩には目をみはるばかりです。

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