昨年の夏前に自宅を購入しましたが、このときは本当に長期金利が最低の頃で、今では幻のローンとも呼ばれている東京三菱銀行の30年固定金利型のローンを借りることができました。このローンは当初10年間の金利が1.9%、そしてそのあとの金利が3.2%で金利固定という商品で、当時の住宅金融公庫の金利よりも少し低い金利に設定されていました。
しかも、通常の元利均等返済とは別に元金均等返済のメニューも準備されていて、トータルの金利負担を若干低減させることもできるという商品でした。しかし、1ヶ月弱で募集が締め切られてしまい、私も申し込んでから審査期間中に募集が締め切られてしまうという状況でした。
景気が上向いてきて長期金利が7月くらいから上昇傾向になり、申し込みが殺到したようです。現在は、東京三菱のローンを毎月毎月返済しています。
最近では、3年間固定で1%程度の金利をキャンペーンにして売り出している金融機関がありますが、これらの商品を現在の経済状況で買うのはどうでしょうか。判断がわかれるところではありますが、少なくとも最近のベストセラー本の帯などを見るとあまり奨めてはいないようです。
どんな理由で奨めていないのかはまだ読んでいないので判りませんが、たぶん、これからは金利は上昇局面に入るから3年間の固定金利の期間が終わったあとに急激に高い金利が適用されて、返済額がアップしてしまうことを懸念しているのかとも思います。
【2018/12/31追記】
金利変更手続き
相変わらずの低金利が続いています。したがって、今まで住宅ローンを借りていた人は、固定金利のローンを借りるよりも変動金利のローンを借りていた方がお得だったことになります。
そろそろ金利が上がるのではないかという観測もありますが、そう言われ続けて何年も経っているので、なかなか経済の予測は難しいのだとつくづく感じます。
私が借りていた東京三菱の住宅ローンは銀行側から提案があって、金利変更の手続きをしました。これで抵当権の設定変更など複雑な手続きを実施することなく、金利を大きく下げることができました。
毎月支払う金額は従来と同じにしましたので、今後、ローンを借りている期間が大幅に減りました。
【2020/08/21追記】
完済
その後も繰上げ返済などをしていましたが、ようやく完済することができました。最後の繰上げ返済は全額完済としないで、1ヶ月分の返済額を残しておきました。
こちらでレポートしています。
【2023年10月31日追記】
固定型住宅ローン金利の引き上げ
米国で長期金利が上昇していますが、日本でも長期金利が上昇傾向です。日銀は10月31日の金融政策決定会合で大規模な金融緩和政策を修正しました。具体的には長期金利の変動幅の事実上の上限を現在の1.0%から、一定程度超えることを容認する決定をしています。また、各金融機関が発表した住宅ローン金利の上昇が顕著になっています。
10年固定の基準金利は下記のようになっています。
- 三井住友銀行 0.15%幅引き上げて年3.94%(最優遇金利は1.29%)
- みずほ銀行 0.10%幅引き上げて年3.65%(最優遇金利は1.55%)
- 三菱UFJ銀行 0.10%幅引き上げて年3.82%(最優遇金利は1.04%)
首都圏のマンション価格が高騰している上に長期金利が上がってしまうと、住宅は取得しにくくなります。固定金利の住宅ローンの利率が高くなったからと言って、変動金利の住宅ローンで住宅を取得すると、金利の上昇がとても怖くなります。今後、住宅の需要がどのように推移するのか気になるところです。
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