SOTECのPC-STATOIN M250Vの購入とレビュー

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1.購入に至る経緯

 WEBサーバは5世代くらい前のノートパソコンであるTHINKPAD760を使用してきましたが、いくらLINUXとはいえ、さすがに動作が遅く感じてきたので、celeron程度のスペックで、手持ちのSD-RAMが使用できる二昔前程度のマシンを探していました。特にジャンクを扱っているインターネットショップのGENOは毎週末に更新されるので、だいたい1万円程度のコンパクトデスクトップマシンを狙っていました。GENOは日立のFLORAを中心にして格安で出品されます。だいたい1万円だと、CELERONの300MHz程度のマシンを購入することができます。しかし、なかなか自分が期待するモデルが出品されないので、かれこれ1ヶ月程度時間がたっていました。

 そんなとき、家の近くにあるHARD-OFFのジャンクコーナーに結構きれいなSOTECのM250Vというマシンが1万5千円で置いてありました。250という型番から考えて、CELERONの低スペックのものが載っているのかなと、さっと胸から携帯電話を取り出して、i-MODEのGoogleで検索をかけてみると、CELERONの500MHzが載っていることが判りました。意外と高スペックのCPUです。SD-RAMは64MHzで1スロットが空き、そしてHDDは10GB、何とDVD-ROMドライブ付きというジャンクとはいえ素晴らしいスペックです。電源ケーブルすら付いていない本当に本体だけという状態でしたが、そのまま購入して家に帰りました。

 近くにHARD OFFといった中古パソコンショップが無い場合には、ネット通販でも中古パソコンやジャンクパソコンを手に入れることができます。

2.マシンの仕様

 チップセットはもう枯れきっていると思われるインテルの440LXチップセット、きっとカッパーマインコアのCELERONには対応していないものと思われます。その他は特にこれといって過不足無いスペックだと思います。LAN用のポートが標準で付いていないのが若干残念ですが、家にはLANボードが余っているので、特に困らないはずです。

OSMicrosoft®Windows®98 Second Edition
CPUIntel Celeron プロセッサ 500MHz
1次キャッシュ32KB
2次キャッシュ128KB
CPUソケットSocket 370
マザーボードチップセットIntel 440LX AGPset
BIOSAMI WIN BIOS
メモリ168pin DIMM(PC66対応)
標準メモリ64MB
最大メモリ256MB
メモリスロット2スロット
FDD3.5インチ 2モード (1.44MB/720KB)
HDD10GB (E-IDE,Ultra DMA/33対応)
ドライブ8倍速 DVD-ROM(ATAPI 対応)
グラフィックシステムATI RAGE 128VR(AGP 対応)
ビデオメモリ8MB
サウンドCrystal CS4280(PCI対応)
FAX/モデムV.90規格(PCI対応)
データ通信時最大56Kbps
FAX通信時最大14.4Kbps
拡張スロットPCI×2,PCI/ISAスロット×1
PCIスロット1FAX/モデム
PCIスロット2空き
PCI/ISAスロット空き
インターフェースCRT ポートD-sub 15pin×1 (背面)
USBポート×1(前面) / ×1(背面)
シリアルポートD-sub 9pin (背面) ×1
パラレルポートD-sub 25pin (背面) ×1
MIDI/ジョイスティックポートMPU-401 UART互換×1 (前面)
キーボードポートIBM PS/2互換 Mini-Din 6pin (背面)
マウスポートIBM PS/2互換 Mini-Din 6pin (背面)
ライン入力端子×1 (背面)
スピーカ出力端子×1 (背面)
マイク入力端子×1 (背面)
電源108W
寸法(mm)190 (幅) × 360 (高さ) × 370 (奥行き)
重量(kg)10
キーボード109キー日本語キーボード(3ボタン付き)
マウスホイール付マウス
スピーカステレオスピーカ

3.購入後に行ったこと

 購入して帰った後に、まず最初に行ったことは、以下のことです。

  • PCIバスに突き刺さっているモデムボードを抜く
  • モデムボードが刺さっていたところに、カニチップのLANボードを差し込む
  • とりあえず、どんな状態になっているかを確かめるために、モニターに接続し、電源ケーブルを準備して電源を入れてみる
  • まっさらなWINDOWS98が立ち上がる。LANボードのドライバが導入されて再起動を促されるが無視。
  • HDDを見てみるときれいそのもの。リカバリディスクから復旧直後の状態と思われる。
  • もったいないので、このHDDはこの状態のままで保管することにする
  • あまり時間も無いので、今日はTHINKPADに入っている2.5インチHDDを変換アダプタをかぶせて、そのままこの機械に入れることにする
  • WINDOWSをSHUTDOWNし電源を落とす
  • 本体をあけてデフォルトの3.5インチHDDを切り離す
  • 2.5インチHDDに変換アダプタを付けて3.5インチHDDが付いていたところに取り付ける
  • 本体を元通りにしめて電源を入れる
  • LINUXが立ち上がってくる途中で新しいハードウエア(LANボード)が検出されたのでそのまま認識させて立ち上げる
  • 念のため、SETUPコマンドでネットワークの設定を行っておく
  • WEBサーバ、メールサーバとして、うまく動いていることを確認

 嘘のように順調に設定が終わってしまいました。置き場所が無かったので、下の写真のようにマザーボードが下になるように机の下に寝かせています。(写真の向きを間違えているわけではありません・・) そのうち時間ができたら10GB程度のあまった3.5インチHDDにREDHAT LINUXの8.0を入れて環境を再構築しようと思います。

4.感想

 電源ファンもCPUファンも両方付いている割には意外と静か。

 LINUXをコマンドモードで使っている分には動作は機敏。クライアントパソコンからWEBMINを使ったときの動作は快適そのもの。

 本体をあけるためには、後ろにある3つのネジを外して、筐体のまわりのコの字型の枠組みを持ち上げて外さなければいけないので非常に不便。よく筐体をあけることがある人には不向き。

 Linuxボックスとして使う分には筐体をあけることは滅多にありませんのでとりあえず合格です。

 電源コードをコンセントから抜くと、日付が2001年になる。ボタン電池の電池切れか?

 →解決:Linuxでは、ハードウエアの時間とソフトウエア上の時間を2種類設定できることを知りませんでした。ハードウエア上の時間が2001年になっていたため、電源を切るたびに元に戻るというのが原因でした。webminで両方を設定することが出来ました。

5.おわりに

 WEBで検索をかけて皆さんの意見を見ていると、このパソコンはかなり初期不良が目立ったようです。しかし、さすがに中古で使い古された物を買ってきたためか、特に不具合はありませんでした。本体のみという構成でしたが、1万5千円ならば悪くない買い物だったように思います。

(2004.8.2追記) 

 今まで、このSOTEC社製のパソコンはLinuxをインストールしてWEBサーバーとして活用してきました。Lnuxは本当に良くできたOSで、システムそのものが堅牢で、このパソコンにインストールして使っていても何ら問題も無く何ヶ月ものあいだ、連続して動作し続けた上、低スペックのパソコンでもそれなりの性能でWEBサーバーとして動作をし続けていました。しかし、低スペックのパソコンでも頑張って動いてくれるLinuxですら、動きに機敏さが無くなってきて動作に不満を感じるようになってきました。段々とWEBに登録されているコンテンツが増えてきたことと、MovableTypeを活用したブログをはじめて、こちらもコンテンツが増えてきたことで、再構築をするのに時間がかかってきたためです。

 致命的な問題ではないため、だましだまし使ってきたのですが、ある日、通販の安売り情報を扱っているサイトで、Dell社のDimension 2400というパソコンが安く売っていることを知り、直販サイトで購入を申し込みました。セレロンの2.4GHzというスペックで、かなりの性能を期待できます。OSはWINDOWS XPのHomeエディションがセットで、3万円少しという値段で買いました。今度はOSが付属してくるので、このWINDOWS XP上でWEBサーバーを構築したいと思います。

 このパソコンについては置いておく場所も厳しいので、新しいパソコンの動作に問題が無いことを見極められたらオークションを使って売却する方向で考えています。

(2004.9.26追記)

 Yahoo!オークションを通じて売却しました。ハードディスクの中身などは全てきれいにして、本体だけの状態でオークションにかけてみたところ、かなり古いパソコンであるにもかかわらず、意外と高い値段で売ることができました。このクラスのパソコンは、まだまだビジネス用途などには十分に使える局面があるので、まだ人気があるのでしょうか。

6.SOTECのPR

 Linkshare社で提供しているテンプレートからSOTECのものを貼り付けておきます。

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