WINDOWS上で動くLINUX環境、coLinux(正式名称はCooperative Linux)がアップデートしたようです。記事によればLinuxのカーネルをWINDOWSの特権モードで動かすため、APIレベルのLinux環境と異なり、現実のLinuxとほぼ同じ環境をWINDOWS上に構築できるとか・・・。
もし、この環境でたとえばWEBサーバーを立ち上げた場合は、WINDOWSのライセンス上の問題はあるのか否か等、よく判らないところがあります。また、ファイルのフォーマットはWINDOWSが意識するNTFS等のフォーマットにしておけばLINUX上のソフトからでもファイルを読めるという仕組みなのか等、興味深いところでは有ります。
私の場合は、Linuxはサーバー環境でしか使っていないので、WINDOWS環境で使いたいと言うニーズは無いのですが、Linuxをワークステーションとして使っている場合には、このようなプラットフォームが威力を発揮してくれるのかもしれません。
【2013/07/14追記】
2013年現在のLinuxの位置づけ
一般消費者向けにはLinuxはほとんど普及せずに、今でもパソコンのOSはWindowsが使われることが一般的です。しかし、新しい動きが出てきました。
スマートフォンに続きタブレットパソコンが急速に普及し始めています。これにより、パソコンの販売台数に影響を与えるまでになってきました。
しかも、タブレットパソコンのOSにはandroidやiOSといった非Windows系のOSが採用されています。マイクロソフトもこの傾向に歯止めをかけるために、タブレットパソコン向けのWindowsを普及させようとしていますが、androidやiOSの勢いを止めることは難しそうです。
【2024年1月31日追記】
CoLinuxのその後
CoLinuxのことはその後聞くことがなくなってしまいましたので、20年後の現在ではどうなっているのか調べてみました。今でも公式サイトは残っているのですが、httpsではないのでアクセスするとブラウザの警告が出ます。また、最新のニュースが2014年で終わってしまっているので、事実上は活動が停止しているように見えました。
現在はWindows上でLinuxを@使いたい場合には、WSL「Windows Subsystem for Linux」を使うことが一般的なようです。マイクロソフトが提供している仕組みで、最初のバージョンとなるWSL1のベータ版が2016年8月に、正式版が2017年10月に公開されています。また、2019年2月には次バージョンであるWSL2が公開されています。
WSL2は本物のLinuxカーネルを利用するため互換性が高く、Linuxカーネルを仮想マシン上で動作させるのが特徴です。また、LinuxのファイルシステムはWindowsのNTFSを使用するのではなくディスクイメージファイルに格納しています。ホストのWindowsとは別のIPアドレスを利用することも特徴です。
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