YAMAHAのホームシアターセット「TSS-10」の購入とレビュー

3.5

 楽天市場  の「 いーでじ  」を見ていると、特価品を扱っているコーナーにYAMAHAの廉価な ホームシアター  セットであるTSS-10が置いてありました。この機種はYAMAHAからこの機種の後継機種にあたるTSS-15が発売されたために、在庫を処分しているようです。後継機種のTSS-15との主な機能の違いはAACという音声圧縮フォーマットに対応しているか否かです。

 BSデジタルや地上デジタル放送には音声にAACが使われていますので、本機種ではなくTSS-15を使用したほうが良いでしょう。逆に本機は、地上デジタルやBSデジタル放送を視聴せずに、主にDVDを使ってソフトを楽しむような使い方に向いた機種ということになります。

YAMAHAのホームシアターセット「TSS-10」

 まだ居間にはテレビが置いてあるだけで、サラウンド環境は整っていません。しかし、本格的な設備を居間に置くのも気が引けるので、この程度の機種が目立たずにちょうど良いような気がします。「 いーでじ  」では1万円少しで販売されていましたので、あまりこれ以上の値引きは見込めないだろうと思い購入することにしまいした。

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商品の到着

 ゴールデンウイークに入る直前に買ったため、商品の到着は少し遅れましたが、それでも1週間以内には到着しました。いーでじからは下の写真のように上面のみをダンボールで守った形でそこに送付先等が記入されたラベルが貼られて送られてきました。

YAMAHAのホームシアターセット「TSS-10」

 上のダンボールを取り外すと、下記の写真のようになります。

YAMAHAのホームシアターセット「TSS-10」

仕様

 本機はサラウンドの音声フォーマットとしては、下記の種類に対応しています。

  • ドルビープロロジックⅡ
  • ドルビーデジタル
  • DTS

 DVDを鑑賞する分には十分な対応の広さだと思います。

TSS-10主な仕様アンプユニット部パワーアンプ定格出力(4Ω)サテライト6W×5、サブウーファー18W消費電力40W外形寸法(スタンド含む)96W×281H×208Dmm質量1.6kgサテライト
スピーカー部(5台)型式フルレンジ・密閉防磁型スピーカーユニット5cmコーン型フルレンジ(防磁)コード長フロントおよびセンター用各3m、
リア(サラウンド)用各10m外形寸法70W×95H×118Dmm(1台)質量0.4kg(1台)サブウーファー部方式YST方式防磁型スピーカーユニット13cmコーン型ウーファーコード長4m外形寸法220W×224H×222Dmm質量3.3kg付属品光ファイバーケーブル(1m)×1、ステレオピンケーブル(1.8m)×1、ステレオミニプラグ/ステレオピン変換ケーブル(1.8m)×1、ワイヤレスリモコン、アンプユニット用スタンド、ACアダプター
※各スピーカーコードは直出し式です。

セッティング

 この商品には光デジタルケーブルも含めて必要なケーブル類は全て付属していました。スピーカーケーブルについては残念ながらスピーカー本体から直出しになっています。また、本体に取り付ける方のプラグの形状はピンケーブルと同じ形状になっています。スピーカーケーブルは細めで配線は行いやすいですが、音質的にはあまり良い影響はないでしょう。しかし、この製品のコンセプトから言えば、音質重視の太いケーブルを使うよりも、こちらのケーブルの方が似合っている感じがします。

 スピーカーはサブウーファーを除いた5台は全て同じかと思いきや、付属しているスピーカーケーブルの長さに違いがあるようです。2台だけ、スピーカーケーブルの長さが長いので、これをリアスピーカーに使うのでしょう。スピーカー本体の重さは400グラムしかありません。とても軽いです。したがって、画鋲を2本、壁に刺して、そこにスピーカーを架けるだけでも十分な強度があるようです。

YAMAHAのホームシアターセット「TSS-10」

 上の写真を見るとスピーカーはコンパクトで格好が良いように見えるのですが、実はかなりの奥行きがあります。寸法は70W×95H×118Dmmです。したがって、壁にかけると下の写真のような形になってしまいます。最低限の音質を確保するためにYAMAHAとしてはこのような形状にせざるをえなかったのだとは思いますが、少し残念なところではあります。

YAMAHAのホームシアターセット「TSS-10」

 サブウーファーは中央に近いところに置きたかったのですが、置けるところが無かったので、テレビの右側1.5mほどのところに設置しました。ACケーブルは途中でACアダプターが付くタイプです。コンセントのところをACアダプターで占領されてしまうことが無いので、私はこちらの方が使いやすいと思います。

 本体は居間に置いてあるSONYのPSXにある光デジタルの出力端子と本機の光デジタルの入力端子を光ケーブルで接続しました。本機に付属してくる光ケーブルはとても細くてなんとなく頼りにならない感じがしますが、無事に接続ができました。

 そして意外にも、音を出すまでに結構の苦労をしました。PSXの設定の方で、光デジタル出力を「切」にしてあったのが直接の原因だったのですが、最初はそうとは気がつきませんでした。テレビの番組を見ると音が聞こえるのに、DVDソフトやHDDに録画した映像を見ようとすると、音声が聞こえなかったためです。これは、アナログの音声ケーブルも合わせて接続しなければいけないのかと最初は思ったのですが、PSXの設定の中に、光デジタル主力の入、切の切り替えがあったので、これが原因だということに気がつきました。

音質

 このクラスのスピーカーなので、音質にはあまり期待をしていませんでした。1万円程度で5.1chスピーカー、しかもサラウンドプロセッサーつきです。あまり贅沢は言えません。まずは視聴するためのソフト選びですが、先日、大阪のユニバーサルスタジオに行ったこともあり、UNIVERSAL作品の「バックトゥザフューチャー3」を選択しました。音声はDTSも収録されています。この作品、メニューでDTS音声を選ぶと、DTSのデモ映像が流れるのですが、意外と良い感じです。きちんと、音楽に包まれるような雰囲気が再現できています。

 本編の方を見ていると、やはり臨場感という面で申し分ありません。今までのテレビのスピーカーとは大違いです。自分の部屋に置いてあるサラウンドセットと比べると、音が多少薄っぺらく感じたりする部分はありますが、それでも居間で普通に映画を見る分には十分なクオリティを持っていると思いました。(逆にプロジェクターなどで、じっと映画に食い入るように鑑賞するような使い方には向いていないのだと思います)

 よく、ホームセンターなどに、外国製の1万円を切るような安い ホームシアター  セットが売られていることがあります。これらを冒険して購入するよりは、こちらのYAMAHAの製品を購入した方が安心できるのではないかと思います。

 サテライトスピーカーとサブウーファーのカットクロスオーバー周波数が比較的高い周波数にあるせいでしょうか。普通はサブウーファーの存在感は判らないのですが、この装置のサブウーファーは結構、存在感を主張しています。このセットを使用する限りは、出来るだけ中央に近い位置にサブウーファーは設置した方が良いと思います。

操作性

 本機にはリモコンが付属してきます。コンパクトなリモコンで、電源のオンとオフ、入力切替、モード選択、リアスピーカーの音量増減、サブウーファーの音量増減、全体のボリューム増減、MUTE、そしてスピーカーのテストができます。シンプルなリモコンですが必要にして十分な機能です。

YAMAHAのホームシアターセット「TSS-10」

デジタル放送対応テレビの購入

 地上デジタル放送やBSデジタル放送に対応した42インチのテレビを購入しました。しかし、このホームシアターセットは残念ながらデジタル放送で放送される5.1chサラウンドには対応していません。DVDでは5.1chサラウンドはドルビーデジタルやDTSサラウンドで収録されているのですが、デジタル放送の場合にはAACという方式で放送されています。このTSS-10はAAC方式に対応していないのです。TSS-10についてはオークションで売却をしてAACに対応した製品を購入する方向で現在検討しています。

 AACに対応した製品で廉価な製品では、下記の2種類の商品の評判がよいようです。

製品名製品写真説明特記事項
YAMAHA 5.1chホームシアターシステム(ホワイト)TSS-15-W[TSS15W]ここで紹介したYAMAHA TSS-10の後継製品です。2万円前後で購入できるとても廉価な製品ですが、YAMAHA製ということもあって、同価格帯の他の製品と比べると、意外と良い音が出てきます。
DENON [DHT-M330]DENONの約3万円前後のホームシアターセットです。こちらもネット上で評価を見てみると評判が良いようです。

 色々悩んだのですが、結局は少し高い、DENONの製品を購入することにしました。楽天市場で発注済みです。

【追記】

 商品が到着しました。こちらでレビューをしています。

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