引っ越しと一緒に光回線接続のBフレッツを導入

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ADSLを諦めた理由

 引っ越し前はフレッツADSLモアの契約で6Mbps程度出ていたのですが、なぜか引っ越したら、2Mbps程度の速度しか出ません。電話局から1Km程度しか離れていないため、もっと早いスピードが出ると期待していたのですが、まったくふるいませんでした。以前は郊外の住宅地で電話線なども最近になってから整備された雰囲気でしたが、今は古くからある市街地に引っ越してきたので、もしかしたら電話線や設備も古いタイプのものが使われていて、信号が劣化しやすいのかもしれません。

 AMラジオの雑音成分を取ってくれる効果抜群のノイズフィルターを付けてみても、まったく症状に変化はなく、最後の手段でモデムから周波数成分を抽出してみると、かなりの部分がノイズでかきされていることが判りました。さらに引っ越し先は、テレビの電波も他の電磁波のせいで普通のアンテナでは受信状態が悪い地域なので、この妨害電波が電話線の信号の上にのって、ADSLにも何らかの悪影響を与えているのかもしれません。本当の原因を突き止めて、その原因を除去することは、とても大変そうだなという予感がしたので、あっさりとADSLはもうやめることにしました。ADSLをやめるとなると、ブロードバンド環境構築のための選択肢は光ファイバーしかありません。

FTTH

 光ファイバーとくれば、もう選択肢は限られてきます。全国的に有名なのは、NTT東日本または西日本のBフレッツ、そして東京電力のTEPCOひかり、もう一つは有線ブロードバンドネットワークスのGATE01です。

 あと、もう一つとしては私の住んでいる地域限定なのですが、ケーブルテレビ(武蔵野三鷹ケーブルテレビ)が東京電力と提携して実施しているサービスもあります。テレビも武蔵野三鷹ケーブルテレビに加入しているので、本当はここの光ファイバと契約するのが費用的にはセット割引で一番安くなるのですが、@niftyで今まで使い慣れてきたメールアドレスが変わってしまうという最大の弱点があります。そこで、少し割高ではありますが、色々なWEBで評判を確認してみて、サービスの安定性と@niftyフォンが使えることから、Bフレッツに加入しました。普及すれば、もう少し安くなってくるものと思われます。 

 Bフレッツの中にもいくつかサービスに種類があります。詳しくは、NTT東日本のホームページをご覧戴くとして、大きく分けると、一戸建て向けのサービスとマンション等集合住宅向けのサービスです。今回は一戸建てで使うことから、一戸建て向けのサービスである、Bフレッツのニューファミリータイプという商品に申し込むことにしました。

 このニューファミリータイプという商品ですが、自分専用に光ファイバーが設置されるという商品ではなく、いくつかの家庭と光ファイバーを共有するというタイプの商品です。そのため、接続速度も100Mbpsというのは理論上の最大値で、共有している人達が帯域をたくさん使えば、それだけ自分が使うことが出来る帯域は少なくなってしまうということになります。

 しかし、これはあくまでも契約上の話しで、NTT東日本はニューファミリータイプの契約家庭に対しても、占有して1本の光ファイバーを引いていたようです。これが他の回線業者の目にとまり、なぜ自分たちには占有タイプの光ファイバーはもっと高い料金でしか貸し出さないのに、一般家庭にはそんな料金で占有サービスを提供するのかという話しになり、公正取引委員会からNTT東日本は注意を受けていました。利用者から見れば、占有して使えていればそれだけメリットのあることですし、NTT東日本にとっても、工事の都合等で占有して引かなければいけないと思いますので、公正取引委員会はここまでやらなくても良いのではないかと率直に思いました。

 現時点、回線速度を測定してもそんなに落ちたということは無いようなので、私の家に引かれている光ファイバーは過度な共有はまで行われていないようです。

Bフレッツの特徴

 Bフレッツの特徴をご紹介します。

  • 上りも下りも回線速度は100Mbps
    • ADSLの速度も上がってきましたが光ファイバーにはかなわないのが現実です。またADSLでは電話局からの距離に応じて実際に通信するときの回線速度は公称値と大きくかけ離れることもありますが、契約して実際に回線を敷設するまでは、どの程度の速度が出るかは判らないというデメリットがあります。一方で光ファイバーも速度は保証されないベストエフォート型のサービスでありますが、ADSLと比べると速度を不安定にする要素が少なく、敷設したけれども速度が遅かったという報告はあまり聞きません。
  • 充実のアプリケーションサービス
    • 各社とも光ファイバーと同時に色々なサービスを提供していますが、NTTでは下記のようなサービスを提供しています。
      • ひかり電話
        • 従来のIP電話サービスでは電話番号が050から始まる番号に変わってしまいましたが、このひかり電話では今使っている電話番号をそのまま使用することができるところが最大の特徴です。
      • フレッツフォン
        • 離れたところでテレビ電話が手軽にできるサービスです。双方がパソコンを持っていれば、このサービスを使わなくてもテレビ電話を楽しむことができますが、パソコンを持っていなくても専用の装置を準備するだけでテレビ電話ができるようになります。
      • フレッツスクエア
        •  NTTがフレッツ契約者のみを対象に提供しているサイトです。音楽、映画などのたくさんのコンテンツが提供されています。「フレッツスクエア」のページで本サービスの内容を紹介しています。
      • フレッツセーフティ
      • フレッツドットネット
      • フレッツスポット
  • 対応プロバイダが豊富
    • PPPOEの機能により色々なプロバイダと契約することができます。今までのプロバイダと同じにしておけば、メールアドレスの変更をする必要が無く便利です。
  • サポートの充実
  • ブロードバンドコンテンツの提供
フレッツフォン

Bフレッツへの申し込み

 まずはBフレッツを開通させようとしている場所でBフレッツのサービスが提供されていることを確認しなければいけません。下記よりフレッツサービスに関するサービス提供状況の確認ができますのでご使用ください。

 Bフレッツへの申し込み方法はいくつかのパターンがあります。上記のサービス状況確認の延長で申し込むこともできます。また他にも大きく分けて、直接116番やWEBからNTT東日本へ申し込む方法と、別の代理店から申し込む方法です。一般的には後者の代理店から申し込んだ方が特典が多い場合が多いようです。私は既に加入している@NIFTYから申し込みをすることにしました。工事費が全額無料になる上、@niftyの月額基本料金2000円が最大3ヶ月無料になるという特典が付いていました。これはキャンペーンの実施時期によって内容が変わりますので、よく確認するようにお願いします。

 @niftyのWEBから申し込むと、NTT東日本からのコンサルティング電話がいつ欲しいかを記入する部分があります。ここに希望日を記入しておくと、NTT東日本の人から電話がかかってきます。実際に希望した日に電話がかかってきて、申し込み内容の確認とIP電話機器に関して、今後どうするかといったことについて確認を受けました。

 今までADSLを使用していたときは、NTT東日本のMNV(ルータ、IP電話アダプタ機能付きADSLモデム)をレンタルしていたのですが、Bフレッツにすると、もうこの機器は使用できなくなるのでかわりの機種について確認をしました。単なるIP電話アダプタタイプのものと、ルータ付きタイプの2種類があるようです。実はブロードバンドルータは持っているのですが、このルータは機種が古くて、最大スループットが9Mbps程度なので、とてもBフレッツにはかないません。完全に足かせになってしまいます。そこで、ルータ付きIP電話アダプタをレンタルすることにしました。ルータ付きも単なるアダプタも月額のレンタル料金は同じだそうです。なんだか不思議な話です。

 その後、NTT東日本よりコンサルティング電話が来て、そこで簡単な説明を受けた後に工事日が確定します。コンサルティング電話からちょうど1週間で工事日が確定しました。

Bフレッツの制約

 Bフレッツには契約するタイプによって以下の制約があります。特に接続可能端末数についてはあまり意識すること無しに使っているのではないでしょうか。

 1契約者回線で接続できる自営端末設備数(企業内LANまたは家庭内LANで端末を数台設置する場合)

  • ビジネスタイプ 50台以下
  • ベーシックタイプ 10台以下
  • ニューファミリータイプ 5台以下
  • マンションタイプ 5台以下

Bフレッツの工事

 てっきり室外工事も室内工事も同じ日に実施すると思っていたのですが、家の外までは約束した工事日の前々日までに工事を終わらせてくれていました。家に帰ってみると空中に見慣れないケーブルが配線されていて、玄関の上のところで「とぐろ」を巻いていたので、妻に「これは何か」と聞いてみたところ、NTTの人が工事をしていったということでした。室外工事はたいへんで、なかなか時間が読めないから、余裕を持って仕事をしているという感じでしょうか。

 室内工事のほうは、約束した工事日にやってくれていました。室内工事といっても、クーラーのダクトから室内に光ファイバーを引き込んで終端装置を付けるだけというシンプルな工事だったようです。(私は会社に行っていたので留守でした) この内容ならば、そんなに時間がかからずに工事が終わったのだと思います。

 事前に届いていたWebCaster V100を接続して、@niftyに関する設定情報を入れてみたのですが、回線が接続されません。冷静になって考えてみると、フレッツADSLのときにも@niftyへの使用登録をしなければいけなかったので、きっとBフレッツにも同様の仕組みがあるのだろうという結論に至りました。@niftyの中のメニューをいろいろ探して、ありましたありました、Bフレッツの使用登録メニューがありました。登録しようとしたところ、フレッツADSLの登録を解除しろという警告が出ました。仕方が無いので、フレッツADSLの申し込みを解除しようとしたところ、今度は@niftyフォンを解約しろと言うメッセージが出てきました。@niftyフォンはそのまま使いたかったのでBフレッツを選んだのに、これでは意味がありません。電話で@niftyのカスタマーセンターに確認したところ、一回全部解約して、@niftyフォンは申し込みをしなおす必要があるそうです。ID等が全部変わってしまう上に、050で始まる電話番号までもが変わってしまいます。無茶苦茶な仕組みで、これには頭に来てしまいました。
 気を取り直して、WEBから@niftyフォンの解約、フレッツADSLの解約をして、再度、Bフレッツの申し込みと@niftyフォンの申し込みを行いました。その後、10分ほどで回線には接続できるようになりました。

回線接続速度

 楽しみな回線接続速度です。いくつかのサイトで計測したところ、30Mbps程度のスピードが出ていました。Web Caster V100でネックになっているという感じですね。

 こちらのページにWebaster V100のレポートを整理しましたので、ご参照ください。

その後

 その後、数日間は上記の環境(Bフレッツ+WEBCASTER V100)でインターネットアクセスを行っていたのですが、会社のイントラネット環境にアクセスしようと思ってもアクセスできなくなってしまっていたことに気が付きました。家から会社のメールを読むのは日課になっていたので、これではとっても困ってしまいます。前、フレッツADSLモデムのMNVを使っていたときや、Linksys社のBEFSR41を使っていたときには何の問題も無く、会社の環境にアクセスできていたので、このWEBCASTER V100に起因する問題に間違えありません。

ADSLモデム MNV

 そこで、Linksys社の新しいブロードバンドルータであるBEFSR41C-JPという機種を購入しました。この機種は最大実効スループットが90Mbpsとうたっているうえ、ネット上でも評判が良く、かつ値段も安いと三拍子揃っているので、最初からこの機種を買おうと思って店に向かいました。

 この機種にルータを変更したら、突然、転送速度が60Mbspに跳ね上がりました。看板に偽り無しです。この製品(BEFSR41C-JP)のレポートをこちらのページに整理しましたので合わせてご覧ください。 

Bフレッツに関連する新しいサービス (2005.3.26追記)

 NTT東日本および西日本ともに、固定電話収入の減少に伴う収益の悪化影響を抑えるために、色々なサービスを提供し始めています。その中でも特にBフレッツに関連してもサービスの多様化が推し進められています。

ひかり電話

 従来のIP電話では頭に「050」がついた専用の電話番号を受け取り、従来の固定電話と併設して使用するのが一般的でした。ところが、NTT東西が新たにサービスの提供を始めた「ひかり電話」では従来の固定電話の電話番号をそのまま引き継ぐことが可能になります。

 もっとも大きな魅力は電話代が安くなることです。今までの固定電話の基本料と同程度の料金で、最大8時間分の無料通話までできてしまいます。無料通話分を超過しても全国一律3分あたり7.56円となっていて、従来の固定電話に比べると格段と安い電話料金を実現しています。

 現時点(2005.3.26)では、まだサービス対象地域は首都圏などごく限られた範囲に絞られていますが、これからはよりサービス対象地域が広げられていくものと思われますので、加入検討候補の筆頭になっても良いかと思っています。

ブロードバンド映像サービス

 レンタルビデオショップに行かなくとも、自宅にいるままで、好きな映画などのコンテンツを楽しむことができるようにするためのサービスです。パソコンの画面でコンテンツを楽しむわけではなく、普通のテレビで楽しむことができるので、まさにレンタルビデオショップからソフトを借りてきたのと同じように楽しむことができます。

フレッツフォン

 Bフレッツを活用したテレビ電話サービスです。専用の端末、フレッツフォンVP1000という端末を使用してテレビ電話をします。

 以前、ISDNの時代からNTTはテレビ電話端末を発売してきましたが、どうしても伝送速度が遅かったために送受信できる映像にかなりの難があって、爆発的なヒットには至りませんでした。しかし、今度は鮮明な画像を送受信することができるようになります。テレビ電話がどの程度一般的になるのか興味があるところです。

ワンストップサービス (2005.4.12追記)

 今までは、プロバイダ料金はプロバイダ側に払って、Bフレッツの使用料はNTT東日本またはNTT西日本へ支払っていました。ここに一つの新しい料金プランが登場しました。NTTに支払うお金もまとめてプロバイダ側で徴収するというサービスです。このサービスを適用すると、総支払い金額がかなり安くなります。NTT側ではワンストップサービスという名前で呼んでいるようですが、プロバイダ側では個々に呼び方が違うようです。

 私は「@nifty光 with フレッツ」というサービスに加入しました。私自身はパソコン通信の時代から@nifty(当時はnifty serve)を使用してきているため、その延長で加入しましたが、ほかのプロバイダと比べても割安感を強調しているようです。

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