2000年代初頭のマイホーム購入に向けての記録(その1:背景)

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不動産、住宅

 マイホームはとっても高い買い物なので、マイホームを購入することは、そう滅多にあることではありません。私はまだ若くて家族の数も少なかった11年前に、職場の同僚には「えっ!」と驚かれるような東京都のかなり郊外にマンションを購入しました。しかし、職場の異動で、さらに遠くへ勤務地が離れたり、予定外に子供が増えたりして、いまのマンションではかなり限界にきています。そこでいま、一戸建ての住宅購入に向けて取り組んでいます。そんな、住宅購入にまつわるドタバタ劇をご紹介します。

住宅アイコン

 なお、このホームページに記載してある内容は執筆時点(平成15年6月~7月)の情報です。景気動向や法律改正、制度改正によって、記載内容と異なる可能性が十分にありますので、不動産業者、金融機関、司法書士、土地家屋調査士の方々と十分に話し合って、マイホームの購入を計画してください。

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プロフィール

 まず、私のプロフィールを紹介します。今どきの少子化社会の中では非常に珍しく家族は6人で構成は以下の通りです。

家族職業・学校職業・年齢特記事項
本人会社員(コンピュータ会社)結構忙しくて平日は帰りが遅いことが多いです。通勤時間が長いのが頭痛のたね。
専業主婦子育て没頭中。4人も子供がいると毎日たいへんそうです。
長男小学校6年生12歳来年、小学校は卒業です。
次男小学校4年生10歳双子です。
三男小学校4年生10歳
四男保育園児2歳何の悩みも無いという感じで、うらやましいです。

最初のマンション購入

 最初のマンション購入は今から11年前(平成3年頃)でした。借家暮らしをしていたのですが、バブルがはじけて物件の価格が徐々に安くなってきていて、借りるよりは買った方が良いと言われ始めた時期です。物件価格もかなり手が届く範囲に入ってきたようでしたので、物件購入に向けて動き始めました。

 このころは、入社してからまだ5年程度しか経っていなかったため給料もとっても少なく、必然的に購入できる物件がかなり限られました。まずはマンションの中古物件、そして幸い、勤務先の職場が東京の西方向の郊外にあったので、さらに西の方向に向けて物件を探していきました。

 この当時はインターネットという便利なものも揃っていなかったので、最初は本屋で住宅情報を買ってきて購入時の注意事項や物件の選び方、そして沿線別の相場感を学んでいきました。

 そして、1ヶ月ほど勉強したある日、不動産屋へ足を運びました。A不動産、B不動産、そして「三井のリハウス」の3カ所に足を運んで、いろいろ話しを聞いて、実際に物件も毎週のように何件か見せて貰いました。この3つの不動産屋の中で、一番セールスマンが不動産事情をよく勉強していて、そして連れて行ってくれる物件も一番私たちの希望にあっていたのが、「三井のリハウス」のセールスマンでした。3週間くらい経つと、三井のリハウスだけでほとんど相談を進めて、そしてある日、セールスマンも「おすすめの物件があった」と言って連れて行ってくれた物件に行ったところ、私たちも希望していている物件に近かったため、1日考えさせて貰って、この物件を購入することに決めました。

この物件は以下のような条件の物件です。

条件内容
場所東京都郊外のA市。JRの駅から徒歩7分
階数5階建ての3階部分 (全戸数 14戸) 西側の角部屋
築年数購入時点で10年目
周囲の音道路からの車の音は少し気になる。上下階や隣の部屋から音は漏れない。
外壁色少し灰色が入った白
環境北側は幹線道路。高台の上で右側は下り傾斜地。
眺め北側は単なる町。南側は林の上から見晴らしイメージ。
日当たり遮るものは何も無し。最高。
広さ56平米。当時は3人暮らしだっため十分。
間取り3DK(8畳のDK、6畳の和室、4畳半の洋室、6畳弱の洋室、トイレ、風呂
きれいさ前に住んでいたのは夫婦2人で非常にきれいに使っている
周囲の環境市役所:徒歩5分、小学校:1Kmくらい、スーパー:周囲1Kmに点在

 特に南側の窓からの眺めが気に入りました。すでに前に住んでいた人も近くに一戸建ての家を購入されていたそうで、すぐに引っ越されたので、契約後にローンの手続きが終わり融資が実行されたら、そのまま入居という形になりました。頭金は住宅財形で準備して、ローンは「財形住宅金融」と「社内融資」を利用しました。中古の物件だったため、ローンは20年で組みました。

マンションの住み心地

 実は、生まれてからこのかた、コンクリートで出来た建物の中に住んだことはありませんでした。ずっと木造のいわゆる日本家屋に住んできました。従って、コンクリートで出来た建物の中で、うまく馴染んで生活ができるか否かということが少しだけ不安だったのですが、ぜんぜん心配の必要は無く、非常に快適に生活することができました。何しろ、熱が逃げにくいから冬は少し暖房すれば暖かくなるし、夏は少し冷房すればすぐに涼しくなるし、まわりの家の音は聞こえてこないし、上の階の人の足音すら聞こえてきません。こんなにマンション暮らしというのは快適なものなのだと見直しました。

 唯一、不満だったのは、お風呂のバスユットが狭かったことなのですが、入居後3年目くらいでリフォームをして、風呂釜を半屋外に出して、バスユニットを大きくしました。これで快適なお風呂の時間を過ごせるようになりました。最近の風呂釜は、直接、温度を指定して湯沸かしができたり、追い炊きができたりするんだ!と感心することしきりでした。

10年住んでみてからの不満

 そんなこんなで住み始めたのですが、最初に紹介したとおり、子供が次々に産まれて4人にもなってしまい、長男が小学校6年にもなって大きくなってくると、たちまち、3DKなどという間取りでは手狭になってきました。また、私が会社の中の異動で職場が東京都の東側に近い場所になってしまいました。行きと帰りにそれぞれ二時間近い時間がかかってしまいます。幸い、終電の時間が遅くまであって、バスを使う必要も無いので、あまり終電を気にしながら仕事をするという心配は無かったのですが、30歳も後半に差し掛かるとさすがにこの通勤時間は疲れるようになってきました。

 また、収納が少なかったため、6人の荷物が色々なところに散乱し始め、そろそろ収拾がつかなくなってきています。今の家は、もうこれ以上は限界というところまできているような気がします。近くに飯田産業が100平米程度の土地付き一戸建て住宅の分譲を3000万円強の値段ではじめて、「いいねぇ~」などという話しを妻とはしていました。この飯田産業の家も最初はなかなか売れずに、1ヶ月に1回ずつくらい、少しずつ値下げされていって、3000万円を割ったときくらいに、全戸が完売したようです。その他にも、今住んでいる家のまわりは、信じられないほど、物件が安く、つい衝動買いしてしまいそうになるのですが、この辺に家を買っても、広い家に住む願いはかなうけれども、通勤時間を短くしたいという願いはかなわないんだと自分に言い聞かせて、欲しいと思う気持ちを抑えていました。

 特に、毎週土日になると、一戸建ての新築物件のチラシがいっぱい入ってきます。本当に安い物件がたくさんあります。10年前に家を探していたときには信じられない値段です。10年前に中古マンションしか買えなかった値段で、新築の一戸建て物件が買えるような感じです。都心へ家族がまた帰って行って、今の家のまわりの物件は段々と人気が無くなってきているのだと思います。

 本当は小学生の子供3人には勉強机くらいは買ってやりたいのですが、置くところすらないので、ちゃぶ台が勉強机という感じです。リビング以外の部屋の用途は以下のようになっていました。

部屋用途
6畳和室寝室。布団をひき家族5人が州の字で寝る。
4畳半洋室子供部屋。ロフトベットを1つ導入。子供のうち一人がここで寝る。
6畳弱洋室子供のTVゲーム部屋と私の書斎の兼用。

家族の説得

 私は、今住んでいる場所にあまり未練は無かったのですが、妻は子供が保育園のときから付き合っている奥様方と離ればなれになるのは嫌だとかなり激しい抵抗にあいました。また子供にとっても通い慣れた学校を転校するのはかなりの不安がつきまといます。家族の説得には1年くらい期間が必要でした。実はこれが一番たいへんだったかもしれません。

 今から半年くらい前には、家族もそれなりに引っ越しに肯定的になってきて、何とか、半年後の夏には引っ越しをしようというというところまで約束を取り付けました。家族もなんだかんだ言って、すでに部屋は狭くなってきてしまっていたので、子供も含めてもう限界だと思ってきたのだと思います。

 家族も「引っ越そう」と決めてからは、物件選びに本腰になってきました。

今の家のローンについて

 この10年間、数百万円のお金が貯まるたびに、財形住宅金融から借りてきたローンを繰り上げ返済してきました。繰り上げ返済をすると、だんだんローンの期間が短くなっていくので、気分が良いです。とうとう、今年の3月には全部のローンを完済しました。マンションの登記簿に付いていた財形住宅金融の抵当権も取れて、きれいな登記簿になりました。これで、次のマイホームを買うのに一歩近づいた感じがします。

貯蓄について

 マンションを買った直後から、住宅財形については再開するとともに、住宅金融公庫の「つみたてくん」を始めていました。特に「つみたてくん」については非常に利率が良かったです。5年間、ボーナスのたびに積み立てを行い、さらに次の5年間は積み立ての据え置き期間があって、今年の3月に償還されていました。償還されてしまうと、優良住宅の当選倍率のアップといった優遇制度は受けられなくなるのですが、今はこのような制度に頼らなくても、良い物件がたくさんあるので、特に困ることはありません。小泉改革の影響で、住宅金融公庫についてはそのあり方について見直しが行われようとしていますが、この「つみたてくん」ははじめても良いのではないかと思います。

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