2000年代初頭のマイホーム購入に向けての記録(その5:物件見て歩き!3)

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7.物件見学の帰り道

 一通りの物件をすべて見終えた帰り道で、「物件を見て頂いた感想も聞きたいので、またお店に寄って頂けますか?」と営業マンに誘われました。不動産屋さんと物件を見に行ったときには、必ず、声をかけられる言葉ですよね。不動産屋さんにしてみれば、一日中、物件選びに付き合ったのですから、このまま客を帰らせるわけにはいきません。気に入った物件もあったので、お誘いにそのままのって不動産屋さんのお店に寄っていくことにしました。

 お店に帰ると、また、机に案内されたあと、営業マンの人は店の奥、バックオフィスへと消えていきました。きっと上司と、今後の作戦の検討でしょう。車の中でも、夫婦で、「あの物件は良かったな。でも、予算に比べてちょっと高すぎるよな」みたいな話しをしていたので、聞かないふりをして、しっかりと営業マンの人は聞いていたと思います。

 10分ほどたって、奥から偉い感じの人と、営業マンの人が一緒に出てきました。名詞を見てみると、どうやら、その不動産屋さんの社長さんのようです。私たちが気に入った物件を指さし、「この物件は絶対にお勧めです」と推薦してきました。しかし、この物件はこちらの予算に合わなかったのですが、良い物件だったので、ローンのシミュレーションをしてもらったり、物件の相場観について話したりしていました。不動産屋さんの方からは物件の費用とは別に以下の諸費用は見込んでおいて欲しいという説明を受けました。

  • 登記費用  約70万円
  • 保証料    0円(金融機関持ちのプランを採用)
  • 火災保険料 約40万円
  • 仲介手数料 約180万円
  • 表示登記料 約10万円
  • 負担金    約32万円
  • その他    約20万円
  •    合計  約350万円

 「こちらの予算にはやっぱり合わないんですよねぇ」という話しをしていると、不動産屋さんの方が、まずは売り主さんと価格交渉をしてみましょうと言ってくれました。せっかくそう言ってくれているのだから、ちょっと難しめの金額目標を提示してみようかなと思い、「仲介手数料を込みでxxxx万円まで落ちれば、前向きに検討します」と答えました。この金額は、当初の目標としていた金額と比べれば高い金額ですが、ローンを組んでも何とか返済できるであろう上限に近い額を言ってみました。

 不動産屋さんのほうも、私の言った金額が射程範囲内と感じたのか、「その値段を目指して頑張って売り主さんと価格交渉をしてみます。明日1日だけ時間をください」と言ってくれました。そこで、「わかりました」と答えると、営業マンの人は不動産物件の申込書のようなもの(買付証明書のコピー)を取り出して、これに記入して欲しいと言います。書類をよく見せて貰うと、こちらが希望した金額に達しなかったら、申し込みが無効になる旨が書いてあったり、本来であれば申込証拠金を払う局面らしいですが、価格交渉中というフェーズなので、お金は必要ありませんということでしたので、申込書を記入することにしました。

 その申込書を提出すると、不動産屋さんが、もしお金のほうが折り合ったときの今後のスケジュールについて紹介してくれました。契約は1週間以内、その後、ローンについて銀行から承認がおりたら残代金の支払い、建物の内覧、入居に際しての各種の手続き、引っ越しという感じの手順になるようです。

 大まかには以下の日程になりそうです。

  • 6月26日  物件の説明・契約
  • 6月26日  仲介手数料のお支払い
  • 6月26日  ローン等の必要書類取得 印鑑証明・住民票・収入証明等
  • 6月27日  住宅ローンの申し込み
  • 7月 7日頃 住宅ローンの内定 またはローン不成立(手付け金・仲介手数料全額返金)
  • 7月14日  表示登記申請 (新築時のみ)
  • 7月22日  金融機関にて住宅ローンの申し込み
  • 7月28日  決済 残代金の支払い、所有権の移転、物件の引き渡し
  • 8月末日   住宅ローンの支払い開始
  • 8月10日  権利証の取得

 さらに契約のときに準備すべき書類やお金の一覧を貰いました。また、いくつかの銀行ローンについても紹介してくれました。今は金利が安いので、ある銀行の固定金利型商品を選択することにしました。住宅金融公庫よりもお得なプランになっています。

 住宅ローンのために必要な書類として以下のものを準備するように指示されました。

  • 印鑑証明書  3通
  • 住民票  2通
  • 課税証明書または住民税課税決定通知書  1通
  • 源泉徴収票  1通
  • 健康保険証のコピー  1通

 また、契約に必要な書類としては以下の資料を準備しておくように指示されました。

  • 認印(シャチハタ以外)
  • 実印
  • 手付け金
  • 収入印紙代
  • 仲介手数料

 一通りの説明を聞いた後に、不動産屋さんにはお礼を言って、そのまま、電車に乗って家へと借りました。

8.不動産屋さんからの連絡待ち

 そして、肝心の翌日になりました。この日は会社があるので、不動産屋さんからの連絡は自宅で妻が待っています。夕方に1回、自宅へ電話を入れてみたのですが、まだ、不動産屋さんからの連絡は無いとのことでした。そして、家に帰って聞いてみると、たしかに連絡はあったが、売り主さんとの調整がまだ終わっていないため、もう一日だけ待って欲しいという連絡だったと言うことです。この時点で、私は提示した目標金額に達するのは少し難しかったかなと感じました。妻はゆとりで、いやいやもっと下がるはずだみたいなことを言っていたと思います。このまま、翌日の電話待ちに突入しました。相変わらず、私は会社だったので、妻が不動産屋からの連絡を待ちました。

9.不動産屋さんの回答

 翌日、会社から家へ帰ってみると、不動産屋さんから電話があったと妻が言います。なんと、こちらからお願いした値段で交渉が成立したようです。(不動産屋さんの取り分である、仲介手数料も値引きしてくれて、こちらの希望金額に合わせてくれたようです)

 妻にしてみれば、「ね、言ったとおり、安くなったでしょう。もっと、安い値段でお願いすれば良かったのに」みたいなことを言っていましたが、私から見ると、ずいぶん不動産屋さんも売り主さんも努力してくれて、これが限界だったのではないかと思います。電話で契約の日取りを決めて貰って、契約の日を待ちました。

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