2000年代初頭のマイホーム購入に向けての記録(その8:資金の準備)

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3.4 貯金類の引き下ろし

 住宅金融公庫のつみたて君については、すでに満期を迎えて、銀行の貯蓄口座のほうに振り込んでもらっておいたので、現金がすぐに準備できるようになっていました。問題は、これ以外の資産です。現金化ができるようなものは以下のものがありました。

  1. 現金     : 一番流動性が高いですが、あまり手元にありません
  2. 貯蓄預金  :つみたて君が満期になって帰ってきたお金とボーナス等のつみたて
  3. 一般財形  : 生命保険会社に勤務先経由で積み立て
  4. 住宅財形  : 生命保険会社に勤務先経由で積み立て
  5. 投資信託  : 毎月3万円ずつ、銀行口座から自動的に引き下ろして貰って積み立て
  6. 株券     : 通信関連株2社分(計4株)

1.一般財形

 一般財形は会社の厚生(総務)担当から払い戻しに関する書類を貰って、必要事項を記入し、生命保険会社に直接送ると、1週間程度で申請した銀行の口座に振り込まれるという仕組みになっていました。特に手続きはたいへんではないので、住宅を購入しようと思ったら、すぐに払い戻しの手続きを行っても良いと思います。

 最初、一般財形にお金を積み立てていたことをいっさい忘れていたため、住宅財形の払い戻しに必要な書類のみを会社の厚生担当から取り寄せていたのですが、その後、生命保険会社に問い合わせてみると、「一般財形の方はおろしますか?」と聞かれ、その存在が明らかになりました。

 もう一回、会社の厚生担当から一般財形の払い戻しに必要な書類を貰って、住宅財形とは別に、生命保険会社に払い戻しの申込書を送付しました。同じ生命保険会社なのに二度手間になってしまいました。

2.住宅財形

 一般財形と比べて、住宅財形は面倒くさいです。せっかく住宅財形に積み立てていて、住宅取得目的で引き下ろすのですから、「非課税」の扱いで手続きをしたいところですが、実は非課税で引き下ろすためには、物件の売買契約書が必要です。従って、契約時に売り主に支払う手付け金に住宅財形で貯めているお金を使用することはできません。もし使うのであれば、課税扱いで払い戻しを先に受けておいて使用するしか解が無いようです。

 また、売買契約が終わっただけでは、全額を引き下ろすことができません。預け入れている金額の90%までしか引き下ろすことができませんでした。全体の流れとしては以下のようなイメージになります。

不動産売買契約

90%の払い戻し請求

物件残代金の支払いと物件の取得

登記

住宅財形の解約請求(登記簿等が必要)

残代金(10%分)の払い戻し

 不動産物件を取得もしていないのに非課税で請求されることを防ぐための措置かと思いますが、そもそも住宅取得の頭金にするために積み立てているお金なのですから、もう少し何とかしてくれないかなという感じがします。

 だいたい、金融機関の口座に振り込まれるまでには1週間程度の期間がかかると生命保険会社の人は言っていたのですが、実際も、土曜日に郵送して翌週の金曜日に振り込みが行われましたので、ちょうど1週間程度かかったということになります。

3.投資信託

 株式に関連する商品の中でも、投資信託は比較的リスクは低めの商品とは言われていますが、それでも、株式組み入れ比率の高い投資信託商品だと、株式市場が冷え込んで全体の株価が低迷すると、簡単に元本割れを起こしてしまいます。かくいう私の投資信託も、ほぼ東証株価指数に連動するタイプのものだったので、日経平均株価が9000円を割っているときは、おおきく元本割れを起こしていました。

 しかし、ラッキーなことに、2003年の7月に入ってから、東京証券取引所が活気づいてきて、株価が全般的に上がってきています。このまま上がり続けてくれれば、まもなく元本割れが解消されそうなのですが、どうなるか、お楽しみです。元本割れがもし解消されたら、引っ越し代金や入居先の備品の購入に必要な資金にあてたいと思います。

 一つだけ言えることは、投資信託や株式投資のような元本割れの可能性があるリスクのある商品は余裕資金の範囲で利用して、たとえば頭金に必要な最低限のお金とかには使わない方が良いと言うことだけ身にしみて判りました。

4.株券

 本来は、「株」などを売買することは無いのですが、勤務先の会社の社員持株会に入社時から入っていて、1株の単位になると株券の状態で引き出すことができるので、この制度を使って引き出しておいたものです。今はタンスの中にしまってあるのですが、いつでも売ることができるように、証券会社へ預けようと思います。よくこの辺の仕組みが判っていないので、これから勉強してみます。

5.生命保険

 住宅ローンを組むときは生命保険の見直しをしておいた方が良いかもしれません。というのも、住宅ローンを組めば団体信用生命保険にも加入することになります。団体信用生命保険は借り入れの本人が死亡又は高度な障害になった場合に、保険金が支払われることにより、その債務を弁済することができます。家族に借金が引き継がれることがありません。従って、ローン残高の分は新しく生命保険に入るようなものなので、その分は他の生命保険の見直しをして、毎月の保険料を減らすことができる可能性があります。

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