吉祥寺駅から近いことを強調するためのイオシス吉祥寺のチラシにある地図の細工

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ジブリ美術館

吉祥寺駅から吉祥寺通りをずっと南に2.6Kmほど離れたところに「イオシス吉祥寺」という大規模なマンションが作られています。マンションの南側は住宅金融公庫のグラウンドがあります。(追記:このグラウンドはのちに杏林大学の校舎が作られました)

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吉祥寺から離れた三鷹市に「吉祥寺」の名前

吉祥寺駅からあれだけ離れていてバスを使わないと吉祥寺に行くのはシンドイ場所に「吉祥寺」という名前を付けるのはどうかと思う一方、今日の新聞チラシには地図の加工までされていました。(あの辺のマンションはどこも「吉祥寺」という名前を付けているので、ネーミングは致し方ないのかな?)

チラシの航空写真の加工

どんな加工かというと、チラシの表紙に空中写真が載っているのですが、井の頭公園や吉祥寺駅を近く見せるために、写真を合成して1ブロック分のエリアを切り取ってしまっています。ちょうど、吉祥寺通りでいうと、下連雀1丁目交差点から狐久保交差点までを全部切り取ってしまっています。これにより、マンション建築現場から少し歩けば、すぐに日産厚生園や井の頭公園まで行けてしまうような感じがするのです。

航空写真の下には、「掲載の絵図は現地周辺の写真にイメージ写真と計画段階の図面を基に描いた建物を合成したもので実際の風景とは異なります」とは書いてあるものの、この表記では、まさか写真の一部が切り取られて、井の頭公園や吉祥寺駅が近く見えるように加工されているとは誰も気がつきません。単に写真と建物の図面を合成しているとしか思わないはずです。

地図まで加工

ご丁寧なことに新聞の折り込みチラシの裏面にある、地図もインチキで表の航空写真に合わせた加工がされています。この地図を見ると狐久保交差点からジブリ美術館までが切り取られているように見えます。

たいていの人は吉祥寺駅からバスで現地に向かうはずで、この折り込みチラシは巧妙に加工されているため、インチキに気がつく人は少ないはずです。

公式サイトの地図は正常

一方、公式サイトに掲載されている地図は、狐久保交差点と下連雀1丁目交差点は距離をとって書かれてるので、実態に近いものとなっています。

最近は吉祥寺や三鷹のエリアはマンションの建築ラッシュで、完売するのはたいへんなことは判りますが、マンションの広告に細工をしてまでして、売ろうという姿勢はいかがなものかと思いました。

【2022/11/05追記】

公庫グラウンドの跡地は杏林大学

広大な公庫グラウンドの跡地は杏林大学の校舎が建ちました。後ろに見えるのがイオシス吉祥寺、手前の煉瓦色の建物が杏林大学です。

イオシス吉祥寺と杏林大学の校舎

こちらは杏林大学の正門です。

杏林大学

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