DVDレコーダー代わりに使っているパソコンのハードディスクが壊れた?

当サイトの記事には広告が含まれます
HDD

 ビデオパソコンはテレビ録画中以外の時間は「休止状態」になっていて、録画予約時間が近づくと、おもむろにパソコンが起動されて、録画が始まるというセッティングになっています。しかし、昨日、パソコンの電源が入りっぱなしになっているのを見つけてしまいました。

 モニターはテレビと兼用なのでテレビ画面でどうなっているのか確認してみると、なんと、起動画面で、「OSが無い」という意味と思われるメッセージが出力された状態で止まっていました。

 パソコンの電源を入れ直してみましたが、一向に復旧せずに同じところで止まってしまいます。biosの設定を見ると、ハードディスク自体は認識できているようですが、OSが見付からないようです。

 Windows2000のマスターCDを取り出してきて、CDからブートし、回復コンソールから問題のハードディスクを見てみました。「dir」コマンドをたたいてみると、「ディレクトリ領域が壊れています」のメッセージが出てきました。

 ここから察するに、ハードディスク自体は生きているものの、ディレクトリ領域に変な情報が書き込まれてしまって論理的に壊れている状態ではないかということが想定されます。ハードディスク自体が使えなくなるという最悪の状況では無さそうです。でも回復用のFDは作っておかなかったので、パーティション情報などを復旧するのは苦しそうです。

 中に入っているファイルは、まだ見ていないドラマなども入っていたので、ぜひ復旧したいところです。そこで、回復コンソールから無難そうな「fixmbr」を投入してみました。マスターブートレコードの復旧です。これでは直りませんでした。

パソコンで最初にオペレーティングシステムに起動をかけるときには、物理的に決められたアドレスから格納されている「マスターブートレコード」というデータを読み出して、そのレコードに記録されている情報をもとに芋づる式にOSの起動に必要なデータを読み出していく仕組みになっています。fixmbrコマンドでは、もしもマスターブートレコードが壊れてしまったときのために、内容を正しいデータに書き換える機能を持っています。

 そして次に、「fixboot」コマンドを投入してみました。見事にFAT形式でBOOT領域を作ってくれました。もともと、NTFS形式だったので、こんなことをされたら、もう中身のファイルの復旧は私の力では無理です。見事にハードディスクの中身は何もファイルが見えないような状態になりました・・。

FIXBOOTコマンドは、壊れたパーティションブートセクタを修復してくれる便利なコマンドですが、パーティションブートセクタの壊れ方によっては、本来のパーティションのファイルシステムを誤認して、間違ったファイルシステム用のパーティションブートセクタを書き込んでしまうことがあります。例えば、本来はFAT32あるいはNTFSのパーティションなのに、FAT16やFAT12のファイルシステム用のパーティションブートセクタが書き込まれることがあります。

 中に入っていた動画ファイルの復旧は諦めて、Windows2000を初期インストールしました。そしてドライバやら録画ソフトなどをインストールしてもとの、ビデオサーバーとしての機能は復旧しました。

 今までは、160GBを1ドライブにしていたのですが、これではさすがに危なそうなので、システムディスクの領域に10GBを専用に取り、残りを動画ファイル録画領域にしました。これで再現はしないのではないかと思っています。

  • シャーウッドの森: ハードディスクが壊れた日

コメント