購入の経緯
楽天市場の「いーでじ」からメールマガジンが毎日送られてくるのですが、この中の情報に日立で販売しているDVDレコーダーの特売の情報がありました。デジタルチューナー内蔵のDVDレコーダーであるにもかかわらず、税込み・送料込みで45000円弱という値段で売っていました。この機種はハードディスクが160GBしか無いのですが、こちらの情報を見たところ、ハードディスクの換装ができるようです。
この商品は安いのには訳があって、再生品という扱いになっており、メーカー保証は6ヶ月に限定されます。再生品というものを購入するのはこれが初めてだったので、ネットで情報を調べてみました。一回メーカーから出荷して、お店で展示品に使われたり、故障で返品されたりしたものを、メーカーの工場で再整備して出荷したもののようです。一通りの動作確認はしていると思うことと、保証がついてくることから、中古品を購入するよりはましな気がします。しかし、この商品は「再生品」をずっと売っていてなかなか売り切れません。一体、何台の返品があったのでしょうか。ちょっと不安でもあります。日立のDVDレコーダーを購入するのは今回が初めてですが、どんな使い勝手なのか、じっくりと使い込んでみたいと思います。
デジタル放送の録画
地上デジタル、BSデジタルなどで放送されている番組はコピーワンスの信号が記録されています。このコピーワンス信号が記録されていると、ハードディスクには録画ができても、そのあと、DVDメディアに書き込むためにはCPRM対応のDVD-RWに書き込む必要があります。でも、まだこのメディアは結構値段が高いので、頻繁に録画してしまうとサイフに厳しくなってしまいます。そこで、通常のドラマなどをとっておく用途には、スゴ録の方でアナログ番組の録画をしてそれを安価なDVD-Rメディアに記録することにして、特別なライブ番組など気合いが入ったときは、こちらのDVDレコーダーで録画をして、DVD-RWメディアに記録をするのが良いだろうと今は思っています。
CPRMに対応したDVD-RWメディアはまだ高いのですが、下記の商品は1枚あたり40円程度の値段で売られていて、極端に安いです。今度、購入して確かめてみたいと思います。
DV-DH160Tの評判
その後、継続してネットで情報を探してみたのですが、評判が悪いですね・・・。特に下記のブログの記事を見ると落ち込んできます。
★KELOG~Kelo Blog~:日立製品購入拒否宣言
★:: 生きる意味について考えてみる | クレーマー ::
日立は洗濯機などの重電技術が応用できる?商品は頑丈で素晴らしい商品が多いと思うのですが、弱電製品?はまだまだ技術がこなれていないような気もします。この値段ならば、「デジタルチューナーを購入したら録画もできた」程度の期待感で購入した方が良いのかもしれません。
購入手続き
先日、楽天市場のいーでじで購入手続きをしたところですが、お店から「お金の振り込みを案内」するメールが来ました。今回は3万ポイントを楽天スーパーポイントで支払い、残りをイーバンク銀行支払にしました。イーバンク銀行の口座は自分専用の口座で、主にアフィリエイトの成果報酬を振り込んで貰うのに使用しています。一方でクレジットカードで支払を行うと家族に筒抜けになってしまい非難囂々になってしまうので、このような場合はイーバンク銀行支払を併用するようにしています。イーバンク銀行の口座からいーでじのイーバンク銀行の口座への支払は決済手数料が無料なので、とてもお得です。ネットで決済をすることが多い場合には、イーバンク銀行はお薦めの銀行だと思います。
また、イーバンク銀行に振り込みが終わったあとにすぐにいーでじへ送金したというメールを打つと、瞬く間に「いーでじ」から返事が返ってきました。なかなか感じの良い対応です。次の日には「いーでじ」から振込みを確認したというメールと、これに続いて納期に関するメールが来ました。納期は4月下旬になるようです。販売していたホームページにも1週間程度かかるという記述があったので、納得できる範囲です。商品がゴールデンウイークに入る前に届いてもらえれば、ゴールデンウイーク中にいじりまわすことができます。
DV-DH160T 商品到着とセッティング
今日、会社から家に帰ってみると、DVDレコーダーが届いていました。さっそくセッティングです。箱から取り出してみると、天板と背面に「再生品」という小さなシールが貼られていました。このシール、きれいに剥がすことはできない特殊なシールのように見えます。また保証書にも再生品で保証は半年間である旨が書かれています。また、箱の中には、再生品であるため問い合わせは全て販売店に行うようにという紙が入っていました。日立としてはサポートコストを抑えることを条件に各販売店と取り引きをしているのでしょう。
アンテナとの接続
DVDレコーダー本体はテレビの下に置こうと思ったのですが、もう色々な装置で一杯だったので、最近はめっきりと使うことが少なくなったVHSビデオデッキを外して、そのスペースにこの日立のDVDレコーダーを入れました。背面パネルを見ていてもっとも不思議だったのはアンテナ端子です。全部で以下の種類のアンテナ端子が付いていました。
① 地上アナログ アンテナ入力
② 地上アナログ アンテナ出力
③ 地上デジタル アンテナ入力
④ BSアンテナ入力
⑤ BSアンテナ出力
まず驚いたのが、地上デジタルと地上アナログのアンテナ端子が別々に付いていることです。地上デジタルでも単に対応のUHFアンテナからの信号なので、別に端子を2つに分けなくても良さそうな気がします。そして、地上アナログとBSのアンテナ端子は入力と出力の端子がきちんと付いているのに対して、地上デジタルにはアンテナ入力端子しかありません。
仕方がないので、アンテナ→分配機→①→②→③という形で地上アンテナからの信号をつなぎました。変な接続ですが、うまく使うことができています。BSの方はアンテナ電源が異常というエラーメッセージが出てきて苦労しましたが、こちらはアンテナケーブルがBSに対応していない製品のためだと判って何とか解決することができました。
テレビとの接続
テレビなどと接続するための出力端子は2系統あります。こちらはコンポジット信号端子とS映像端子です。です。また、この2系統の出力信号とは別にD映像出力が1系統あります。
D端子ケーブルが無いのでテレビとのあいだはコンポジットケーブルを使って接続しています。ちょっとくっきり感にはかけますが、ふつうの地上アナログの映像とはかなり違います。画質を確認するためにはD端子ケーブルを購入する必要があります。楽天市場の下記のお店でD端子ケーブルを購入しました。1本1000円以下で商品を購入することができますのでとてもお得です。
(2006/04/30追記)
上記のD端子ケーブルが届きました。注文してから中1日で届いたので、対応が迅速だったと思います。驚いたのは、宅配便の袋を開けたら、ほとんどケーブルそのまま(コネクタの部分のみにプチプチシートが付いている)で入っていたところです。まぁ、とても安いので仕方がありません。テレビ(SONY KDF-42E1000)との間をこのD端子ケーブルで接続してみました。ちょっとぼやけていた映像がよりくっきりしました。ケーブルは安かったですが品質的な問題は全く感じません。良い商品だと思います。
外部機器との接続
入力端子は2系統あります。こちらもコンポジット信号端子とS映像端子の組み合わせが2系統になります。他の映像機器の出力をこちらの入力に接続します。
そのほかの端子
そのほか、背面にはネットワーク端子と電話回線端子があります。ネットワーク端子は地上デジタル放送の双方向データサービスを利用するために常時接続環境に接続された家庭内LANに接続します。また、電話回線にはデジタル放送の有料番組の視聴記録を送ったり、視聴者参加番組に参加することができます。
テレビのデジタルチューナーはLANや電話線に接続していますが、わざわざ、DVDレコーダーのデジタルチューナーで有料番組の購入とか双方向番組への参加はすることが無いと思ったので、今のところは何もつなげていません。
番組表と録画
アナログ地上波の場合は番組表の取得のために最長で1日程度待たなければいけないことがありますが、デジタル放送の番組表はすぐに取得できるところはとても優れています。この機種の番組表は新聞のテレビ欄と同じ形式です。でも同時には3つの放送局分しか表示ができません。少々、一覧性が悪いことが欠点です。
番組表の録画したい番組の上で決定ボタンを押せば、その番組の詳細情報が出てきます。その上で録画予約ボタンを押せば、そのまま録画予約ができます。ふつうのDVDレコーダーと同じ操作性かと思います。録画するときの録画モードについては下表の通りのバリエーションがあります。これだけのモードがあれば十分でしょう。
録画モード | 特長 | HDD | DVD | |
---|---|---|---|---|
TSX | HD | デジタル放送専用の録画モード(MPEG-TS) HDとSDは放送の種類に応じて自動選択 HDDのみに録画可能 | 11時間 | - |
SD | 20時間 | - | ||
TS | HD | 16時間 | - | |
SD | 48時間 | - | ||
XP(高画質) | デジタル信号を標準のテレビ信号(NTSC)に変換して録画 HDDとDVDの双方に録画可能 デジタル放送でもアナログ放送でも録画可能 | 32時間 | 1時間 | |
SP(標準) | 65時間 | 2時間 | ||
LP(長時間) | 130時間 | 4時間 | ||
EP(長時間) | 220時間 | 6時間 |
録画
さっそく録画をしてみました。今回録画をしたのは、たまたま、BSデジタルで放送されていた下記の作品です。このうち、タイタニックについては5.1ch放送でした。この音声は残念ながら記録ができませんが、SPモードで録画をしてみました。今井美樹についてもSPモードでの録画です。
画質は綺麗ですが、風景が早く動くときには、輪郭がザワザワする感じがあります。これはDVDレコーダーの責任というよりはMEPGの宿命でしょう。他のDVDレコーダー比較してもそんなに違和感はありません。音声に関しても何ら問題はありません。きちんと録画予約したとおりに動作してくれていますし、事前にネットで情報を探したときに出てきた様々な悪評のようなことは今のところは発生していません。あたりの機械だったのでしょうか。今度はデジタル放送の規格のままで録画できる、TSXまたはTSモードを確かめてみようと思います。
DVD-RWメディア
デジタル放送で放送されている番組にはコピーワンスという信号が記録されています。このコピーワンス信号が記録された番組はハードディスクにはそのまま録画できるものの、これをDVDメディアにダビングするためにはCPRMに対応したDVD-RWを準備する必要があります。(コピー不可の信号が記録されているデジタル放送の番組はハードディスに記録することもできません)
CPRM対応のDVD-RWメディアについては、まだ値段が高いのですが、一部の外国製メディアは非常に安い値段で販売されています。そんなDVD-RWメディアを複数製品購入してみました。これらのDVD-RWメディアとこのDV-DH160Tとの相性は下記のページで紹介しています。
ダビング
上記で紹介したDVD-RWメディアが届きましたので、ハードディスクに録画した番組をDVD-RWメディアにダビングします。DVD-RWメディアを入れてみると、未フォーマットのメディアですという案内が出たのでディスクのフォーマットからすることにしました。ここで悩みが出てきました、VRフォーマットというものとVFフォーマットというものの2つがあるようです。画面には大きなスペースがあいているのですが、VRフォーマットかVFフォーマットかどちらでフォーマットするかについての問い合わせしかしてきません。これでは、どちらを選べばよいのかよく判らないので、マニュアルを引っ張り出してきて確認しました。下記の通りの説明があります。
ディスクの種類 | フォーマット形式 | |
---|---|---|
DVD-RAM | VRフォーマット | デジタル放送の録画やチャプター、プレイリストの作成など本機の機能をフル活用することができます。ただし、互換性のない機器では再生できません。 |
DVD-RW | ||
VFフォーマット | 対応している他のDVDプレーヤーで再生することができます。ただしデジタル放送の録画やチャプター、プレイリスト作成などの編集機能を使用することはできません。 | |
DVD-R |
どうも、VRフォーマットで録画すれば良いようです。そこで、色々購入したメディアの中で下記のメディアをトレイに入れて、VRフォーマットを始めてみました。
VRフォーマットをはじめてみると、何故か2%程度進んだところで、それ以上進まなくなってしまって、フォーマットができません。同じメディアで2回繰り返してみましたが、2回とも同じ部分でフォーマットが止まってしまいました。いきなりメディアの不良でしょうか。仕方がないので、もう1枚別のディスクを取り出して同じようにフォーマットをしてみました。こちらのメディアではきちんとフォーマットが完了しました。次にダビングをします。高速ダビングとビットレートを変換してのダビングの両方ができます。今回は今井美樹の2時間のコンサートがDVD-RWメディアいっぱいにできるだけ高画質でダビングができるよう、FRモードというものを選択してダビングしてみました。ダビングは完全に等速で行われました。また、テレビにはダビング中の番組がそのまま再生されます。FRモードでダビングをすると2時間の番組であれば2時間かかるということになるようです。
再生に関する機能
1.5倍速再生
ドラマなどを見るときには、早見再生(1.5倍速再生など)を使用することがとても多いです。この機種に1.5倍速再生機能が付いていることは知っていたのですが、マニュアルを読んでいく中で愕然としました。TSXまたはTSモードでHDDに録画した番組にしか対応していないようです。
試しにTSXモードで番組を録画してみました。ディスクの消費量が物凄いので、あまり頻繁に使用することはできませんが、画質は本当にきれいです。デジタル放送そのままを記録しているので当たり前のことですが、リアルに放送されている番組と何ら見分けることができません。再生中にもう一回再生ボタンを押すと確かに1.5倍速再生ができました。音程は変わりませんが、少しキンキンとしたノイズがのってデジタル臭い雰囲気にはなります。TSXモードおよびTSモードでしか使用することはできないのは残念ですが、1.5倍速再生機能そのものは十分に実用的な機能だと思います。
ゆっくり再生
あまり聞かない機能ですが、「ゆっくり再生」という機能があります。現在視聴中のデジタル放送の番組をゆっくり再生することができます。ゆっくり再生を指定すると、一時的にハードディスクに番組が保存されて、その保存されたファイルをゆっくりと再生する仕組みになっているようです。
CMスキップ
リモコンを見ているとCMスキップのボタンが見つかりません。テレビ番組を見ているときに、マニュアルでもいいのでCMスキップの機能が付いていると時間を有効に使えて非常に便利です。まさか、機能が無いのかと思いつつマニュアルを読み返してみると、CMスキップ機能はありました。HDDから番組を再生しているときにリモコンにある決定の横の右カーソルボタンを押すと、約30秒間スキップします。SONY系は15秒、東芝系は30秒でCMスキップ機能が実装されていることが多いと思うのですが、経験上、CMは30秒の倍数が多いような気がするので、30秒間スキップの方が使いやすいように思います。また、CMスキップをしすぎたときに戻すことができません。ふつうは順方向と逆方向のスキップは対で実装されていることが多いと思うのですが、不思議な設計思想です。CMスキップをやりすぎたら、巻き戻しボタンで位置あわせをするしかないようです。
録画しながらの追いかけ再生
録画しながらのおいかけ再生をどうすれば良いのか、未だに良くわかりません。ふつうのDVDレコーダーであれば、現在録画中であろうと録画済みの番組であろうと、タイトルリストに番組の一覧が並んで、見たい番組を選べば、そのまま再生できるという仕組みになっていると思うのですが、、なぜかこの機種は録画中の番組はタイトルリストに並びません。直感的に操作できなかったことは残念ですが、どうやって操作すれば良いのか、マニュアルを読んで勉強したいと思います。
コメント