モノクロ画面から夢の世界のカラー映像への変化が美しいオズの魔法使い

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オズの魔法使い

 1939年に作成された「オズの魔法使」は非常に有名な作品です。ついつい「オズの魔法使い」と書いてしまいますが、邦題には「い」がついていません。この映画の原作は1900年に出版された 原作はライマン・フランク・ボームが1900年に発表した児童文学小説『オズの魔法使い』(The Wonderful Wizard of Oz)です。

 映画の出だしでは、この時代を象徴するかのようなモノクロで映画はスタートしますが、竜巻に巻き込まれて魔法の世界の扉を開けた瞬間からカラーの世界になります。このカラーを表現する技術はテクニカラーと呼ばれる方式です。特殊なプリズムで分解された三原色を3本のモノクロフィルムに別々に記録するという方式がとられています。

 それまでが暗いモノクロームの世界であったために、本当にこのカラーの世界はきれいに見えます。当時のカラー技術の影響なのか、この作品に合わせて演出しているためなのか判りませんが、今のテレビ放送とかに見られるような自然な色合いというよりは、本当に絵本のような色づかいです。

 しかも、70年近く昔の古い映画であるにもかかわらず、映像にフィルムの傷などが混入していないように見えます。デジタルでマスタリングするとき、もっとも保存状態の良いマスターテープを使って作業をしたのでしょうか。

 テーマ曲であり、主演のジュディーガーランドが歌うオーバーザレインボウもとても良いです。また、特別版ということで付録映像特典も盛りだくさんでした。これだけ素晴らしい作品が安価に買えるというのは、素晴らしい世の中になったものだと感心します。

【2024年8月26日】

 100円ショップのダイソーの中でも面積が巨大な店舗の一つ、アルカキット錦糸町店に2007年に行った際に、DVDで映画などが販売されているのを見つけました。しかも、著作権が切れているためなのか、オズの魔法使も含めて210円という低価格で販売されていました。こちらで紹介しています。

 しかし、2024年現在でダイソーの公式サイトを確認してみると、残念ながら映画のDVD販売は無くなってしまったようです。

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