テレビを見ていると温泉の特集がありました。温泉には源泉かけ流しの湯とお湯を循環させている温泉の2種類に分かれるようです。
お湯を循環させているお風呂では、お湯を節約させるために、ひどいところでは何ヶ月もお湯を抜いた掃除をせずに、単に循環させているだけの宿や温泉入浴施設があるそうです。そんなところでは、レジオネラ菌による集団感染のおそれがあります。そこで、循環温泉では条例で塩素を注入することを定めている自治体も多いです。
一方、源泉かけ流しの湯は、常に新しい源泉からのお湯が入れられていて、浴槽から出て行くお湯はそのまま捨ててしまうという贅沢な温泉です。
お湯を循環して濾過する機械が発達する前は、これが本来の温泉の姿ですが、現在では減ってきてしまっています。地下水を利用し続けて地盤沈下を起こしてしまったり温泉水が枯れてしまったりすることを防ぐために利用量に制限がかけられることが影響しているのかもしれません。
最近、レジオネラ菌の集団感染をおそれた一部の自治体が、この源泉かけ流しの湯にまで、塩素注入をするように条例を改正しようとしているところがあるそうです。もし、源泉かけ流しの湯に塩素などを入れてしまったら、本来の温泉を楽しめなくなってしまうため、反対運動が各地で起こっているそうです。
きちんと浴槽の掃除を毎日しないことがいけないのに、その問題がすり替えられて、科学的に塩素注入をしようという考えがそもそも安易すぎる判断だと、その番組では主張していました。まったくそのとおりだと思います。
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