米国で音楽CDの価格が下落しているようです。2004年の調査で13.29ドルということなので、約1500円ですね。記事ではファイル交換ソフトによる音楽の交換が進んで需要が少なくなったことと、エブリデーロープライスといった価格戦略が顧客に浸透し割高なものを敬遠する志向が増えてきたことによるものと説明しています。
ほかにも、最近ではDVDの価格が下落して、何も音しか聞こえてこないCDに高いお金を出すのではなく、映像付きのDVDの購入に流れているのも一つの要因であるような気はします。
たとえば、BESTアルバムを購入するときは、DVDのライブ版やビデオクリップ集にどうしても手が伸びてしまいます。
最近では、再販された国内版のアルバムはそれなりに安い値段が付き始めました。
たとえば、君は天然色などが収録されたA LONG VACATIONは1786円で発売されています。
今後はこの価格下落の傾向が国内版の新譜にもどんどん波及していってもらいたいと願っています。
【2019/08/17追記】
音楽配信が主流に
この記事を公開してから15年が経過しました。この当時は音楽メディアとしてのCDがまだ全盛だった時代ですが、ブロードバンドやモバイルネットワークの通信速度が大きく向上したことに伴い、音楽データは簡単に回線上でやりとりができるようになりました。
それに伴って、米国のApple社がiTunesの提供を開始し、音楽コンテンツはインターネット上で購入することが一般的になってしまいました。そいれ以来、徐々にCDの需要は減り続けています。
さらには、定額制の音楽コンテンツ配信サービスも登場したことにより、契約している限りは色々な音楽が聴き放題にすることもできます。CDを購入していた時は、1ヶ月に1枚のCDを購入するだけでも3500円程の出費が必要でしたが、音楽のサブスクリプションサービスであれば、1ヶ月1000円前後で色々な曲が聴き放題になりますので、契約を続けている限りは断然にお得です。ただ、契約を辞めてしまうと手元には何の音楽データも残らないというデメリットはあります。
徐々に世の中は所有からレンタルへの方向に動いています。動画コンテンツでもさえも、見放題サービスが流行ってきて、レンタルビデオ屋はすでに閉店が相次いでいる状況です。
インターネット技術が進化することで、まさか身の回りの生活がこれほど大きく変わるとは、この記事を書いた当時は思ってもみませんでした。
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