三鷹の禅林寺で毎年6月19日に開催される「桜桃忌」(太宰治)

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玉川上水

今日(6月19日)は三鷹の禅林寺で桜桃忌が行われる。この日は太宰治の誕生日であり、遺体が玉川上水で発見された日でもある。
禅林寺は三鷹駅の南口をおりて、駅前通りをまっすぐと南へ向かい、連雀通りにぶつかったところで左折するとすぐに右手に見つかる。桜桃忌の日に禅林寺に行ったことは今まで無いが、きっとたくさんの人で賑わうのだと思う。

一方、太宰治の遺体が見つかったのは、玉川上水の新橋という橋の付近と言われている。三鷹駅の南口を左手に進むと玉川上水があるので、この上水端の道をずっと下流に向かって歩いていく。やがて、万助橋になり、更に進んで橋を1本通り過ぎた次が新橋のはず。


実はこの新橋には思い出がある。まだ私が小学生の頃、新橋の付近は「アメリカザリガニ」をとるためのスポットの一つであった。当時は玉川上水の水はチョロチョロとしか流れておらず、そんなに危険な感じではなかったが、当然、周囲は有刺鉄線が張り巡らされていて、立ち入り禁止であった。

友人と2人である日、ザリガニを捕っていたところ、新橋の方から何を採っているんだと声をかけてきた女性がいた。その人はかなり興味を示したみたいで、ザリガニ採りをしていた場所までおりてきて、何か感慨深そうにしていた。いかにも文学好きそうな人だったように思う。何となく変な感じだったんで、早々にザリガニ採りは切りあげて、その日は家に帰った。

当時、その新橋の付近が太宰治の遺体を見つけた場所などということはいっさい知らなかったので、不思議な出来事で片づけていたのであるが、最近になってようやく判ったような気がする。

今日は午後になったら、禅林寺に行ってみようと思う。

禅林寺の住所は「181-0013 東京都三鷹市下連雀4丁目18」です。

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