コニカミノルタから新しいデジタルカメラが発売になりました。その名もDIMAGE X31です。
最初は商品コンセプトは、DIMAGE XTに近いのかなと思ってみていたのですが、どうも違うようで、たとえば電池は単3電池が2本使えるようになっていたり、液晶画面は小さめだったり、コストダウンを徹底的に意識した製品のように見えてきます。セールスポイントとしては、こちらが挙げられていました。
- 薄くて軽い、光学3倍「フラットズーム」搭載のコンパクトボディ
- 高速起動約1.0秒の「ジェットスタート」
- 簡単・快適オペレーション
- 便利で楽しい撮影・編集機能
- 撮る道具としての基本性能を充実
上記のサイト(【2024年7月4日追記】ページが削除されたためリンクも削除しました)にはサンプル画像も載っているので、これを見てみると画質はきれいで特に問題は無いような気がします。売り出し時の価格で2万5千円とのことなので、これから更に安くなるのではないでしょうか。
【2013/10/14追記】
スナップ写真はスマホのカメラが主流に
この記事を書いてから9年が経過しました。この記事を書いたときには、携帯電話に付属しているカメラの性能がまだ悪かったので、コンパクトデジタルカメラを持ち歩かないと、最低限の画質の写真を撮ることができませんでしたが、今ではスマホでかなりの写真を撮ることができるようになりました。私自身、今ではコンデジを持ってでかけることがほとんど無くなりました。
スマホの嬉しいところは、撮影した写真を簡単にSNSに投稿できるところです。また、ブログの記事を書く際にも、iPhoneアプリのWordpressというアプリケーションを利用して、スマホで撮影した写真を使いながら簡単に記事を投稿できるようになりました。これからも、CMOSセンサーの改良が急ピッチで進められていますので、今以上にコンデジが登場する場面が減るかもしれません。
【2021年9月2日追記】
デジタルカメラの始まりとプロジェクトX
先日、NHKでプロジェクトXの再放送を見ていると、カシオがどうしてデジカメで市場を創造できたのかという特集をしていました。
もともとはカメラで撮影した静止映像をテレビで見られるようにするというコンセプトの商品があったそうです。しかし、SONYが8mmビデオを発売し、どうせテレビで見るならば静止画よりも動画で見たいということで、SONYの8mmビデオに人気が集まってしまい、静止画をテレビで見るカメラは投げ売りされるようになりました。
当時、開発に携わっていた技術者の皆さんも研究所などに異動になってしまったのですが、その研究所で「闇研」という形でデジカメの開発が極秘裏に進められたのだそうです。最初はLSI化できなかったので基盤が小型化できず、とても大きなデジカメになりましたが、それでも写真がデジタルで撮ることができて、しかもパソコンに写真を取り込むことができる商品を開発していました。
カシオがポケットテレビを出すときに、何か他社との付加価値の違いを出そうということになり、カメラをポケットテレビに付けようということで予算がおりて、LSIを作ることができました。しかし、ポケットテレビにカメラをつけると他のポケットテレビより値段が高くなるため、デジタルカメラとして発売することになったそうです。この許可をするときに社長から「どうせ最初からそのつもりだったのだろう」という主旨の発言があったのは印象に残りました。
このデジカメ、QV-10は1995年の発売とともに瞬く間に人気が出て売れ筋商品となりました。そんなデジカメが銀塩フィルムのカメラを駆逐するところまですぐに成長したのは記憶に新しいところです。
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