最近は長期金利が上昇傾向であるため、全期間金利固定型のローン製品が注目されています。そんななか、トヨタファイナンスを通じて提供しているトヨタホーム購入者を対象とする専用住宅ローン「新安心宣言」に、全期間金利を固定するタイプがこのほど新たに提供されることが発表されました。
この全期間固定金利住宅ローンは購入価格の100%までの融資が可能です。通常は2割程度の頭金を準備して残額の8割をローンとして組むのが一般的かと思いますが、100%までというのは住宅を購入しやすくするための精一杯の工夫かと思います。また、7月の想定融資利率は団体信用生命保険料込みで3%台半ばを予定しているそうです。
三井住友銀行で10年超20年以内のローンをずっと固定で2.98%(保証料外枠)で提供していますので、このローンと良い比較対照になるかと思います。
【2018年12月31日追記】
この記事を書いてから14年が経過しました。金利は相変わらずの低金利の時代が続いています。今まで変動金利と固定金利のどちらの住宅ローンを借りるべきかという話はいろいろなところで議論されていましたが、返済計画のリスクを減らすためには固定金利が薦められてきたと思います。私自身も固定金利で住宅ローンを借りているのですが、今までの十数年、ちょっともったいなかったかなという気もしています。
ただ、金利が極端に安くなったので、金利変更という手続きを銀行がとってくれて、ずいぶん返済が楽になりました。今回は銀行から連絡をもらったのですが、同様の制度がないかは確認してみても良いかもしれません。
【2024年7月26日追記】
ずっと日銀が進めてきたゼロ金利政策が解除されました。米国では金利が上昇しており、日米の金利差が非常に大きくなったため、1ドル160円程度の大きな円安方向に倒れてしまっています。徐々に日本においても長期金利が上がる傾向で、各金融機関の固定型住宅ローン金利も少しずつ上がってきました。変動型住宅ローンの金利も上がる動きを見せています。
日銀が政策金利を上げる発表をするのか否か、注目されます。
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