今日、新宿のビックカメラに行ってみると、ビクターのDVDレコーダが4万円台半ばの値段で売られていました。120GBのハードディスクが内蔵された2003年11月発売のDR-MH5という機種になります。しかも10%ポイント還元なのでかなり安い値段です。
その場で出来る限りの情報を収集しましたが、約120時間分の番組を録画、最長連続録画時間は約48時間可能なほか、2つのテレビチューナー(地上アナログ放送)が搭載されています。しかし、EPG(電子番組表)非対応でちょっと型遅れという感じは否めない仕様でした。
チューナーとの連動
家に帰ってからあれこれこの機種の仕様を確認していると、一つ凄い機能が付いていることが判りました。もしも、チューナー側にビデオマウスの端子が付いているのであれば、ケーブルで本機とつなげてしまうことで、チューナー側と連動した録画ができてしまうそうです。
最近、CATV会社との契約をデジタル契約に切り替えたので、パイオニアのSTBが届いたのですが、この機種はビデオマウスに相当する機能が付いています。この機種と、DR-MH5を接続すれば、STBの方でEPGを使って録画予約をした地上デジタル放送またはBSデジタル放送に連動して、このDVDレコーダーは録画をしてくれることになります。
しかし、色々勉強していくうちに大きな問題にぶつかりました。この機種はCPRMへの対応が不十分で、コピーワンスの番組はHDDやDVDに一回の記録はできるものの、HDDに録画したものをDVDへムーブすることができないのです。地上デジタル放送で受信した番組はコピーワンスの信号が入っているので、これではHDDに録画してもDVDに移せなくなってしまいます。この使い方を一番したいのに対応していないということで、この機種を購入するのは見送ることにしました。
ビクター、HDDとDVDに同時録画可能なハイブリッドレコーダ
最大の特徴は、ゴーストリダクション回路を装備したCATV対応地上アナログチューナを2系統搭載した「ダブルゴーストリダクションチューナ(W-GRT)」と、2系統のエンコーダを搭載したこと。HDDとDVDへの2番組同時録画に対応し、HDDへの録画は最長48時間の連続録画に対応する。
【2024年6月3日追記】
20年経過後のレコーダー市場
このエントリーを公開してから20年が経過しました。今振り返ってみると、すでに20年前に2チューナーのDVDレコーダーが販売されていたことに驚くばかりです。地デジが開始したのは2003年、このエントリー公開の1年前です。その後、地デジとアナログ放送は並行して放送されて、2011年7月24日にアナログ放送が終了しました。2012年には東京スカイツリーも完成しています。
一方で、レコーダーの市場については、2019年1月の販売台数から見ると、2023年6月には市場規模が約1/3になったとBCNランキングで報じられています。TVerなどの見逃し配信の仕組みが整ったことや、Youtubeや各種動画配信サービスの台頭により、あえて自らが番組を録画して残さなくても、自由にコンテンツを楽しむことができる環境が整ってきたことが、レコーダーの市場が縮小に与えている影響が大きいものと思います。
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