技術的な課題を乗り越えることが出来ずINTEL 4GHz版のPentium量産計画を断念

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 インテルは4GHzで動作するPentium4プロセッサ(Tejas)の量産計画について、2005年(来年)には市場へ投入する目標で作業を続けてきましたが、その市場への投入を断念したというニュースを見かけました。リーク電流増大による熱問題が解決されないことが理由です。(2004年リリースを目標に第四世代のPentium4としてIDF2003でコンセプトが公開されて、低消費電力で発熱量を抑えた静かでコンパクトな筐体を実現できるとされていました)

 取材に対してはCPU単体での動作速度確保ではなくて、デュアルプロセッサに注力して、必要な処理能力を確保していくとの考え方のようです。

 もしこれが事実であればAMD等のプロセッサ開発に携わるサードベンダーにビジネスチャンスが到来したことになりますが、実際、インテルのCPUを追い抜くモデルが市場へ投入できるか否かは微妙なようです。記事によればシングルプロセッサーのコアを製造する上ではやはり同様の問題を他の半導体メーカーもかかえているようです。

 CPUがデュアルでないと高速なプロセッサ環境が得られないということになってしまうと、それだけマザーボード上の部品点数も増えてしまいますので、コンパクトな高速パソコンの実現や低価格構成のマシンの実現に関するハードルが高くなってしまうような気がします。

【2024年6月17日追記】

 Tejas開発中止の代替として、市場への新製品投入スパン維持をPrescott-2Mが担って、それをMCMによってデュアルコアとしたPentium Dが投入されました。

 その後、2006年1月5日にPentium 4 641がリリースされています。

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