ノートパソコン「IBM ThinkPad760」の購入とレビュー

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1.購入の経緯

 自宅で使用しているノートパソコンとしてはThinkpad235という機種があり愛用していたのですが、このマシンは主に持ち運び用に使っていました。しかし、いつも家に置きっぱなしにするパソコンが欲しかったため、何か良い機種が無いか探していました。条件は

  1. 画面サイズが大きいこと(XGA以上)
  2. WEB等のブラウジングが出来る程度の性能(Pentium以上)
  3. 出来るだけ安いこと(5万円以下)
  4. 外付けのCD-ROM(IBM CD-20X)を持っているため内蔵CD-ROMは無くても良い
  5. 家に置きっぱなしにするためサイズには制約無し

 という条件です。当時、画面サイズがXGAという機種はさほど選択肢が無かったと記憶しています。そんなとき、Yahoo!オークションで4万円以下の値段の「即決」というThinkpad760を見つけたので早速購入しました。

 中古パソコンショップが近くにない場合は、上記のようなYahoo!オークションの他に、ネットショップで中古パソコンやジャンクパソコンを扱っているお店があります。そんなお店の一部を下にご紹介します。

2.商品の到着

 商品が届いて開封してみました。画面を開くと噂の通りキーボード部分が少しだけチルドアップしてきます。単にフックが引っかかって持ち上がった後に固定される機構が組み込まれているだけなのですが、その動作はスムーズでよく考えられていると思いました。オークションで条件として付けられていたとおり、キーボードのキータッチが一部のキーで悪くなっていました。具体的には、キーを押しにくく、かつ戻りにくくなっているという状況です。キートップの文字は一部がかすれていますが、まぁ何とか打ち込むことはできそうです。バッテリーは保証外でしたが1時間程度は持つようです。液晶画面は常時点灯や常時消灯の部分は無いようで比較的良好な感じでした。キーボード部分を跳ね上げると、中にはバッテリーユニット、FDDユニット、2.1GBのHDDユニットが入っています。どれも問題は無く稼働するようでした。

3.キーボードの修理

 単に動きにくいキーのキートップをはずして、プラスチックの保護効果がある潤滑剤を塗りつけてなおしました。これだけのことで、キーボードは普通に打ち込みができるレベルまで復活してくれました。

4.HDDの交換

 デフォルトでは2.1GBのHDDがHDDパックの中に入って付いてきます。交換は、キーボードカバーを跳ね上げて、このHDDパックをはずして中のHDDを交換するだけです。最近の省スペースノートパソコンはHDDを外すのに、本体をバラバラにしないといけない機種までありますが、それとは雲泥の差です。IBM製8GB強のHDDを購入したのでこれを装着したところ、BIOSの限界に引っかかってしまいました。容量を誤認識するだけならば可愛いのですが、立ち上がりもしない状況です。IBMのBIOS騙しツールを使って何とか認識させることに成功しました。IBMのDisk Manager 2000 (version 9.57)というツールです。easy setupをするだけではダメで、特別な設定の中に「容量をごまかす(BIOSに嘘の容量を教える)」機能があるので、これで4GB程度の値を指定することにより何事もなく使えるようになりました。

5.WINDOWS95の導入

 購入した商品はOSが導入されていない状態だったので、別に準備してあったWINDOWS95のマスターディスクからインストールすることとしました。しかし、CD-ROM装置が内蔵されていないので、考えられるセットアップのパターンは以下の選択肢となります。

  • 外付けのCD-ROM装置に必要なドライバ類をWINDOWS95のブートフロッピーの中の中に入れて、CONFIG.SYSやAUTOEXEC.BATを書き換えて、ブートフロッピーから立ち上げた際にCD-ROMが認識されるようにして、CD-ROMからWINDOWS95をインストールする。
  • FDDでセットアップできるWINDOWS95を準備する。
  • デスクトップパソコンのIDE端子に、3.5inch→2.5inch変換アダプタを付けて、デスクトップパソコン上でFDISKやFORMAT、WINDOWS95のマスターCD-ROMの内容を2.5inchHDDに丸ごとコピーする。
  • 外付けのCD-ROM装置に必要なドライバ類をWINDOWS95のブートフロッピーの中の中に入れて、CONFIG.SYSやAUTOEXEC.BATを書き換えて、ブートフロッピーから立ち上げた際にCD-ROMが認識されるようにして、CD-ROMからWINDOWS95をインストールする。
  • FDDでセットアップできるWINDOWS95を準備する。
  • デスクトップパソコンのIDE端子に、3.5inch→2.5inch変換アダプタを付けて、デスクトップパソコン上でFDISKやFORMAT、WINDOWS95のマスターCD-ROMの内容を2.5inchHDDに丸ごとコピーする。

 3が力業で確実に作業ができることが見えていたので、3の方法でセットアップしました。具体的には以下の手順となります。(BIOS騙しツールを使わない場合の手順)

  • デスクトップパソコンに2.5inchHDDを接続。
  • WINDOWS95のブートフロッピーでデスクトップパソコンを立ち上げ
  • FDISKで領域確保。初期型WINDOWS95では1領域が2GB以下になるようにする。
  • FORMAT
  • WINDOWS95のマスターCD-ROMの内容をそのまま2.5inchHDDに転送
  • デスクトップパソコンの電源を落とし、2.5inchHDDを取り外し、今度はTHINKPAD760の中に入れる
  • WINDOWS95のブートフロッピーでTHINKPAD760を起動
  • HDDのSETUP.EXEを起動
  • 以下、Wizardに従いインストール作業を継続

6.メモリの増設

 デフォルトでは16MBのメモリが付いてくるのですが、さすがに遅いので、Yahoo!オークションで純正の16MBのメモリを2枚買って取り付けました。1枚1000円で購入できました。しめて48MBで運用を続けています。

7.Linuxの導入

 Windows95でずっと運用してきたのですが、キーボードの文字のかすれもひどくなり、定常的に運用するのが困難になってきました。そんなとき、サーバをノートパソコンで立ち上げる必要が生じ、最初はWINDOWS95+AN HTTPDで運用をしていたのですが、あまりにも安定性が悪いので、LINUXを導入することにしました。経緯については、こちらのページもご覧ください。REDHAT LINUXの7.3を導入したかったのですが、FDDにPCMCIA.IMGを展開して起動しても、外付けCD-ROMであるIBMのCD-20Xをうまく認識してくれません。仕方がないので、手元にたまたまあったSanyoのWinky(CD-ROM内蔵)でLINUXをインストールして、その後にそのHDDをTHINKPAD760に移して起動するという荒技を行いました。幸いなことに何事も問題はありませんでした。

8.WEBサーバーの選手引き渡し  (2003.2.2追記)

 WEBサーバーとして、LINUX-BOX化して活用してきましたが、コマンドラインで使う分にはまだまだ使える物の、WEBMIN等のGUIツールで使おうとすると、さすがにレスポンス的に無理が出てきたので、WEBサーバーはもう少しランクが上のSOTEC M250Vというマシンに引き渡しました。しばらくは問題発生時のバックアップ機として待機させておきます。

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