日本テレコムが列車内でもブロードバンド通信が可能なシステムを発表

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つくばエクスプレス

 日本テレコムがJR北海道の協力を得て、高速で走行する列車内で無線LANを使ってインターネット接続をする実験に成功したそうです。驚いたのはその方式です。

 当然、アクセスポイントは列車の中に設置して、そのアクセスポイントと基地局の間は何か別の無線でアクセスする仕組みだと思いながら読み進んでいったのですが、今回の実験は鉄道沿線にアクセスポイントを設置する方式を選んだそうです。

 802.11bの電波はそんなに強い電波だとは思えないので、相当たくさんのアクセスポイントを設置したのではないでしょうか。また、列車は当然、走行しているので、順次アクセスポイントが切り変わっていくと思うのですが、その切替がうまくいったというのも驚きます。素人目には途切れ途切れになってしまうような気がしてなりません。

 また、汎用的な802.11bを使っているということですので、鉄道沿線に住んでいる人は、そのアクセスポイントに接続できてしまうと、無料でインターネットを楽しめてしまうので、それも問題があるような気がします。

 かといって、複雑な暗号化や独自の方式を使うと、列車にノートパソコンを持って乗り込んだ人が気軽に楽しめなくなってしまうので、そこについてはどんな風に対応しているかも興味があります。

 長距離の列車の移動では確かにノートパソコンでインターネット接続が出来ると便利なので、早く実用化されると良いと思いました。

MSN-Mainichi INTERACTIVE ネットワーク
日本テレコム(東京都中央区、倉重英樹社長)は16日、高速で走行する列車内で、無線LANを使ってブロードバンド・インターネットに接続する実験に成功したと発表した。

【2024年6月19日追記】

 このエントリーを公開してから20年が経過し、携帯電話回線自体が安く利用できるようになったため、あえてデータ通信のために無線LANを探す機会はとても減ってきています。無線LANを使うとすれば、動画を見る等、大量のパケットを消費する際に、自前の携帯電話回線を節約したいときに外出先で無線LANを確認する、携帯電話の電波が入らないところで無線LANを探すといった場合でしょうか。

 ただ、地上では携帯電話が利用できる場所が増えているとは言え、飛行機の中では事情が異なります。JALなどで移動していると、機内無線LANサービスを提供してくれていますが、これを利用しないと自前でインターネット回線を利用するのは難しいと思います。

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