Linuxのシェア拡大に対抗するマイクロソフトの戦略

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最近、政府等でLinuxを積極的に採用する動きがあり、マイクロソフト社は各国の状況に神経をとがらせているものと思います。

どうしても、マスコミを含めマイクロソフト社は悪者扱いされることが多いようですが、私自身はパソコンをここまで使いやすいものに進化させたという意味で、マイクロソフトは大きな功績を残していると思います。

ただ一点まずかったのは、OSの圧倒的なシェアを武器に競争相手をドンドン蹴落としていってしまい、いわば市場を更に寡占してしまったことは問題なのだと思います。

例えば、インターネットにアクセスするときに使用するブラウザですが、当初はNETSCAPEが圧倒的なシェアを持っていました。

しかし、マイクロソフトがOSに標準でブラウザを添付したこと(当初のWINDOWS95のときは標準添付するのには問題があるということでPlus!という別パッケージで販売していた)にはじまって、ブラウザのシェアはインターネットエクスプローラーが現在では文句なしに1位になっています。

短期的に見れば、ブラウザがOSに標準で添付されてきたほうが消費者にとっては良いことのようにも思えます。しかし、長期的に見ると消費者のためにならないことが出てきます。そのひとつが技術の進歩に弾みがつかなくなってしまうことです。

現在、NETSCAPEはAOL傘下で細々と事業を継続していますが、とても、マイクロソフトの競争相手という感じではありません。こうなってしまうと、ブラウザの新しい進化が止まってしまいます。現にインターネットエクスプローラーのバージョン6以降のバージョンアップ版はなかなか発表されないのが実情です。

もし今も、NETSCAPEが元気に心機能を盛り込み続けていたら、インターネットエクスプローラーも更に使いやすいものに進化していたかもしれません。

今度は、Linuxが標準的な地位を確保すべく、注目を集め始めました。マイクロソフト社も何とかしてLinuxに負けないようにするための営業戦略を色々展開し始めています。また、技術戦略面でも、J2EEに対して.Netという形で優位性を確保しつつシェアを拡大しようと必死になっています。この競争を見ていると、一見すれば、オープンソースの方が伸びていってくれればなと思ってしまうのですが、よく考えてみると、マイクロソフトの元気がなくなってしまって、世の中がオープンソースだけになっていってしまい、いわゆる商用ソフトが無くなってしまうと、それはトータルで見ると消費者のためにならないことがあるような気もします。

オープンソース陣営と商用ソフト陣営が切磋琢磨しあって、技術面をお互い磨き、サポート体制についても競争しあっていけば、それが一番消費者のためになるのではないかと思います。

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