マイクロソフトは次のWindows「Longhorn」が出るまではインターネットエクスプローラー(IE)をメジャーバージョンアップしないと発表していましたが、その方針を変更し、今年の中ごろにはセキュリティ対策を強化した新版を公開することにしたようです。
次のインターネットエクスプローラーはIE 7.0となります。IE7.0ではWindows XP Service Pack 2(SP2)に対応する。現在の拡張性と互換性を維持しながら新レベルのセキュリティを追加し、フィッシング詐欺、不正ソフト、スパイウェアに対する防御の強化を図ります。
最近、フィッシング詐欺などが激増していること、IE以外のブラウザが勢力を伸ばしつつあることを考慮した戦略変更だと思われます。IE5からIE6のときもそうでしたが、利用者から見たときの見た目としての機能追加はほとんど感じられませんでしたが、今度のIE7はどんな製品に仕上がるのか気になるところです。
【追記】
IE7は2006年10月に公開されました。本エントリーを公開したのが2005年2月でしたので、1年半程度かかったことになります。セキュリティ強化以外の目玉は、タブブラウジング機能の追加です。当初はIE7はWindows Vista/Windows Server 2008専用とされていましたが、開発方針の変更によりWindows XP/Windows Server 2003にも提供されることになりました。
以降、2009年にはIE8、2011年にはIE9、2012年にはIE10、2013年にはIE11と続きましたが、Windows10からは標準ブラウザがEdgeに置き換えられて、2022年6月にIEは完全にサポートが終了しています。
IEからEdgeに乗り換えるタイミングでは一部のソフトウェアやサービスがIEでしか使えないような状況もあったので、Edgeに搭載された互換モードを使用するようなこともありました。2024年現在では、その互換モードも登場することがなくなりました。
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