DVDオーサリングソフトのDVD MovieWriter 4が使いやすい

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 DVDオーサリングソフトとしては使いやすさで定評がある、Ulead社製のDVDムービーライターというDVDオーサリングソフトがあります。このソフトは初期のバージョンから既に出来上がっているMPEG2ファイルをDVDに焼く前にオーサリングするときに、再エンコーディングなどの余計な作業に入るのを極力抑えているようで、とても早くDVDが出来上がる利点がありましたので、私自身、気に入って使ってきました。

 数あるDVDのオーサリングソフトの中で、このページを執筆時点で私の一番のおすすめは、ULEAD社の ULEAD DVD MOVIE WRITER という商品です。こちらのメーカホームページで体験版が配布されていますので、まずは使ってみてください。1ヶ月の期間制限と、DVDオーサリングとは直接関係ない一部の機能が省かれているだけで、一連の作業を試してみることができます。

 某巨大掲示板等の書き込みを見て勉強したところ、DVD-Rへのオーサリングソフトを選ぶ上でのポイントは、通常の据え置き型DVDプレーヤで再生できるDVDディスクができるか否かと再エンコーディングが発生するか否かだということが判りました。

 一部のオーサリングソフトでは、ハードウエアエンコーディングしたMPEG2データを持ってきたときに、ソフトウエアによる再エンコーディングが始まってしまい、DVDを作成するまでに非常に長い時間がかかってしまう場合があるようです。私はCANOPUSのMTVシリーズで作成したMPEG2ビデオデータからでも再エンコーディングがかからないことが判っていた、ULEAD社の ULEAD DVD MOVIE WRITER というソフトを入手することにしました。

 このソフトは普通に買えば5000円程度で手に入れることができるのですが、IEEE1394ボードを買うとSE版が付いてくることが判っていたので、IEEE1394ボードを購入しました。このボードはアルファデータ社のAD-DV303という商品で、バージョン1.5SE版が付いてきます。現時点(2002.12)の最新バージョンは2.0ですが、購入時点での最新バージョンはこの1.5でした。ボードの購入価格は4980円です。

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オーサリングソフトの使い勝手

  ULEAD DVD MOVIE WRITER は、動画編集ソフトでは、以前より定評がある、ULEAD社の製品です。よく、安価なビデオキャプチャカードを購入すると、 ULEAD VIDEO STUDIO というビデオ編集ソフトのサービスエディション版が付属してきますが、これもULEAD社の製品です。従って、 ULEAD VIDEO STUDIO を使用したことがある方ならば、かなり操作性は似ていますので、困るようなことは無いと思います。また、はじめて使われる方にとっても、ガイドに従って作業を進めていけばよい形式なので、一通りの機能を試してみることができると思います。

お買い得

 このソフトは自動で家庭用プレイヤー対応の形式にも変換してくれるすごいソフトです。オーサリング機能だけでなく動画編集・DVD-R書き込み・CD-R書き込みなんでもこのソフトひとつでできます。ほかのソフトだと一つだけではすべてをできないのでいろいろなソフトをあわせて使わないといけないのですがこのソフトは一本ですべてが行えるのでPCのスペースも消費せずお買い得ソフトだと思います

ソフトの立ち上げ

このソフトを立ち上げると、

  • キャプチャ&トリミング
  • オーサリング
  • ディスクイメージからの書き込み

という3つのメニューが現れます。1はソフトウエアエンコーディングによるキャプチャ機能および簡易編集機能ですが、キャプチャはすべてCANOPUSの MTV1000 またはMTV2000といったハードウエアで行っているので、このソフトのキャプチャ機能は一切使っていません。2番のオーサリングがこのソフトでもっとも使う機能です。

シーンの追加

 操作を行っていくとウイザート形式でメニューが出てくるので、作業は非常に行いやすくなっています。途中で、チャプターをうつ部分(シーンの追加)があるのですが、ここが一番の難関といっても過言ではありません。なかなかチャプターを打つべきフレームを見つけられないのです。サーチバーで探すのは困難なので、時間をダイレクト指定してフレームを見つけるようにしています。たとえば音楽番組を録画したビデオであれば最初の曲の頭のポイントをマークした後に、直接、時間のところに+3分程度の時間を加えてその部分を頭出しし、そして30秒単位位に時間を加えていきだいたいの頭を探していくという方法です。最初慣れないとたいへんだったりしますが、慣れてくるとなかなか良い感じだと思います。

操作性の確認(プレビュー) 

 なぜか、DVDのリモコンの絵が出てきて、実際にDVDプレーヤで再生するときの雰囲気を味わうことが出来ます。最初、編集テクニックを駆使していろいろなことを試している時期は、この画面でどんな風に再生されるのかを確認することは必須だと思いますが、作業が定型化してくると、まず、この画面で操作性を確認することは無くなると思います。

出力オプション設定の確認

 どこのレコーダーに書き込むかとか、作業フォルダーをどこにするかとかを指定することが出来ます。記録速度はMAXの指定で私の場合は問題が出ていません。また、記録前に書き込みテストを実行すると、焼くための時間が非常に延びてしまうので、いつもチェックを外して実行しています。

出力

 出力オプションでは、DVDフォルダの作成をしたり、ディスクイメージをパソコン内に残しておいたりすることができますが、私はいつも単純にDVDに焼くことが目的なので、一番下の「ディスクへの書き込み」のチェックボックスのみをONにして、ほかのチェックボックスは外してDVDを作っています。DVD-RWディスクを使用している場合は、すでに書き込み済みのディスクであっても、「RWディスクのデータ消去」というボタンを押すと、RWディスクに書き込まれたデータをクリアすることが出来ます。DVD-Rの場合はこのボタンは意味をなしません。この画面で「ディスクの作成」というボタンを押すと実際のオーサリング作業が始まります。

 最後に「DVD作成」というボタンをクリックすれば多重化等の処理を経てDVDへの書き込みが始まります。再エンコーディングのプロセスが最低限発生しないようにするための条件は、画像の圧縮フォーマットがMPEG2であること、画像サイズが720×480であること、音声の記録周波数が48KHzであることが条件のようです。このどれかが当てはまらないと、MPEGファイルを指定しても受け付けられなかったり、再エンコーディングが走ってしまったりするようです。

完成したDVDディスクの互換性

 安物メディアの中でも特に質の悪い製品を使わない限り、自宅にあるDVDプレーヤでは問題なく再生することができました。DVDメディアのレポートはこちらのホームページをご確認ください。PSXにおける再生互換性に関するレポートも追加しました。

(6) ULEAD DVD MOVIEWRITER 2.0 (2003.4.5追記)

 バージョン1.5ではシーンの追加を行うのが非常に難しかったので、バージョン2.0にバージョンアップを行いました。結果、シーンの追加については操作するためのバーが長くなり、かつ動きもスムーズになったこともあり、操作が非常にやりやすくなっていました。バージョン1.5のときのように時間を直打ちして設定する必要はもうありません。

 これを見ると、興味がある機能がDVDフィット機能です。色々な動画を詰め込もうとして、DVDのサイズにちょっと収まらないというときに、この機能を使うとDVDのサイズにジャストフィットするようにさらに圧縮率をあげてDVDに焼き付けてくれるそうです。

 ほかにCM自動検出機能など便利な機能が搭載されていますので、ぜひ入手したいと思います。

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