尼崎の列車脱線事故を契機に鉄道関係の報道が急に増えたような気がします。確かに、常磐線の事故や相鉄線の事故など、車と電車の衝突事故が相次いで発生しているのは、少し恐ろしい感じもしますが、それに混じって、「列車がオーバーランした」という報道もされるようになってきました。
この列車のオーバーランに関しては、年間では結構な数が発生しているのではないでしょうか。私自身も、駅に着いた後にドアがしばらく開かないで、車掌さんから「停止位置を修正します」というアナウンスがあるのはかなり聞き覚えがあります。
オーバーランの経験の中で一番記憶に残っているのは、まだ学生だった頃に井の頭線に乗っていたとき、高井戸駅から富士見ヶ丘駅に至る下り坂を結構の勢いで走っていって、富士見が丘駅の停止位置で列車がとまることが出来なかったことがあります。このときは、先頭車両に乗っていたので、印象が強かったのでしょう。
オーバーラン自体、例えば終着駅で発生したら車止めに激突して大事故になる可能性もあり、当然発生させてはいけないことですが、こういう時期だけ、オーバーランが発生の話題を報道するマスコミの姿勢もどうなのかな?と疑問に思うところはありました。
MSN-Mainichi INTERACTIVE 事件
(2005.10.8追記)
事故の当時は毎日のように今日は何々線でオーバーランしたとか、各マスコミはこぞって報道を繰り返していましたが、今となってはオーバーランはほとんど報道されなくなってしまいました。
唯一、つくばエクスプレスの開業日にオーバーランがあったのが報道されていたのが記憶に新しいくらいです。
毎日のようにオーバーランは発生しているはずです。決して回数が減っているわけではないと思います。世間でザワザワしているときだけ報道するというマスコミの報道姿勢というのはこれで良いのかちょっと気になるところです。
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