三鷹市の公団牟礼団地に建つ独特の形状のスターハウス

当サイトの記事には広告が含まれます

 三鷹市の牟礼団地を散歩してみました。牟礼団地は日本の中でもかなり古めの公団住宅のようです。都内公団住宅の第一号として、昭和31年に入居を開始しました。

 場所は今となっては人気のJR中央線 吉祥寺駅からバスで15分ほどの場所にあります。

 古い公団住宅なので、かなり建て替えも進んでいるようですが、当時、立てられた建物もまだ残っています。この写真にとった建物は当時はとても素敵なデザインだったのではないでしょうか。

 どの部屋も日当たりが良いような気がします。最近ではこういう変わったデザインの建物は建てられずに何となく画一的なデザインの建物が増えてしまっているのが残念です。

 このような形をした建物をスターハウスと呼ぶそうです。隣の家と部屋の壁では隣接していないので、とても贅沢な作りだと思います。調べてみると、昭和28年に公営住宅の標準設計作成を委託された市浦健氏(市浦建築事務所)が、「安易な板状タイプに追従せず、苦心して考え出した」のがスターハウスであったと紹介されていました。(スターハウスの全て(公団ウォーカー) (codan.boy.jp)

スターハウス

 昭和40年代以降は公団では団地建設用地の不足により、少しでも土地を有効活用するためにスターハウスは造られなくなったようなので、今となってはとても貴重なものです。

【2012/12/17追記】

 残念ながら、こちらで紹介した公団住宅の建物は現在では取り壊されて無くなってしまいました。築45年を迎えていた分譲住宅は雨漏りや配管のトラブルが多く、また高齢化が進んだにも関わらずエレベータが無かったことから建て替えをしたいという気運が高まったのだそうです。

 三鷹市の牟礼団地については、こちらでも同じ建物が紹介されていました。

 スター型と呼ばれている建築だそうです。

 現在では立て直しも終わり、近代的な建物が建っています。

 スターハウスは老朽化のため全国的に取り壊されていますが、下記の建物は保存されているとのことです。

  • ひばりが丘団地 – ひばりが丘パークヒルズの管理事務所に転用
  • 春日丘団地 – 給水施設に転用
  • 赤羽台団地 – 国の登録有形文化財に登録

コメント