私が入社したばかりのときは日興證券と取引をしていました。当時は株式取引をするような勇気は無かったので、投資信託を買っていました。当時はバブルがはじける前だったので、株価はどんどん上がっていって、どの投資信託を買っても儲けることができるような状況だったと思います。
日興證券で投資信託を購入して、1~2年くらい運用したころでしょうか、バブルがはじけてしまいました。株式の組み入れ比率が少ない投資信託についてはそんなに痛手はありませんでしたが、株式中心の投資信託については、ひどい値段になってしまいました。そのまま塩漬け状態にしてしまいました。
しかし、もう3年たったころには、投資信託の運用を続けるだけの規模ではなくなってしまったため、返金されてしまいました。当然、株価は戻っていなかったので、思い切りの損を出してしまいました。それ以来、株式への投資は怖くてできなくなってしまいました。日興證券に預けていたお金も全てを引き出して、結婚資金の一部にしてしまいました。
その後、しばらくは、株式投資信託もずっとしていませんでした。しかし、それから数年くらいたったあと、野村の「るいとう」という仕組みがあるのを知りました。野村の「るいとう」というのは、財形貯蓄のように毎月一定価格で投資信託を購入できる仕組みです。月々1万円からはじめることができるため、たいへんに手軽にはじめることが出来ます。これに毎月一定額ずつを数年間は積み立て続けました。
ちょうど株価が底値をついて、その後、株価が上がり始めたタイミングだったので、それなりに運用益が出ました。その後、家を買うために「るいとう」は停止してお金をおろしてしまいました。その後、野村に口座だけは残していたのですが、入社以来続けていた会社の持ち株会で貯めた株券を現物で引き出せることを知り、この株式を引きだし野村に預けておきました。保護預かりにして特定口座に入れておくことで、税金の手続きを簡単にしようとしたのですが、野村は毎年1500円くらいの手数料がかかります。
その後、楽天証券に口座を作りました。数ヶ月前のことです。楽天証券は特定口座に株式を入れておいても毎年の手数料は一切無料です。しかも、株式の取引にかかる手数料が非常に安いのが特徴です。野村にこのまま株式を預けて毎年のように手数料を徴収されるのも辛いので、野村から楽天証券に株式を移管することにしました。野村の近くの支店から手続きに必要な書類を貰ってきて、現在、手続き中です。数営業日で手続きが完了するようなので、来週中には楽天証券の管理画面で株式が反映されることと思います。株式の移管に必要な手数料は特に必要ないようなので安心しました。
(2006.1.14追記)
今日、野村證券から一通の封筒が来ました。その中に「株券移管手続きの有料化について」という1枚の紙が入っていました。今まで、野村證券に預けている株を他の証券会社に証券保管振替機構を使って移管する時には手数料は無料で移管ができたのですが、これが2月1日から有料化されてしまうそうです。しかも、その手数料は、1銘柄につき20単元以下のときには基本料金525円+1単元当たり525円、そして20単元以上のときには一律10500円となります。複数の銘柄を移管する場合には、銘柄ごとにこの移管手数料が必要になってしまうようです。
この改訂は間違えなく、ネット証券へ株式が流出するのを防ぐための対処でしょう。また、2月1日試行なのに対して僅か半月前に通知をしてくるところにも作為的なものを感じます。すぐに動けばちょうど無料で株券を移管できるものの、ちょっとノロノロしていると有料化のあみに引っかかってしまうという微妙な時期です。既に私は野村證券に預けていた株式は全て楽天証券に移管してしまったので、この通知による影響は特にありませんが、もしネット証券に乗り換えようと思っているものの野村證券へ株式を預けたままになっている方がいらっしゃったら、無料のうちに移管手続きを進めてみてはいかがでしょうか。
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