ライブドアは10月1日から公衆無線LANサービスを提供する予定ですが、野村総合研究所はこの事業に関する採算に関して試算を公表しました。
現在のモバイル通信はPHSが主流
2005年3月時点で公衆無線LANサービスの利用者は10万人になったそうです。これは海外と比べると少ない数値ののようですが、その原因はPHSがあるからだと分析しています。
しかし、本当にPHSがあるから無線LANサービスを利用しないのでしょうか。何となく違うような気がします。
私自身もドコモのPHSサービスでP-in compactを使用していますが、これで十分だとは思っていません。何しろ、いまどき64Kbpsではほとんど実用になりません。
現時点の公衆Wi-Fiサービスはまだ魅力が少ない
しかし、今の公衆無線LANサービスは魅力が無いので加入していないというのが本音です。もっとも魅力を感じない点はサービスエリアです。駅だけとか、あるお店の中だけとかの今の公衆無線LANサービスの提供エリアでは正直、お金を払ってまで契約したいとは思えません。
野村総研では4万ユーザーの獲得が採算ラインと試算しており、これだけのユーザーを獲得するのは不可能ではないが容易でもないとしていますが、本当にライブドアのサービスが「点」ではなく「面」で提供されるのであれば、爆発的に利用者が伸びると思います。
Yahoo!-BBが最初にサービス開始されたときには、やはり社会からかなりの注目をあびて、申し込みも殺到しました。逆に申し込んだ人に対してADSLの開通作業が間に合わず、数ヶ月待ちというのも多数発生しました。今回のライブドアの公衆無線LANサービスもYahoo!-BBに匹敵する話題性を持っていると思います。Yahoo!-BBのときのように申込者G殺到して混乱することの方がかえって心肺かなと思っています。
【2021/09/03追記】
Wi-Fiは携帯電話網と共にモバイル通信の主流に
現在はPHSはすでに廃止されたので、モバイルデータ通信をする際は、携帯電話回線を利用するか、もしくはSIMがないモバイル機器や大容量のデータ通信をする際にはWi-Fiを利用するようになっています。
ライブドアが網羅的にWi-Fiのアクセスポイントを設置して、どこでもモバイル機器でインターネット通信をできるようにするという取り組みはもしも実現されていたらとても便利になっていたのではないかと思いますが、すでに事業が取り止められてしまったので現時点でも実現されていません。
ただ、携帯電話料金がとても安くなったので当時と比べるととても気軽に利用できるようになったことは大きな進歩です。大手キャリアでも月額2980円で20GBなでの高速データ通信ができるプランが提供されています。
一方で第四のキャリアとして楽天モバイルが日本全国に携帯基地局を設置し、月額税抜2980円でデータ通信無制限のサービスを広げています。基地局の投資が莫大な金額になっていて、楽天グループにとって大きな負担になっていますが、こちらも今後の動きがとても気になります。
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