ソニーが第一四半期の決算で153億円の営業赤字

SONY-ソニー-バッテリー

 あのソニーが本年度第一四半期(2005年4~6月期連結)の決算で、営業損益が約153億円の赤字だと発表されました。特にブラウン管テレビが薄型への移行で売り上げが低迷し、さらには液晶テレビの価格下落が急速に進んだことで、ソニーのエレクトロニクス事業は363億円の営業赤字(前年同期は83億円の黒字)を計上しています。

 ブラウン管型テレビではソニーはトリニトロンという圧倒的に優位な技術を持っていました。通常は球体の一部を切り取ったような画面になるのに対して、トリニトロンでは円柱の一部を切り取ったような画面になるので、画面の歪みを少なくすることができます。そのため、プロのモニターテレビなどでも積極的にソニーの製品が使われていました。よくコマーシャルが流れていた、プロフィールというテレビに憧れていたことを今でも思い出します。

 ところが、液晶画面をはじめとする各種デジタル技術がテレビで応用されるようになると、ソニー独自の技術が他社と差別化できるような要素が減ってしまい、他の会社が作る液晶テレビでも一般家庭で使う分には十分に楽しめるような品質のものが販売されるようになります。技術がコモディティー化すれば価格競争も発生して儲からないビジネスになってしまいます。

 しかし、ヒット商品に最近は恵まれていなかったSONYも最近ではネットワークウオークマンとVAIOは好調で増益に貢献しているようです。

 ゲーム分野は売上高は大幅に上がったものの広告宣伝と研究開発投資により営業赤字が59億円、その他金融事業は好調という形でした。

 SONYがネットワークウオークマンで元気を出してきたのは良い傾向だと思います。また、DVDレコーダーの分野でもスゴ録にPSXのメニュー形式を取り入れるなど、縦割り組織に風穴が空いてきたようにも見えます。

 製品がジャンル個別では各社と単純な価格競争に巻き込まれてしまうので、ぜひ分野間の連携を軸に新しい商品を開発していってくれたらよいなと、私はソニーを応援しています。

【追記】

 今日の夜のワールドビジネスサテライトを見ていても、SONYショックふたたびか?というタイトルでSONYの業績に関して特集していました。やはり社会的にも注目をされているようですね。

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