碓氷峠鉄道文化むらに保存されているお座敷列車「くつろぎ」の車内

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鉄道文化むらの園内にはお座敷列車が2両置いてあります。展示されている車両は急行型客車を改造した車両で1980年代の国鉄の終わりの時期にジョイフルトレイン(くつろぎ)用に改造されました。

その後、JR東日本になったあとも高崎に配置されていましたが、1999年に老朽化のために現役を退きました。外から見た外観は茶色をベースにしたシックな塗装になっています。

全部で6両が製造されて下記の編成でした。

1号車 スロフ12 822(旧スハフ12 109)「赤城」
2号車 オロ12 841(旧オハ12 170)「榛名」
3号車 オロ12 843(旧オハ12 175)「妙義」
4号車 オロ12 842(旧オハ12 176)「浅間」
5号車 オロ12 844(旧オハ12 177)「秩父」
6号車 スロフ12 821(旧スハフ12 108)「男体」

このうちの2両が碓氷鉄道文化むらに展示されています。残りの4両はしばらくの間、横川駅構内の側線に停められていたようですが、その後、解体されてしまいました。

この2両はお座敷列車を展示するという目的もありますが、休憩所としての性格も兼ね備えています。

2両ともクーラーが結構効いていて涼しいのですが、車内で休んでいる人はだれもいませんでした。車内は畳敷きになっていて、なかなかくつろげるのですが、ちょっと勿体ないなと思いました。

このお座敷列車の冷房ですが、車内にいるときは当然、もともとお座敷列車についていた冷房装置をそのまま運転しているのだろうと思っていたのですが、全く違いました。お座敷列車から降りて車両の逆側を見てみると、よく家庭用クーラーについているような室外機が2台動いていました。そして、その室外機からはパイプが出ていて、車内に引き込まれているようです。どうもお座敷列車の冷房は当時の冷房装置が動いているわけではなくて、この園内に運び込まれてから工事されたもののようです。

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