ミムラさん主演のドラマ版「いま、会いにゆきます」を鑑賞

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 今日は夕方以降、外は凄い雨です。また、雷もたくさんなっていて、家の近くにも落ちたようです。こんな状況なので今日は映画三昧でしたが、午後9時からは日曜劇場をテレビで見ました。今やっているのは「いま、会いにゆきます」で、映画版の竹内結子にかわってミムラさんが頑張って主演しています。

 映画版の「いま、会いにゆきます」はこちらで紹介しています。

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ドラマ版「いま、会いにゆきます」

 第一話からドラマ版を見ています。映画ではケーキ屋さんでケーキを予約するシーンが印象的ですが、ドラマ版は巧と佑司の生活が丁寧に描かれていました。巧は映画では行政書士の事務所で働いていましたが、ドラマでは移動図書館のわくわく号で働いているという設定の違いもあります。巧の同僚は映画では市川実日子さんでしたが、ドラマでは朝ドラのオードリーでも活躍された岡本綾さんでした。巧の上司は元クレイジーキャッツの谷啓さんです。

 ある雨の日の朝、佑司は湖畔の小道を走ってトンネルを抜けて廃工場へ、そこで澪と出会います。

 ドラマ版の方は思うように視聴率が伸びていません。ここのところ、9%台と低迷しています。私はドラマ版自体も好きなので、毎回、かかさずに見るようにそいているのですが、視聴率が低迷しているのは残念です。

 映画では2時間という枠の中ですべてを表現しなくてはいけないにもかかわらず最初の100分間はストーリーの展開がゆっくりすぎた感じはありましたので、これを10回のストーリーに分けて放送するのはかなり難しかったのでしょう。

 本来は9月11日は番組を放送するはずだったと思うのですが、小泉さんが衆議院を急遽解散してしまい9月11日の日曜日は選挙特番を放送する必要が生じてしまいました。この関係で、最終回は15分の拡大をするものの事実上、1回分の短縮をされてしまいました。

ストーリーの違い

 今日のストーリーの中でちょっと気になったのは、巧の回想シーンで工場に訪れた澪を追い返した後の巧の行動です。今まで映画と同じような話しの展開だったので、しばらくたったあとに東京の大学まで見に行くような描写をするものと思っていました。

 しかし、今日のドラマでは工場からそのまま澪を追っていきました。澪はバスに乗って行ってしまったように見えましたが、このシーンでは背景で救急車の音が聞こえていました。澪は巧の存在に気がついてバスに乗ったあとにすぐにバスから降りて事故にあったのでしょうか。(ちょっと救急車が来るのが早すぎますが・・)

 どうも、このシーン、ドラマの短縮の影響を受けたような気がします。東京の大学まで澪を探しに行くとかなりの時間を費やしてしまうため、節約されたような気がします。ロケをした場所も信州ではなくて都心にかなり近いところではないでしょうか。東八道路のようにも見えます。またバスも会社名の上からXX交通という表示が貼られていましたがデザインからすると京王バスのようにも見えました。

(2005.9..19追記)

ロケ地

 別のサイトでロケ地を確認してみると、このバスを追いかけるシーンは八王子市で撮影されたようです。

 次回の予告を見ると、澪と巧の再会のシーンは映画と同じように「ひまわり畑」を使っていますね。ドラマではこのシーンは映画とは違うこだわりを持ってほしいと思っていたのですが残念です。陸上競技場のシーンなどはエキストラの募集からするとまだこれから撮影をするはずですので、この2週間で最終回を練り上げるのでしょう。ずっと雨のシーンなどは非常にきれいな映像が展開されていたので、最終回までぜひスタッフの皆さんには頑張ってほしいと思っています。

(2005.9.19追記)

最終回放送

 ドラマで7月から放送されていた「いま、会いにゆきます」が最終回を迎えました。前回は選挙特番で1回無くなってしまったので、短縮になってしまいましたが、最終回では6週間の奇蹟が終わって澪が消えてしまう直前から、澪の回想シーンに至るまでが15分の延長枠の中で丁寧に描かれていました。

 ドラマ版での一番の関心事は、澪の母親がこの6週間の奇蹟のことをどう理解するかということでした。映画版では澪の母親という設定が無かったので、予想できなかったためです。澪の母親は森へ向かう澪の後ろ姿を見ただけで、あとはポストに入っていた澪からの手紙とダイヤリーを一通り読んで一晩、娘は幸せだったのか否かを見つめ直して、そして、巧のもとへ日記を届けるという役目でした。

 気になった言葉といえば「あなたの娘の生き方をほめてやってくださいと親の私に堂々と書いてきて・・」という部分です。澪の母親はこの6週間の奇蹟についてdiaryに書いてあったとおりに理解したのか否かについては表情からは読みとれませんでした。親だったら、この6週間の間に一回くらいは会いたいと思ったはずだと思うのですがどうなのでしょう。

コマーシャルが多い

 民放で放送されるドラマの宿命で、ドラマの中盤ではコマーシャルがとてもたくさん入りました。ちょうど良いところで、「かるくヤバーイ」などのコマーシャルが2分間も入るのでかなり拍子抜けします。こればかりは仕方がないことなのですが・・・。

 事故にあって気が付いたあと、色々な精神的な葛藤を経て、巧にあいに行く部分については、ドラマ版では一番丁寧に描いて欲しいところだったのですが、むしろ映画版よりも簡単に描かれてしまっていたように思います。

 ここで色々な精神的な葛藤があったからこそ、「いま、会いにゆきます」のタイトルがはえるのですが、ひまわり畑に向かうときの電車やバスのシーンのバックでナレーションをする程度で、描写が今ひとつでした。映画版でさえスクランブル交差点などのシーンを通して丁寧に描写していたのに残念です。せっかくの、「いま、会いにゆきます」という文字もなぜか日記をかなり斜めから撮影していて、とても文字が読みとりにくいのが残念です。

 ひまわり畑でも、突然、澪が現れて「大丈夫だから、もう大丈夫だから、あいたかった」と巧に言いますが、澪にはもっと自信を持って言って欲しかったし、時間的にももうちょっと時間をとると良くなったのではないかと思います。

 ひまわり畑からは、オレンジレンジの「キズナ」が流れ始めます。この曲は映画で使われた「花」と並んで良い曲ですね。ドラマ版の「いま、会いにゆきます」を意識して作詞したのでしょうか。キズナの最後では、野原の中で枯れ木に座っている澪が出てきます。

そして、カメラがだんだん離れていってそこがアーカイブ星だということが判ります。ここは何となくホッとしましたがそこで最終回の放送は終わりました。森などを写すカメラワークなどはとても上手でため息が出るほど綺麗な映像でしたが、ストーリーそのものは全体を通して考えると、やはりドラマは苦しかったのかなという印象です。映画の脚本をもっと大胆に離れて、澪が亡くなる前(でも澪は自分が死ぬことを知っていた)の、巧、澪そして佑司が3人で暮らしたときの話しなどにもっと時間を使うと、かなり違うものになったのかなという気がします。

(2006.2.6追記)

ドラマ版のDVD-BOXが発売されていますので紹介します。

【2021/05/03追記】

ミムラさん

このドラマで主演したミムラさんは、このドラマで演技をした中で女優として成長していないことを感じて、「自分が本当にこの仕事をできる人なのか一度問いただしたい。一度本来の自分に戻ってリセットをかけるしかない」と事務所の社長に辞意を申し出たとことがウィキペディアで紹介されていました。

その後は美村里江さんの名前でドラマや映画で活躍されています。

コメント

  1. yukino77 より:

    大変遅くなってすみません、トラッシュバックありがとうございました。実は4日の放送、録画してようやく今日見たばかりだったので(^^;)
    なるほど、衆議院選の影響で1回カットされてしまったんですね‥先月も世界陸上で1回お休みがありましたし(これはもともと予定されていたことなのでしょうけど)、そういったこともあって視聴率が低迷しているのかも‥
    最初はミムラ&成宮どちらも若すぎる~って思っていましたけど、次第に慣れてきて、今では良い感じのドラマだな~って思っているので、
    私もちょっと残念かなって感じです。