楽天証券でまたもやトラブルが発生しました。私の場合は昨日のうちから指値で2つの株の指値での購入を指示していました。
そのうち一つの東京証券取引所上場銘柄がどうしても約定しません。
指値で指定した金額と株価の現在値を比較すると明らかに約定しているはずなのに、なぜ執行中のまま約定しないのだろうと不思議に思っていたのですが、原因は楽天証券のトラブルのためでした。
証券会社のシステムトラブル
結局は指値通りで購入できたので実質的な損害は無かったのですが、安定性という面ではやはり大きな問題が残ってしまいます。
8月にはシステムの過負荷を原因としたDBサーバーの障害が発生していましたが、それに劣らない大きなトラブルだと思います。こんなに大きな障害を出しても、なかなかホームページには告示が無いのですよね。障害通知の履歴を追っていくと9時25分の掲示が最初のものだったように見えます。
これだけトラブルが日常茶飯事に発生してしまうと、システムを維持管理しているシステムエンジニアの疲労は頂点に達して、かなりモチベーションも下がっているものと思います。また日経コンピューターの記事によれば、年内にでもサーバーの大幅な拡充をするようなので、この対応もきっと大変なことになっているはずです。
まずは、システムが安定稼働ができるように、これ以上の口座保有者の抑制を行う必要があると思います。安易に手数料の値下げやワンショットコースという名前への改名を発表して口座保有者数の増加をはかろうとする現在の経営姿勢にはかなり問題があるものと思われます。
まずは通常通りに取引ができるようにすることが先です。証券会社の窓口にたとえて言えば、長蛇の列で窓口に並んで耐えている人を尻目に、新規口座作成者の勧誘をしているようなものです。この場合は目に見えるので経営幹部もちょっとは考えるのだと思うのですが、システム障害の場合は幹部の目から見えにくいので、問題意識がわきにくいのでしょうか? まずは楽天証券に対しては問題の再発防止に向けて金融庁からしっかりと行政指導をしてもらう必要があると思います。
システム増強
(2005.9.27追記)
楽天証券ではシステムの増強を急ピッチで進めているようですが、最近は安定してきたような気がします。極端に応答に時間がかかるようになってきて、「DBアクセスエラー」というエラーメッセージが出ると危険信号なのですが最近ではそのようなことが無くなりました。
また、ホームページでは具体的なシステム増強計画やシステム増強後のシステム構成なども含めて情報が開示されていて、たいへんに企業として良い姿勢だと思います。システムエンジニアの人はきっとたいへんなことになっているとは思うのですが、ぜひこの調子でシステムの安定化に向けた対応が進むと良いと思っています。
unibonの日記 – 楽天証券に障害発生
【2017/08/14追記】
現在でも楽天証券を利用してオンライントレードを実施しています。最近ではシステムトラブルが発生したというニュースもありませんし、安定して運用されているように思います。
単なる株式取引だけではなく、投資信託や外貨など取り扱う商品の種類も以前と比較して非常に増えました。また、系列の楽天銀行との連携も進んでいて、楽天証券の預かり金と楽天銀行の普通口座の間が自動スイープ機能によって結ばれています。
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