JR中央線では24年前から現在も主力で走っている201系通勤型電車を投入されました。この電車、前から見ると運転席の窓のまわりが黒くて何だか格好がよいです。でも子どもの頃は一番前の車両に乗って運転席の窓から前を見るのが好きだったのですが、この電車では見ることができなかったのであまり嬉しくなかった気がします。
それ以来、JR中央線では新型の電車の投入はありませんでしたが、来年より新しいタイプの通勤電車(E233系)を投入するとJR東日本から発表がありました。最高速度は120Km/時でさらに加減速の性能が向上するため、東京と高尾の間で数分の時間短縮が図られるほか、1両あたりの乗車定員も8名増えるそうです。
中央線らしい対策だと思ったのは車両の信頼性の向上です。車両についている電気機器や保安装置、ドア制御などの主要機器類を二重系にし、一つが故障しても走行可能なように設計されています。中央線は人身事故や保安装置故障、車両故障などが頻発しており、電車の運行が遅れることがかなりの頻度であります。車両故障だけでも昨年度に22件あったようなので、これが削減されるだけでもずいぶん中央線の印象は変わるでしょう。
車体はオレンジ色のラインが入ったステンレス製になり、側面については枠組みの強度を向上させます。踏切事故に備えるためとしていますが、大阪尼崎の事故の教訓をいかしたのでしょう。来年12月からの投入ということで、まだ1年以上の期間がありますが、どんな車両が投入されるのか気になるところです。
Yahoo!ニュース – 共同通信 – JR中央線に新型車両導入 人に優しく、車体も強化
(2007/02/10追記)
昨年の12月から中央線の新型車両の運用が始まりました。E233系です。このE233系に最近、乗車する機会がありました。車内はなんだか広々としていて、つり革の部分が黒いため、引き締まった印象を受けます。私が乗った車両には、ドアの横に手動でドアを開け閉めするためのボタンが付いていました。
八高線など駅での停車時間が長い路線での運用を想定している車両なのでしょう。2月2日現在ですでに13編成が製造されているようなので、中央線でも新型車両を見かける機会が多くなってきました。一方で201系の方は老朽化がどんどん進んでいるように見えます。今年いっぱいで201系の車両は中央線から姿を消してしまうようです。こちらもなんだか寂しい気がします。
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