家族で使っているSONYのPSXとは別にビデオサーバー用のパソコンを使っているのですが、このビデオサーバー用のパソコンは2階にあるために、1階のテレビで視聴することはできません。1階では無線LAN経由でノートパソコンを使ってビデオサーバーの中の動画ファイルを見ていました。
一方、2階のほうはビデオサーバーに使っているパソコンの横に25インチのテレビが置いてあり、ATI社のALL IN WONDERを通してパソコンとテレビを接続してあります。また同時にCANOPUS社のCRM-1を使い、リモコンで自由にファイルを選んで動画ファイルを見られるようになっています。非常に便利な環境です。この2階と同じような環境を1階にも構築したいために、このPLAY@TVを購入することにしました。
購入にあたっては、同様の製品にMEDIAWIZという製品もあったのですが、こちらはファームウエアのアップデートが繰り返して行われていたり、サーバープログラムがフリーソフトで出回っていてこちらも頻繁に改良されていたりと魅力もあるのですが、リモコンが使いにくいというのが一般的な評判で今回はBUFFALO社のPLAY@TVを購入することにしました。
メーカー | 製品名 | 売値の目安 | メリット | デメリット | 商品リンク(楽天市場 最安値順) |
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BUFFALO | PLAY@TV | 13,000円程度 | ・リモコンの使い勝手は普通 | ・ファームウエアの更新は一度も無い ・サーバサイドで再エンコーディングを行うため、CPUパワーが必要 | |
BUFFALO | Link Theater | 23,000円程度 | ・未知数 | ||
Vertex Link | MEDIAWIZ | 19,000円程度 | ・ファームウエアの更新が頻繁に行われている ・サーバープログラムが純正品以外にフリーソフトが出回っている ・サーバーサイドの負荷が低い | ・リモコンが使いにくそう (使いやすいそうなリモコンは数量限定で別売り) ・少しだけ高い | |
Vertex Link | MEDIAWIZ PLUS | 3月下旬出荷 | ・未知数 |
(2004年8月3日追記)
バッファロー社のPlay@TVですが、このレポートを書いた以降もメーカー側の標準価格も下がってきて、実売価格では1万円以下で購入できるようになってきました。サーバー側のパソコンで再エンコーディングを行う関係で高いCPU性能を求めることが欠点でしたが、最近では当時から見れば高性能なパソコンも手軽に手に入りやすい状況になってきたため、いよいよPlay@TVが活躍する時が来たのだと思います。
PLAY@TVの仕様
PLAY@TVの仕様を紹介します。
対応機種
特に製品を買う前にこの対応機種については十分に注意をしてください。
対応機種 Ethernetポートを搭載したDOS/V(OADG仕様)対応パソコンおよびNEC PC98-NXシリーズ ※PC-MP1000とパソコンの接続は、有線LAN(10BASE-T)または無線LAN(IEEE802.11b)になります。 ※PC-MP1000を無線LAN接続する場合、別途バッファロー製PC Cardスロット用無線LANカード(WLI-PCM-L11GP、WLI–PCM–L11G、WLI-PCM-L11のみ対応)およびバッファロー製無線LANアクセスポイント(AirStationシリーズのみ対応)が必要です。 〔動作環境〕 CPU:Pentium4 2GHz以上、AthlonXP2200+以上、メモリ:256MB以上 | 無線LANを使用する場合はバッファロー製のアクセスポイントが必要というのが一番注意すべき点かと思います。また、無線LANカードもバッファロー製が必要です。少し、製品の縛りが厳しすぎるような気もします。 また、サーバ上でソフトウエア再エンコーディングを行うため、パソコンはかなり高スペックの機種が必要です。 |
対応OS ユーティリティ:WindowsXP(ServicePack1以上) | 私はWINDOWS2000で使用しています。まだ使い込んではいませんが、今のところ大丈夫なようです。 |
商品のスペック
インターフェース | IEEE802.3準拠(10BASE-T)、IEEE802.11b(無線LAN標準互換プロトコル)準拠 ※無線LAN接続する場合、別途バッファロー製PC Cardスロット用無線LANカード(WLI-PCM-L11GP、WLI-PCM-L11G、WLI-PCM-L11のみ対応)が必要です。 | |
入力フォーマット | 動画:MPEG1,2/WMV/AVI、静止画:JPEG/BMP、音楽:MP3/WMA/WAV ※AVIの場合、ファイル(MPEG4圧縮AVI等)によって別途コーデックが必要になる場合があります。 | 多彩なフォーマットに対応しています。 |
出力フォーマット | NTSC | |
入出力端子 | コンポジットビデオ出力(RCAピンジャック)、Sビデオ出力(ミニDIN4ピン)、D端子(D1対応、MDR(Mini-D-Ribbon)14ピンコネクタ)、アナログオーディオ出力(RCAピンジャック×2)、デジタルオーディオ出力(S/PDIF、44.1kHz・48kHz PCM)、Ethernetポート(10BASE-T、RJ-45型8極コネクタ)、無線LAN Cardスロット(IEEE802.11b TypeⅡ・5V) | 端子は豊富に備えています。 |
電源 | AC100V 50/60Hz | |
消費電力 | 12W | |
外形寸法 | 本体:W192×H53×D192mm(突起部除く)、タテ置き用スタンド:W199×H22×D89mm(突起部除く) | |
重量 | 本体:840g、タテ置き用スタンド:140g | |
動作環境 | 温度0~40℃、湿度20~80%(結露なきこと) |
PLAY@TV 商品到着
楽天市場 で注文していた商品が到着しました。この商品を店頭で見たことが無かったので知らなかったのですが、箱の大きさは意外と大きかったのが正直な感想です。
箱を開けてみると、2段重ねになっていて、上の箱には各種の付属品が入っていました。
下の箱にはPLAY@TVの本体が入っています。とてもきれいに梱包されていて、とても好感が持てました。
商品のリアパネルです。左上にある長方形のスロットの部分が無線LANカードをさすところになっています。BUFFALOの無線LANカードに対応しています。
PLAY@TV 本体側の設定
PLAY@TV側をこの画面の状態にしてパソコン側の設定をします。
PLAY@TV パソコン側のインストールと設定
CD-ROMをパソコンに入れるとこのメニューが立ち上がります。メディアオーガナイザーをインストールすると続けてサーバープログラムをインストールするかと聞いてきますので、指示に従ってインストールを行っていきます。
PLAY@TV 本体側の詳細設定
PLAY@TVの本体側にはさらに細かい設定をできるようになっています。下記の画面はPLAY@TVの電源を投入したときに出てくるメインメニューです。左下にネットワーク、右下にオプションというメニューがあるのがわかると思います。
PLAY@TV 使い勝手
少し古い商品ですが、とても使いやすいです。よく考えられていると思いました。リモコンも直感的に使いやすく、画面のメニューの色とリモコンのボタンの色を合わせるなど、細かい部分の使い勝手にも気をくばられているように思います。肝心の画質も、そんなに高画質なモニターテレビで見ているわけではないせいかもしれませんが、家庭用テレビで楽しむ分には必要にして十分という感じでした。
驚いたのは、サーバー側パソコンのCPU使用率です。たとえば、ビデオCD画質で録画した動画ファイルを、サーバパソコンで再エンコーディングしながらPLAY@TVに動画を送り続けるだけで、サーバ側パソコンのCPU使用率は100%に張り付いたままになってしまいました。まぁ、コマ落ち等は発生していないので、実用上の問題はありません。ちなみにサーバー側パソコンのスペックは、CELERON2.4GHz、メモリー512MBという環境でした。
PLAY@TV もっとも残念な点
ビデオサーバとして使っているパソコンは、WAKE ON LAN対応のLANカードを使用していて、休止状態であっても、マジックパケットをパソコンに向けて投げれば、自動的にパソコンが立ち上がることができるような設定をしてあります。当然、PLAY@TVも電源を入れたときに自動的にビデオサーバーパソコンに向けてマジックパケットを投げてくれるだろうと思っていたのですが、今日、実験したところ、うまくいきませんでした。もともと対応していないのか、何か設定が悪いのかのどちらかです。もうちょっと試行錯誤してみようと思います。これがうまくできないと、1階からノートパソコンを使ってマジックパケットを投げるか、2階まで行って電源ボタンを押すかのどちらかをしなければ非常に不便になってしまいます。何とかなると良いのですが・・・。
Play@TVのその後 (2004.8.3追記)
今まで一階の居間に置いてありましたが、PSXを購入したことにより、ほとんど使わなくなってしまったため、二階のオーディオルームに持ってきました。一階では無線LANを経由してビデオサーバーから動画を持ってきていたのですが、二階に持っていけば有線LAN環境が整っているので、有線LANを使って動画を配信することができるようになります。有線LANであれば4Mbpsまでの動画を転送できるようになりますので、ちょっと大きめのビットレートの動画でも、再エンコーディングなしでPlay@TVに転送できるようになります。再エンコーディングが必要なくなればサーバー側のCPU使用率も低くてすむので、もう少し使いやkすくなるかもしれません。さっそく試してみましたが、5MbpsでエンコーディングされたMPEG2ファイルを4Mbpsに再エンコして試してみたところ、若干カクカクしてしまうところがあり、3,5Mbpsで試すとうまくいきました。もう少し環境をいろいろといじってみて確かめてみたいと思います。
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