HD-DVD方式とブルーレイディスク方式の2種類に分裂してしまい、色々とマスコミでは話題になっている次世代DVDプレーヤーですが、いよいよ東芝が国内で今月末から先行発売を開始するそうです。
東芝にしてみれば、できるだけ早い段階でプレーヤーを発売してしまって、市場シェアをある程度確保しておきたいという思いなのだと思いますが、値段が何しろ9万円台後半と言われています。
これだけのお金を払って次世代DVDプレーヤーを購入する人はそんなに多くは無いのではないかという気がします。発売後1ヶ月で4000から5000台程度の販売を目指すそうです。また、このプレーヤーはHD-DVD規格のDVDソフトだけではなく、従来の規格のDVDソフトも再生できるようです。HD-DVD規格のソフトが無くても、とりあえず従来のDVDメディアがあれば楽しむことができます。
さらに、東芝では5月末にはハードディスクも搭載したHD-DVDレコーダーを発売するようです。こちらはもしも、デジタルチューナー搭載でハードディスク500GB以上程度のスペックの製品が20万円以下の値段で発売することができれば、それなりに売れるような気がします。
現行のデジタルチューナーが付属したDVDレコーダーは、従来のDVD規格のメディアにしか記録できないので、高画質なままで長時間保存しておくことができません。ここにHD-DVD規格のDVDレコーダーが投入されれば、ハイビジョン画質で長時間の番組を保存しておけるわけで、こちらは非常に需要があるのではないかと思います。東芝はDVDレコーダーの分野では定評があるので、ここに力を入れれば、ある程度のシェアの確保ができるような気がします。
気になるHD-DVD規格の市販ソフトですが、下記の報道がありました。
★米Warner、HD DVDソフトの発売を4月18日に延期
★松竹、邦画初のHD DVDソフト「SHINOBI」を3月28日発売
★ビデオアーツ、国内初のHD DVD音楽タイトル2作品を発売
値段は5000円以上と、現行のDVDと比べると倍以上の値段になってしまうようです。HD-DVDプレーヤーが普及すればもっと値段は安くなるのでしょうか。
一方のブルーレイ方式の次世代DVDプレーヤーですが、今年の7月に北米地域で先行発売すると報じられています。こちらの値段は1000ドル程度ということで、東芝と同じ水準かやや高めと言うことになります。
(2006/03/24追記)
本日の報道によれば東芝のHD-DVDプレーヤーは3月下旬発売はされないのではないかとされています。
★ITmedia +D LifeStyle:HD DVD、国内デビューは4月28日?
HD-DVDソフトの発売時期を含めて考えれば4月28日発売へと1ヶ月遅れるのではないかという観測です。もう時期も時期なので、もしも発売が遅れるのであれば、早めに東芝も報道発表すれば良いと思うのですが、どうなるのでしょう。
(2006/04/01追記)
4月下旬発売になるのではないかという憶測を裏切り、突如東芝はHD-DVDプレーヤーの発表および出荷を始めました。店頭予想価格は11万円だそうです。また、HD-DVD対応のソフトはまだ発売されていないので、初回出荷分にはDVDプレーヤー自体にDVDソフトを2枚同梱するようです。
(2006/04/07追記)
amazonで商品の取り扱いが始まりました。
(2006/04/08追記)
この機械に関する詳細なレポートが公開されました。
★発売されたHD DVDソフトを試す。操作性も次世代に?
この記事を読んでみると、「自己責任で」という注意書きつきで本体をばらしてみたレポートものっています。このレポートを読んでいて驚いたことがあります。本機にはデコーダーチップとは別に、モバイルPENTIUM4の2.5GHz版が搭載されているそうです。まるでパソコンのようですが、デコーダー専用チップが別に内蔵されているにもかかわらず、なぜ、ここまで高速なCPUが必要なのでしょうか。10万円前後する値段にも納得ができてしまいます。これほどまでに製造コストがかかっているとすると、そのうち発売されるHD-DVD対応のDVDレコーダーもかなりの高価格になりそうな予感がします。
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