プラズマと液晶を交えた薄型テレビの価格競争の進展

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 今日の日経朝刊一面は、松下が1インチあたり5000円以下のプラズマテレビを来年の初めには発売するという記事でした。現在と比べると4割くらい安い値段のようです。この値段であれば、37インチのテレビだと19万円弱ということになります。何だか、あまり驚くような値段でもないような気がします。

 楽天市場で調べてみると、松下のビエラが37インチで23万円弱で売られていましたので、いまでもかなりの値引きが行われていることが判ります。

 いままでも薄型テレビについては驚くような価格低下が進んできましたので、現時点で23万円程度の37インチテレビであれば、来年始めに19万円弱というのはそんなに難しい目標では無いようにも見えます。むしろ、今回の松下の記事よりももっと価格低下が進むのではないかという気さえします。

 現在は32インチが薄型テレビでは人気がある画面サイズになっていますが、37インチの液晶なりプラズマが安くなればすぐに37インチへ人気がうつっていくのでしょう。今後の価格低下の行方についてもたいへんに興味深いです。

 また、記事には各社別の薄型テレビの出荷シェア(2005年)もグラフになって載っていました。これによると、薄型テレビ全体のシェアを100%として、液晶テレビについては、

  • 1位 シャープ  11%
  • 2位 フィリップス 9%
  • 3位 ソニー  7.3%

 シャープは当然として、フィリップスがこんなにシェアをたくさん持っているとは思いませんでした。あまり日本ではフィリップスのテレビを見ないような気がするので、やはりヨーロッパ地域で売れているのでしょうか。また、去年の年末にはソニーが好調という報道もあったので、もっと後ろの時期だけで統計をとっていれば状況が変わっているのかもしれません。

 また、プラズマテレビについては

  • 1位 松下     4.8%
  • 2位 LG電子   2.7%
  • 3位 サムスン電子 2.5%

 という状況だそうです。プラズマテレビは意外とシェアが低いことがわかります。以前は大画面テレビはプラズマというイメージが強かったのですが、現在では液晶テレビも大画面のテレビが多数発売されているので、今後、プラズマ自体の行方も気になるところです。

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