GMOインターネット社がネット証券会社に参入します。一番大きな特徴は売買手数料が安いことです。約定代金ごとに細かく手数料率が設定されています。今回の発表では注文単位で手数料が決まるタイプについて、その手数料が発表されました。
~20万円 105円
~50万円 315円
~100万円 525円
~150万円 735円
~300万円 1050円
となっています。他のネット証券で実施している一日定額制などの料金体系については発表がありませんでした。一日、何回も発注を繰り返す場合には、定額制の場合の料金の方が気になりますが、今回の発表でその額が判らなかったことは残念です。
ITmedia News:「ネット証券2.0」──GMOが新規参入
今回、手数料を安くできた秘訣は、
★オープンソースのソフトウエアを活用したこと
★情報提供機能には力を入れずに株式の売買に特化したこと
の二つでしょうか。上記の記事からはオープンソースとして何を活用したのかは判りませんが、やはり定番のLinux、Apache、Tomcatといったところでしょうか。
ネット証券会社や各種ポータルサイトで提供している株式情報画面を出しつつ、株式の売買注文ができるように、発注画面などは工夫されているところが、なかなか感じが良いです。よく、大きなスーパーの隣にお店を出店して、大きなスーパーの駐車場をお客さんにはちゃっかりと使って貰ってしまう、「小判鮫商法」というのが話題になった時期がありましたが、これの証券会社版かな?という感じがしました。
まもなく、口座開設の申し込みが始まるようですが、ちょっと前評判を確認しつつ、開設するか否か決めていきたいと思っています。
(2006/04/24追記)
今日になって、NECからシステム基盤に関する報道がありました。まず、OSはRed Hat Enterprise Linuxということで、ある程度以上の信頼性が必要なシステムでは定番のOSです。ミドルにはApache、MySQL、PHP、Postfixなど、オープンソースの代表選手たちがずらりと並んでいます。負荷が上がったときにどこまで安定性を担保できるかが、このシステムの全てでしょう。ネット証券2.0が実際に取り引きを開始してから、ある程度の口座が開設されて、頻繁に取り引きが行われるようになったときの取り引き状況がどこまで安定しているかがポイントだと思います。
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