東証は1月のライブドアショック以来取引時間を短縮していた措置を4月24日から解除を決定

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東証

 東京証券取引所は今年の1月のライブドアショック以来、取引時間を短縮して、本来は、午後12時30分から始まる取り引きを13時開始にしていました。

30分間取引時間を短くすることにより、約定件数を抑えて、精算システムの処理上限値を上回らないようにすることが狙いです。

 しかし、日経新聞の報道によれば直接の引き金になったライブドアが14日に上場廃止になったこと、および最近の売買約定件数が安定していることから、取引時間短縮の措置を解除して24日から正常にすることに決めたようです。

 安定して、株式の取引を提供することが使命の証券取引所で取引時間の短縮を実施するという異例の事態はこれで終止符が打たれることになりますが、爆発的に個人投資家は増えています。

 また、何かが発生すれば取引件数が激増するリスクはまだ抱えたままになっています。既に東京証券取引所ではコンピューターシステムの増強について検討を進めているかと思いますが、早く安定した基盤を確立して欲しいところです。

(2006/04/16追記)

 今日の朝日.COMの報道によると、東証マザーズの全出来高がライブドアが上場廃止になる前となったあとで1/10にまで減ってしまったそうです。

 ライブドアは激しく株式の分割を行ったために少額でも取り引きができるようになり、個人投資家を株式市場へ取り込むのに一役かったことも確かですが、過剰な売買件数になってシステムへ大きな負荷をかけていたことも間違えないようです。

【2016/01/17追記】

 この記事を書いてから10年が経過しています。現在の東京証券取引所の取引時間は下記のようになっています。

 前場:午前9時から11時30分まで
 後場:午後12時30分から15時まで

 2011年11月21日より取引時間が延長されて、前場が午前11時30分までになりました。

 現在は人手を介さずにネットで電子取引をできるようになっているので、もっと取引時間を延長しても良いと思います。

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